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【ハロウィン】ミッドナイト・フリーキー・ツアーズ!
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【色づき始めた果実】
何だか奇妙なところへ放り込まれたものだと、
志波 高久
も思うのですけれど。
それでも彼は楽しそうに、
「ま、ゆっくりと見て回るのも一興か。それに、隣にはこんな美人がいるしな。
楪 櫻
……凛としていながらも、実に可愛らしい名前じゃないか?」
「か、か、からかわないでください……!」
傍らの彼女の、ほんのりと赤く染まった頬に、高久は微笑ましく笑います。
聞けば櫻は、高久の弟……時にお茶目で時にマジメな、眼鏡の彼と知り合いなのだそうでして。せっかくだから一緒に回ろうじゃないか、という提案を、櫻も断る理由はありません。二人は案内役という少女に続いて、奇妙な倉庫……ではなく博物館!の中を歩きます。
「お……これは?」
その途中で、高久がひょいと取り上げましたのは、何やらきらきらと輝く液体が揺れる、噴霧器付きのガラス製香水瓶です。添えられた資料には、FO/B-07852『変り衣の香水』、とありました。
「へぇ? 香りを噴霧した相手を、使用者のイメージ通りの服装へ変えることができる、と。ふむふむ」
「……どうかしましたか? 何か見つけて……ぷわ!?」
ぷしゅっ! 高久はおもむろにぷしゅっと、香水を櫻へと噴きつけました。
「な、何を……えっ?」
途端。櫻は一瞬にして、きりりと凛々しいオフィス・レディ風のスーツ姿に、変身!
「おお、本当に変わるじゃないか。うん、良く似合っているな」
「え、あの、ありがとうございます……ぷわ!?」
ぷしゅっ! 再び高久がぷしゅっとやりますと、今度は一転、櫻はラフでスポーティなストリートスタイルへ、変身!
「これも似合うな。弟が好きそうだ」
「な、なぜそこで奴の話が出るのでぷわー!?」
ぷしゅっ! 今度はフリルがふりふり、ネコミミ付きの可憐なドレス姿へと、櫻は変身っ!
「わ、私で遊ばないでください……!」
「くく……っ、いや、悪い。楪君の反応が、あんまり面白いものでな」
からからと悪びれず笑う高久に、櫻は、むーっ。
流されてなるものかと、ずばっと高久の手から香水瓶を奪いまして、ぷしゅっ! 彼へと吹き付けますと、
「お、ライダースか。どうだ、似合うか?」
「むぅ……悔しいくらい、お似合いです」
ライダースジャケット姿に変身した高久は、にっ! 笑って、
「変身は、香りが薄れるまでだそうだ。せっかくだから、このまま回るぞ」
「……えっ? このまま、えっ?」
ネコミミフリフリドレスな櫻は、何だかすーすーとして落ち着かない裾を気にしながらも、高久に付いて歩きます。
彼の弟にも負けず劣らず、なかなかに個性的な人物であるらしい高久さん。いささか強引ではありましたけれど、そんな彼の横顔は、確かに櫻のクラスメートと、良く似ているように思えました。
「……これは、『恋する乙女の果実』と言いまして……んふふ」
「ほう、ほう。なるほど……」
見れば案内役の秘子と、何やら果物の実のようなものを手に、話し込んでいる高久。
怪訝そうな櫻の元へ戻ってくると、彼は緑がかった丸い果実を、ぽん、と彼女へ手渡します。
「……? これは?」
「そのまま少し、持っていてくれ」
不思議に思いつつも、両手に持った果実を見つめておりますと……徐々に。少しずつながら、
「あ……実が、色づいて……?」
「こんなものか?」
果実に赤みが差してきて、変化が収まったあたりを見計らい、高久は櫻の手からそれを取り上げると……かぷり! おもむろに、果実へ齧りつきました。
「なるほど、酸味が強いリンゴ、といったところか。楪君も食べてみるといい」
手渡されて、櫻も、かぷり。確かに彼の言う通り、瑞々しい汁気の中から、熟しきっていない渋みと、ほんのりとした甘みが舌をくすぐります。
と、そこで秘子がぴらりと、この果実にまつわる資料を見せてくれました。
FO/A-00078『恋する乙女の果実』
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
・FO『00078』は
落葉高木樹の一種
で、季節により桜色の花と
黄緑色の実
を
付ける。
・『00078』の実は非常に酸味が強く硬質で食用には適さないが、
特定の人物へ
恋愛感情を抱いている女性が手にした時のみ、甘く熟し色づく
性質を持つ。
・被験者の自己申告に基づく調査によれば、恋慕の感情が強ければ強いほど、
実が有する糖度は高くなっていく傾向にあるようだ。
・男性が手にした時には上記の性質は発揮されないことが確認されているが、
実がどのようにして性別を判定しているかは不明である。
※本FOにも、保守点検担当者が外部への持ち出しを図る事例が多発している。
いかなる事情であっても、あらゆるFOの私的利用は認められない。
「気になるあのコの気持ちを確かめたかった」等、言語道断である。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
「……恋愛……感情?」
「恋をしている……が、理解はしていない、といったところか」
恋。突然にそう言われると、櫻はぴしり、固まってしまいました。
「こ……恋? 私、が……?」
「ああ、そのようだ。心当たりがあるか?」
問われて。
ありました、心当たりが。櫻は思い出します、あの時のことを。
神魂による騒動のさなかではありましたけれど……自身の気持ちが綴られた、
手紙
を見つけてしまった時のことを。
恋、だなんて。櫻は全く、自分には関係ないものだと思っていたのです。あの時までは。
浮かんでくる顔は、クラスメートの……。
「……楪君。俺には、大したことは言えないが」
迷いに囚われてしまったらしい櫻へ、高久は静かに。
「恋愛感情とは、怖いものじゃない。それは、刺激だ。怖がるな、まずはそこからだ。な」
「刺激? 怖がる……私が……?」
ぽむ、と頭に置かれた手に、櫻はぴくりと身を震わせてしまいましたけれど。優しく撫でる高久の手は、どこか心地良くもあって。
「んふふ、恋ですか。わたくしにはまだ、良く分かりませんけれど。きっと、素敵なことなのでしょうね」
「ああ。そうだとも」
秘子の手の中に移った果実は、すっかり黄緑色の渋そうな色に戻ってしまって、先ほどの赤みは失われてしまったようです。けれど櫻のまぶたの裏には、あの艶やかにほんのりと色づいた果実の色が、焼きついて。
思わず、ぽつり。漏らしたのはきっと、自分への問いだったのでしょう。
「……私が、恋を……?」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
冒険
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年05月12日
参加申し込みの期限
2015年05月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年05月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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