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【ハロウィン】ミッドナイト・フリーキー・ツアーズ!
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【ツアーの終着点】
『
具象化する羽ペン
』を手に、まるでくるりと踊るように、
三宅 葉月
は手先を優雅に翻し。そのたび、宙へと描かれた、鳥が。猫が、犬が。動物たちが。虹色のラインで模られたあらゆるモチーフが、まるで命を得たかのように動き出し、そこらじゅうを跳ね回ります。
「変わった品物ばかりだけれど……これは良いわね。気に入ったわ」
「んふふ、三宅さんにピッタリですね。さて……そろそろ、この素敵な夜も明ける頃合でしょうか?」
七色にきらめく動物たち、それを生み出す葉月の見事な筆さばきに、惜しみない喝采と拍手を届ける参加者たちへ。秘子は、伝えました。
今夜のツアーが、程なくして終了の時を迎えることを。
「お礼を言わせてもらうよ。胡乱路先輩」
進み出てそう言ったのは、
桜 月
。
「最初は驚いたけど、今夜はなかなかに興味深い催しだったよ」
「そうだね。見るべきものは多かったよ」
彼女は隣の
旅鴉 月詠
と、満足そうにうなずき合いました。
傍らの
北条 冬華
も、少しばかり頬を赤く染めながらに、
「ちょっと、恥ずかしい思いもしてしまいましたけど……楽しかったですね。ね、月さん♪」
にっこりと微笑みます。
三夜家の人々も、相変わらず。
三夜 雷一
に
河野 一霞
、
三夜 霧人
は、
「面白かったな! それに、いやぁ、いっちゃんがあんなにパパ大好き! なんて言ってくれるなんてなー」
「あんたが私の身体で言わせたんじゃない、この桃色バカ! ああっもうお嫁に行けないわ……!」
「気にするなよ一霞、それより間違っても、こんな大人になるんじゃねぇぞ?」
孫やひ孫たちのぎゃいぎゃいと賑やかな騒ぎに、
三夜 天吉
は、
「まったく、最後くらい静かにできんのか……」
はあ、とため息ひとつ。
揃って秘子へお礼を述べたのは、
志波 高久
に、
楪 櫻
。あの香りは散ってしまったようで、ふたりはここへ来た時と同じ格好に戻っています。
「不可思議で、興味深い経験だったよ。それに楪君にも、得るものはあったんじゃないか?」
と聞けば、櫻は顔を赤らめて、
「ま、まだ良く分かりません。分かりませんが……」
ぽうっと熱くなった頬の理由を彼女が自覚するまでには、もう少し時間がかかりそうです。
そして、最後に。
「……待って」
矢萩 咲
が、口を開きました。
彼女へ、問いました。
「聞きたいことは、色々とあるわ。胡乱路さん、貴女は一体、何者なの? この場所との関係は? 番組の目的は……? それに貴女は……貴女も、もれいびなの?」
きょとん、と首を傾げた秘子へ。
咲はどうしても、聞いておかなければなりませんでした。
「貴女は……フツウを壊す者、なの……?」
雨の中、それに先ほどにも。握った彼女の手の感触を、どう受け止めればいいのか。咲は未だ、決めかねているのです。
もちろん疑問を抱いたのは、咲だけではありません。
「ここには、怖い物もたくさん、あったよね……」
偽者の自分とあわや入れ替わられてしまうかも、という一時怖い思いを味わったのは、
音海 なぎさ
。
神薙 焔
の手の中で、スマホのワンセグ画面は未だに、映像を切り替え続けています。
「あのカメラ猫は、他にもいると言ったわよね。私たちがいつでもどこでも、あの子たちに撮影されてるってこと?」
ロベルト・エメリヤノフ
には、ずっと心に引っかかっていたことがありました。
「そう……気になってたんだ。
あの時
……最後に、ほんの少しだけ。ちらっと、見えた気がしたんだ。あなたのことが……」
視線をふと、一心に集めて。彼女は、目をぱちくり。
あるいは彼女の、天真爛漫にも見える、はしゃいだ喜びの表情を。あるいは、誰かの感じた不安や恐怖をあたかも嘲笑うような、不気味な笑いを。今夜、彼らは見てきました。
恵御納 夏朝
は、じっと見つめています。夏朝の願いが、奇跡のままに終わるのか……あるいは何らかの形で、現実として垣間見ることができるのか。可能性を見出すことができたのは、確かに、彼女のおかげではあったかもしれません。
葉利沢 倫理子
は未だかたかたと震えて、ひどい脂汗を額に浮かべながら、しきりに、
「……もう、帰りたい……」
つぶやいています。
倫理子を支える
綾辻 綾花
にも、大好きな猫に触れることができたり、今夜には楽しいこともありましたけれど。その後に見たのは、あの冊子。寝子島にひしめく謎の数々に触れ、まとめられた中へと記されていた、あの名前。
彼女は、一体、何者か?
……けれど。それが明かされずとも、
八神 修
は、言います。
「胡乱路先輩。俺はね……貴女の気持ちが知りたいんだ」
結局この場所や、目の前の彼女について、いくつも謎は残りました。けれど修は、思うのです。
読み取りにくい表情の裏側にも、気持ちは隠れているのだと。
「貴女は、意味の無いことはしない。俺にはそう思える……貴女の力になれたらと、俺はそう思っているんだ」
「……ああ。そうだよな」
霧生 深雪
と、それにロベルトの手には、彼女が慣れない筆致で書き入れたあの紙、彼女のサインが、確かに残されています。
「ノート貸してやるって言ったの、嘘じゃないぜ? クラスメートなんだからな。いつでも言ってこいよな?」
級友と親しくなりたいという思いは、嘘ではありませんでした。あるいはこの中の何人かも、彼と似た気持ちを抱いていたのかもしれません。
毒島 虹子
は、躊躇いも無く彼女の手を取って、
「謎は、謎のまま! 今はそれで、良いじゃありませんか。私がファンであることには、変わりはありませんわ」
握り返した手に少しばかり込められた力を、虹子は確かに、はっきりと感じました。
彼女は。
「……わたくしを……」
口を開きかけ、閉じて。
見つめる瞳……咲へ。まっすぐに、視線を返しながら。
「……深夜に。夜半すぎ、眠れない夜に。テレビを、付けてみてください。わたくしはきっと、そこにおりますから……それでは、素敵な今夜のひと時、ミッドナイト・フリーキー・ツアーズはこれにて、お開きとさせていただきます。ご参加くださった皆さまへ、心よりの感謝を……また次にお会いできるその時まで、しばしのお別れを。ごきげんよう」
長いスカートを、両手でついとつまみ上げ。頭を垂れながら、
胡乱路 秘子
は微笑みと共に、今夜を締めくくりました。
「わたくしを……見ていて、くださいね……?」
「っ、待って!! 胡乱」
「路さん……、っ」
気付けば。咲は、ざざざ、と白黒の砂嵐にまみれたテレビへ向かって、ひとり、手を伸ばしていました。
実家の自室。見慣れた部屋の中。床に転がった木刀。窓の外からは、早朝を告げる小鳥のさえずりが、優しく耳に届きます。
ぼんやりとしていると、テレビがぷつりと音を出し、切り替わった画面の中で、朝のニュースが流れ始めました。
咲は、ようやくにして伸ばした手を引っ込め……それを見つめます。そこへ感じたあの感触を、思い出します。
「……咲は、ただ……貴女と…………仲良く……」
彼女へと、歩み寄っても良いものか。あの手に感じたあたたかさを、引き寄せてもいいものか。
あるいは……彼女と敵対し、フツウを守るべきなのか。未だ、判断は付きません。
けれど。
(……また、会えるわ)
咲は、しばしそのまま。じっと……複雑な想いを胸に、自分の手のひらを見つめ続けました。
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あとがき
担当マスター:
墨谷幽
ファンレターはマスターページから!
墨谷幽です。『ミッドナイト・フリーキー・ツアーズ!』のリアクションをお届けいたします~。
皆さんと奇妙なアイテムたちのもたらす顛末に、ぽろぽろと様々な謎を散りばめた、『MFS!』スピンオフ番組をお送りいたしました。
胡乱路 秘子ちゃんとも、これを機になるべく広く絡んでいただけたら嬉しいなと思いまして、今回は少々、彼女の出番が多めになっております。
彼女との関わりや関係性、それに今回登場したアイテム、あるいは得た情報などについては、今後の『MFS!』関連シナリオに何らかの形で活かされたり、再登場したりするかもしれません。ちょっとしたセリフなどにも、意味があったりするかも?
ひとつ、オリジナルのアイテムに関しまして。
今回は、ガイドで示したような説明文をでっち上げるということでしたけれど、ご本人の行動に尺を振り分けたほうが楽しんでいただけるかな、と思われたものについては、あえて省かせていただいたものもあります。もしそちらを楽しみにされていましたら、その点につきましてはご容赦くださいませ~。
今回のシナリオを皮切りに、お話は少しずつ、進んでいくことになるかと思います。たぶん!
よろしければ今後とも、謎の番組やら秘子ちゃんやらにお付き合いをいただけましたら、幸いです。
それでは皆さま、ご参加ありがとうございました!
また次の機会にお目にかかれますことを、心よりお待ちしております~。
お疲れさまでした!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
冒険
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年05月12日
参加申し込みの期限
2015年05月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年05月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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