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黒い羽の宝石泥棒2―忠誠のトパーズ―
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カラスの異常な攻撃性は、星ヶ丘でも同様だった。
御巫 時子
は窓の内側からその光景を見て心を痛めていた。そんな中、一羽のカラスが時子を狙って突撃するも、窓ガラスがあるのに気付かずに衝突した。
「…! カラスさん…!」
時子は外に出て、地面に墜落したカラスをそっと抱き上げて優しく撫でてやる。
そこへやってきたのは、マフラーに口元を埋めた
屋敷野 梢
だった。
「こんにちはー。いったい何が起こってるんでしょーかね……うぅ、寒い…」
「梢さん。 何か暖かいもの、お持ちしましょうか…?」
「あいや、お気になさらず!」
すると時子の腕の中にいたカラスがむくりと起き上がった。窓に激突した時とは、様子が明らかに違うようだ。時子は鳥との会話を願い、集中する。
「大丈夫ですか…?」
『イテテ……。…あれ…オイラ、ニッキーんトコ行って、それから……??』
「ニッキー……?」
「…!」
その名に、時子と梢の記憶が呼び起こされる。今春、寝子島に現れた宝石泥棒の主犯カラスだ。
『あ、噂をすればあそこに』
カラスがくちばしを向けた先には、建物屋上のふちで数匹の手下を従えた大きめのカラスが見えた。一羽一羽の違いが分かる時子は、それが間違いなくニッキーであることを確信する。
再会を喜んだのも束の間、最後に見た時と様子が違うことに気付き、不穏な予感を覚える。目を凝らしてよくよく見ると、その頭には身体と同色の羽飾りが不自然に刺さっているようだった。
「ニッキーさん、頭に羽が…。……あれはまさか……?」
たった一本の羽で、寝子島の平和とフツウを脅かす存在。
「クローネが関わってる線も出てきたってことですかねー……」
危機感を強めつつ、ニッキーの周りも観察していた梢は、手下の一羽が何かキラキラと光る物をくわえていることに気付く。
「宝石……? ニッキーの隣の子、宝石をくわえてます!」
やがてニッキー達は、結局こちらに気付かぬまま飛び去って行った。
「しばらくあの子の泥棒事件は聞いてなかったから、あの子に何かあった…ということでしょーか」
梢はねこったーや、自分達が知る情報を照らし合わせ、考えてみる。
「カラスさんだけでなく、蜂さんにも異変が起こっているようですね…」
「ニッキーはもれいびですから、クローネが暴走させた…? けど、どうして今か、ですよね……通り魔的に暴走させた…って訳ではなさそーですし」
二人が思考を巡らせていると、時子の腕に抱かれていたカラスがそこから抜け出そうとしたので、時子は再びそのカラスの声に意識を集中する。
『何が起こってんのか知らんけど、オイラ腹減ったからもう行くよ。じゃあな、お嬢ちゃん』
始終マイペースな彼は、ただ巻き込まれた一般のカラスだったようだ。
「お元気で…」
そう声をかけて放してやると、カラスは自由にどこかへ飛んでいった。
「生物部部長は生き物の味方! …というわけで、蜂とカラスとニッキーのために、早期解決に臨みます」
「私もニッキーさんや他のカラスさん達が攻撃されたりするのは見たくないですし、助けたい思いでいっぱいです…」
鳥を愛する時子も、祈るように両手を胸に当てる。
慈愛の心で結託した二人は話し合い、手分けして行動することにした。
「さっきの情報は、ねこったーにアップしときますねー。怪しい羽が刺さってるって書いておけば、勘のいい人はクローネかもって気付くでしょー」
「はい…お願いします。私は、ニッキーさんを追ってみます…」
「了解でーす! 私はもう少し詳しい情報が無いか探ってみまーす」
そして時子は梢にお辞儀をしてから、ニッキー達の去った方へと向かっていった。
手を振って時子を見送った梢は、ふと、寒空を仰ぐ。
今は推理だけで、クローネが関わっているという確証はまだない。だがもし、梢の推理が当たっているのならば。
(まったく、あの乙女神様ははた迷惑です。生き物、もっと大切にして欲しいなー……)
梢の三編み髪とロングマフラーが、冬を匂わす寒風に吹かれて揺れる。
(この季節の蜂を起こすなんて、可哀想です。ミツバチは蜂球で体を温めあって寒さを凌いでますし、アシナガバチは新女王を送り出して生命の仕事を全うした後ですよ)
梢の脳裏に、あらゆるものを弄ぶクローネの妖艶な笑いが蘇った。
(それを道楽で兵隊にしちゃうなんて……相手が神様だろうと…抵抗しなきゃ、です)
決意を新たにしつつ、この情報が解決の一手となることを願ってねこったーの送信ボタンを押した。
***
雨寺 凛
と
李 小麗
は街の片隅に騒がしさを感じ、なんだなんだと駆け付けた。
「わ、蜂やカラスが皆を襲ってる!?」
「お、おぉ…これはどうした事なのだ……」
彼女達が目撃したのは、数人のもれいびが各々のろっこんを駆使しながら、空中の敵を相手になんとか対処している光景だった。
「また神魂の仕業かな? ここは助けてあげないとね!」
凛は出来るだけ刺されたりしないようにパーカーのフードをかぶり、ジーンズに手袋、ブーツの装いを今一度整えて素肌をできるだけ隠しておく。
既に渦中にいた
黒依 アリーセ
は、そこへやってきた友人達の姿を見つけた。
「凛さん! 小麗さん!」
「アリーセちゃん! 私達も応戦させて貰うよ!」
「ありがとう、心強いわ…!」
やがてすぐに、加わった新顔に気付いたカラスが真っ直ぐ向かって来る。
「きゃっ、早速襲ってきた! 危ないなぁ…!」
「ぬぁぁぁ、おまえたちなんでそんなに荒ぶってるのだー!?」
小麗は咄嗟に防御し受け流すが、明らかに高い攻撃性に驚く。
そしてアリーセはコンビニで調達してきたビニール傘で敵の攻撃を防ぎつつ、その透明な視界を活かして戦場の様子を観察していた。
「カラスも蜂も、一回気絶させれば大人しくなるみたいなの。凛さんのろっこんなら、上手くいけば一網打尽にできるかもしれないわ…!」
「オッケー! ――よし、迎撃開始だよ! みんな、耳を塞いでー!」
周囲の仲間達にそう呼び掛けた凛は、一同が耳を押さえたのを見届けながら自分の右耳に触れた。そして大きく息を吸う。
――ドオン!!!
ろっこん【加虐的虚偽声楽】を発動。凛の口から衝撃派を含む大きな爆発音が飛び出した。空気がビリビリと振動し、蜂もカラスもまとめて吹き飛ばされ、よろよろと墜落する。
「おぉ、やったのだ! 凛、ふぁいんぷれーなのだ!」
自然と仲間達から歓声が沸いた。アリーセの推測通り、凛のろっこんはこの状況と相性が良かったのだ。
やがて地に伏していたカラスや蜂がむくりと起き上がり再び緊張が走るが、先程のような剥き出しの敵意は感じられなかった。
「さあさああっち行ったあっち行った! 来るなら容赦しないよ!」
凛は仲間達と共に勢いを得て、通常の状態に戻ったカラスと蜂を追い払っていく。
怪我人が出たらすぐ癒せるようにと控えていたアリーセも、凛のろっこんで早く片付いたお陰で、その血を流さずに済んだのだった。
突然の爆発音に驚いたのか、何人かの近隣住民が様子を見に来たが他のもれいび達が上手くごまかしてくれた。
そして無事に場が収まると、凛、アリーセ、小麗の3人は集まり話し合いを始める。
「事情はよくわかんないけれどこのままにしておけないのだ。しゃおりーも解決するのを手伝うのだ」
小難しい顔で唸りながら思案する小麗。
「ぬぅ、こういう時はまずねこったーあたりで気になる情報はないか見てみるのだ」
スマホをぐりぐりと操作する小麗に続いて、アリーセ達も同じように情報を探す。
「なんだかアチコチで、被害が出てるようね…。襲われてるのはほとんどがもれいびで…場所の分布を見ると、中心は星ヶ丘かしら?」
「しっかしこの様子じゃ、いちいち対応しててもキリが無いなぁ…。これは親玉を探して叩くしかないかな!」
「そうね。神魂の悪さかもしれないし、調べてみましょう」
「あっ。もれいびっぽいカラスがいるみたいだよ。しかも怪しい羽が刺さってるって……もしかしてクローネの仲間なのかな…? ほんとロクなことしないんだから…!」
凛はこれまでのクローネの所業を思い返し、憤慨する。
「ろっこんの暴走……確かに、一羽のカラスが及ぼす影響にしては大きいものね」
アリーセもろっこん暴走の怪異に複数回関わってきた経験があるため、その考察は素早い。すると小麗が、もう一つの情報に目を留めた。
「なんか黄色い宝石持ってるらしいのだ。……んぁ、カラスで宝石がどうこうって…前にもそんな騒動があったような? んむ~~……」
「あ、思い出したのだ。泥棒カラスのニッキー事件なのだ」
小麗の言葉で、過去その事件に関わったアリーセも当時の出来事を想起する。
「泥棒カラス……この前の件で改心してくれたと思ったんだけど…。もしクローネに操られているようなら、助けてあげたい」
「ふーむ…とにかく様子を見に行ってみるのだ」
二人もその提案に賛成し、大元と思われるニッキーを探しに星ヶ丘に向かうことにした。
しかしふと、小麗は自分がほぼ丸腰であることを思い出す。
「ぐぬぬ…星ヶ丘に向かうなら蜂とカラス対策をした方が良さそうなのだ」
二人に少しの間待ってもらい、近くのホームセンターに駆け込んでいくつかの材料を買ってきた。
「スプレーボトルに水で溶いたハッカ油を入れて……ジャーン! 簡単爽やか虫除けスプレーの完成なのだ♪」
「へー! 小麗ちゃん物知りだねぇ!」
「昔ばあばが蜂除けにやっていた方法なのだ。これを吹きかけておけば、少しはマシだと思うのだ」
早速シュッシュと適当な箇所に吹きかけると、スッとした自然の香りが鼻に抜ける。
「先人の知恵は頼りになるわね。……カラスの方にも効くのかしら?」
「うーん、わからないのだ…。かと言ってしゃおりーが攻撃しちゃうと怪我させちゃうかもしれないから……襲われそうになったら、このスプレーをシューッってするのだ。ハッカが入ってるから、カラスもうわっ! ってなると思うし試してみるのだ」
想定した状況を大きな身振り手振りで実演する小麗。そして準備が整ったところで、少女達は星ヶ丘へ足を進めた。
「私達も新しい情報を得られたら、『カラス襲撃』のハッシュタグを付けて発信しましょう。情報を探している人も、検索しやすくなると思うわ」
「おお、さすがアリーセ賢いのだ」
タイムラインを見ると、一部の知人達もこの事件について奔走していることが分かる。アリーセは彼等に呼び掛けを行い、協力者同士の結束を強めるのだった。
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
バトル
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
16人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年09月29日
参加申し込みの期限
2015年10月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年10月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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