あれたべたいな、これたべたいな!
うぬ、そのおねがい、かなえましょう!
あ、そ、そうなの…。
(ぼんやり台所を出て行った人たちを見送り)
…あんまり、嬉しくない、な。
(曇り掛けた表情を見ない顔を見止めて驚きに切り替え)
ふぇ、初めて見る人達…。
あたしは立花 深紺灯(たちばな みこと)だよ。よろしくね。お魚、焼くの?
ガイに・・・皇か?よろしく頼む。
俺は篠木昴だ。
…さて、釣ってきたはいいがどう調理するかな。
(バケツの中の魚を見つめ考え込む)
おかえり、深紺灯。別にたいしたことじゃねぇよ・・・それよりなんで豆腐ばっかなんだ・・・
ふぅん・・・ま、心配ないだろうがギスギスするようなことにはすんなよな
(珠喪と庚の説明を聞くとなるほどこれはそういうことかと納得し、二人を見送る)
うん?・・・やれやれ、また濃そうなのが来たもんだ。ま、よろしくな
(新たに現れた寮生に肩を竦めると軽く挨拶してから手をひらひらさせ台所を出て行く)
(若干よれよれしながら)
吾輩を勝手に釣っておいてなんという言い草であるか! …です。
しかし、己を釣りあげた男についてきたら無事帰りつけたのだから、ただでは転ばぬ吾輩、流石である(小声でぼそぼそ)。
こほん。先日入寮させてもらった、ン・ガイである! …です。
居合わせた者たちよ、以後よろしく頼むのである! …です。
さー腹が減ったぞ! 大部屋に移動するのである! …です。(いそいそ)
ジャマするぞ。
(釣竿とバケツを持って台所に来た)
何やら騒ぎが起きてるみたいだな。こっちはこっちでとんでもないものが最後に釣れたけど
…しかしまぁ、なんで最後に人間が釣れたんだか
(バケツの中にはボラっぽい魚が一匹だけ泳いでいる)
…いや、わらわは今日は帰らせて貰うぞよ
流石に、体が疲れていてはどうしようも無いとて…体だけじゃなく判断力も鈍る
まぁ、騒がせてしまった事とわらわの考えを述べただけじゃ
…余り、長々と雑談する訳にもいかぬからのう。台所では
…では、またのう(そう言って台所から出て行くのであった)
おう、昴、立花。
いや……まぁちょっとしたトラブルだ。
(見ての通り、砂糖と塩が混ざってる)
誰がやったか、事故か故意かは知らねぇが…まぁいい。
次はない(食い物で遊んだらどうなるか、反省して頂く)
斉田も気にするな。
手ぇ加えてカレー風味にした。食い直せ。
(冷めるといけないので、大皿を持ってまた大部屋に向かった)
(大部屋方向からゆっくりと台所の方へと歩みを進めて、台所に入り)
…あー…昴殿に深紺灯殿か…あ、いや、すまぬ。さっきの騒ぎの原因はわらわじゃ…
…その場に居合わせた庚殿ならば、大方の原因は解るとは思うが…
手っ取り早く結論を言うと
「誰かが砂糖の容器に塩を入れて、塩の容器に砂糖を入れた」
…さっきの料理に変な甘みがあったのもその所為じゃろう
とは言え、塩と砂糖の分子量は大きく違う。少量であった為、甘みとしては僅かじゃが(ここで軽く片手を上げて首を横に振りながら)
…わらわが疲れていたのじゃろう。そんな僅かな甘みでも敏感に感じた訳じゃ
犯人に関しては…目測はついておるが、物証も状証も無いとて…変に犯人扱いで見られると本人も困るじゃろうから伏せておくぞよ…犯人とするならば…現行犯しか無いじゃろうな…
とりあえず…混乱を与えてしまった事は申し訳ない。すまぬ(そう言って頭を下げる)
(帰って来るなり大部屋から悲鳴が聞こえ、何やら食事の匂いもするので買って来た物を持ちこむついでに先に台所へ顔を出し)
た、ただいま…。庚くん、昴くん、大部屋が騒がしいけど、どうしたの?何かあった?
(手にしたエコバッグの中身はどうやら値引きシールの張られた豆腐ばかりのようだ…)
(大部屋に向かう途中でちらりと中を覗く)
庚か?なにやってんだ・・・って飯作りに決まってるか。・・・ん?
(中で料理に興じている人物を見つけると中に入って歩み寄り、手元を見てから砂糖と塩の容器に目を移す)
なんだこりゃ、誰か間違えたのか?面倒な事しやがって・・・・あれどこいった・・・お、あったあった。これ使ってと・・・
(見てみると塩と砂糖がごっちゃになってるのでお菓子作りの時に使ってるふるいからサイズが丁度いい物を探し出し、混ざったのをふるいにかけて砂糖と塩を別々に分けていく)
(足早に、大部屋から回収してきた「何故か甘いそうめんチャンプルー」を持ってきた)
………。
(原因は……これか?塩の容器……ひとつまみ摘まんで舐める…甘い。
誰の仕業だ…否、それは後回しだ。とりあえず、この間違った料理を食えるものにする)
… … … … … … … 。(ちーん。整いました)
1
いささか邪道だが、弱火で温めたフライパンに
「何故か甘いそうめんチャンプルー」を戻す
2
カレー粉と、だしの素を加えて和える
3
味見して確認。皿に盛り直す
………。(よし、甘口の和風カレー味ぐれぇにはなった)
つーか……(混ざってしまった砂糖と塩)…どーすんべこれ。
まぁいい…間違えた奴がいるなら仕方が無ぇ。
いたずらだったら…犯人はブッコロがす。
さあ、手をとりあい踊りましょう♪
貴方と私は似たもの同士♪
さあ、手を取り合い歌いましょう♪
繋いだこの手は離さない♪
(即席の奇妙な歌を歌いながら
砂糖の入った容器に塩を
塩の入った容器に砂糖を混ぜて
元通りに蓋をしめる。
終わると満足した様子で台所を後にした。
今日の飯
『鶏牛蒡土鍋ご飯』
【材料!】
☆米
★ごぼう
★鶏もも肉
●酒
●醤油
●昆布だし
●水
○白ごま
【料理!】
米は人数分砥いで土鍋に。●の調味料と合わせた水に浸しておく。
その間、ごぼうはささがき、大量に用意して水にさらしておく
鶏もも肉は適当に切って湯引きして余分な脂を飛ばし、ごぼうのささがきのように程良く切る
この間15分~20分ぐらい
水にさらしたごぼう、湯引きした鶏肉を土鍋にブチ込んで蓋をして強火。
沸騰したら弱火15分 強火10秒 火を消して15分蒸らす
蓋を開けてしゃもじでかき混ぜて蓋をして3分後
白ごまを振りかけて、またかき混ぜて出来あがり。
今日の飯
『チンジャオロース(肉無し)』
【材料!】
☆ピーマン
☆たけのこ
☆こんにゃく
☆油揚げ(賞味期限がそろそろだったので)
●鳥ガラスープの素
●醤油
●オイスターソース
●片栗粉
ごま油
生姜
【調理!】
1.☆の材料を長さ、太さを揃えて切る。●は適当なボウルでもって混ぜ合わせる
2.生姜をすりおろす
3.中華鍋にごま油をひき強火。切った☆の材料、ピーマン以外をブチ込み、
すりおろした生姜もぶちこみ炒める。
4.たけのこに火が通ったら、●をブチ込み、最後にピーマンをブチ込みさっとかき混ぜる。
皿に盛って完成。
……っは…
流石に…時間が経ちすぎていたか…(ぐるぐるいうお腹を抑えつつ起き上がった)
間違いなく美味しかっただろうに…流石に意識を持っていかれた……っ(でも全部食べた)
今度は出来立ての豆腐を食べたい…
ご馳走様でした……(よろよろと台所を出て行った)
俺のメシ その4
『揚げ出汁豆腐』
絹ごし豆腐
小麦粉
シメジ
大根おろし
生姜
ネギ
だし汁
酒
みりん
塩
しょうゆ
1.豆腐はキッチンペーパーで巻いた上で更に布巾で包んで水気を取る
2.出汁を作ってしめじをブチ込む
3.大根と生姜をする
4.葱を刻む
5.水気を取った豆腐に小麦粉をまぶして、浅くに引いた油で揚げる。ひっくり返す。
6.盛る。器に揚げ豆腐、大根おろし、生姜を乗せ出汁をブチ込む。ネギもブチ込む。
完。
……。
(旧市街、商店街…西野町豆腐店 http://rakkami.com/topic/read/354
昔ながらの絹豆腐…見せて貰おうか、その実力を)
……日本酒? ま、いいや。
別に敬語になおさなくていいのに……。
……またね。
(同じくどこかの奥に消えていく)
…ジジイ曰く、酒にも合うらしいがな(ガキなんでその辺はさっぱりわからん)
……。
(…マズった。どうやら先輩だったらしい。次からは敬意を払うとする…それなりにな)
…「次」があれば…合わせます。
(レバニラ片手に去っていく。白飯が、俺を呼んでいる)
ん。レバニラはご飯と一緒に食べるんだね……。
わかった。……じゃ、またね。
(どこかに行こうとするが、振り返る)
……私? ……鬼久保美桜です。
普通科の2年1組。
>鬼久保
…まぁ、米に合うように作った。
レバニラってそういうもんじゃねぇか…。
お粗末さん…。(1/3ぐらい食われた気がする…まぁ、いい)
俺ぁ行くぜ…
……。
(じゃあな、と皿を手に自室へ戻ろうと踵を返…「でも次は」…次…だと
…やれやれ…どうにもここの住民ならば…また、たかられそうだ…全く持って、やれやれだ)
普通科…1年…如月庚…あんたは。(どうせたかられるなら、名前ぐらいは知っておこう。そう思った)