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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
【ハロウィン】ミッドナイト・フリーキー・ツアーズ！
【奇妙なツアーのはじまり、はじまり！】
「……んふふっ」
嬉しそうに、にーんまり！ 目をぱちくりとさせたツアー参加者の皆さんを前に、ぶわっと両手を広げて歓迎の意を示しまして、にんまりっと笑った彼女の笑顔は、全っ然、怪しくなんて無いのです。全然！
「皆さま、本日は『ミッドナイト・フリーキー・ツアーズ！』にご参加いただきまして、ありがとうございます。わたくし、これより皆さまを不思議な博物館！へとご案内させていだく、ツアーガイドの胡乱路 秘子です。素敵なハロウィンの夜に、どうぞ、よろしくお付き合いのほどを……んふふ！」
いわゆるひとつの、都市伝説。謎の深夜番組、『ミッドナイト・フリーキー・ショウ！』。テレビの向こうで不可思議で不条理な出来事や、それに関わった人々の行動や顛末などを紹介する、そんな番組のストーリーテラーである彼女が今、こうして目の前に立っていることに、ある参加者は奇妙な感覚を覚えたり。
またある人は、嬉しそうに、にーっこり！ 笑いかけたり。
「あらあら、ついに参加できましたのね。ふふ、胡乱路さん、お久しぶりですわ」
「まぁ、毒島さん！ いらして下さったんですね、とっても嬉しいです」
きゅっ、と両手を握って握手。毒島 虹子は、深夜番組『ＭＦＳ！』の、大ファン！ それに以前、秘子とはとある雨の日に、ちょっと奇妙な邂逅を果たしたことがありました。
それに、それに。二人は同じ寝子島高校の、クラスメート同士だったりするのです。
「ん？ てことは、俺とも同じクラスなのか？」
驚いた声を上げたのは、突然にこの場へと呼ばれて大いに怪しんでおりました、霧生 深雪。そう、彼もまた、クラスメート！
「霧生さんとも、お会いしてみたいと思っていたんですよ。音楽がご専攻なのですよね？ お話、聞いてみたくって」
「……知ってんのか？ 学校じゃ、見かけたことねぇけど。芸能人だから忙しいってことか……まぁいいか、同じクラスってんなら、これからよろしくな」
「ええ、改めまして。よろしくお願いいたしますね、んふふふ！」
秘子は嬉しそうに、深雪の手もきゅうっ！ と握手っ。どうやらハロウィンという特別な夜に、ちょっぴり彼女、はしゃいでいる様子……とはいえ深雪も、同じ芸術科で級友だと知ったからか、急に親近感が湧いてきたようで、きゅうとその手を握り返しました。
と。
「……本当に、実在してたのね。あの番組」
少々剣呑な響きの声とともに、秘子を真っ直ぐに見据えた人物。
手に携えておりますのは……木刀！？
「そして貴女が、ストーリーテラーだなんてね。いえ、何だか妙に納得してしまったわ」
「矢萩さんも、いらして下さったん……」
「あの時は」
秘子の言葉を遮って、険しい顔をした矢萩 咲は、木刀を彼女の顔へと突き付けて、
「あの雨の日のことは……忘れたくても忘れられないもの。よくも人の秘密に、土足でずけずけと踏み込んでくれたわね。さあ、覚悟はできてる？」
す、と剣先を引いて、上段に構えます。
「ちょっと、あなた？ 無粋ですわねぇ」
「矢萩先輩？ 一体何を……」
秘子の身を案じたらしい虹子と深雪が、間に割って入る……その隙も無く。
しゅばっ！ と一閃、鋭く振り下ろされる木刀！
「きゃあ？」
ぺたん、と尻餅をついて、きょとんとした秘子の眼前に……ぴたり。寸止め。
「……なんて、ね。少しは驚いてくれたかしら？」
咲には元より、攻撃の意思はありませんでした。
確かに以前、咲は秘子に、雨の日の記憶に翻弄される自分の過去へと、触れられたことがありました。それは確かに、彼女の望まぬことではありました……けれど。
「……でもそれ以上に、あの時の……貴女の言葉。あれは確かに、咲を……救ってくれたよ」
手を伸ばします。あの時とは逆に、今度は咲が、秘子へと。
「ありがとう。そう、言っておきたかったのよ」
「……んふふ。矢萩さんがお元気になられて、わたくしも嬉しいです」
咲は秘子を起こして、彼女の制服についた埃をぽんっぽんと払ってあげてから。取り出しましたのは、
「それと、感謝の印にね。おはぎを持ってきたのだけど。食べる？」
「あら、『萩屋』さんのおはぎですか？ まぁ、美味しそう！ ありがとうございます。それでは、皆さんでいただきながら、見学することにいたしましょうか……んふふふ♪ さ、毒島さんも霧生さんも、ご一緒に。いただきましょう？」
咲の実家の和菓子屋さん、『萩屋』の絶品おはぎをいただきながら。
気を取り直して一同は、張り切って案内を始めた秘子の後に続きまして……さっそくツアーへと、出発！
「……んふふっ」
嬉しそうに、にーんまり！ 目をぱちくりとさせたツアー参加者の皆さんを前に、ぶわっと両手を広げて歓迎の意を示しまして、にんまりっと笑った彼女の笑顔は、全っ然、怪しくなんて無いのです。全然！
「皆さま、本日は『ミッドナイト・フリーキー・ツアーズ！』にご参加いただきまして、ありがとうございます。わたくし、これより皆さまを不思議な博物館！へとご案内させていだく、ツアーガイドの胡乱路 秘子です。素敵なハロウィンの夜に、どうぞ、よろしくお付き合いのほどを……んふふ！」
いわゆるひとつの、都市伝説。謎の深夜番組、『ミッドナイト・フリーキー・ショウ！』。テレビの向こうで不可思議で不条理な出来事や、それに関わった人々の行動や顛末などを紹介する、そんな番組のストーリーテラーである彼女が今、こうして目の前に立っていることに、ある参加者は奇妙な感覚を覚えたり。
またある人は、嬉しそうに、にーっこり！ 笑いかけたり。
「あらあら、ついに参加できましたのね。ふふ、胡乱路さん、お久しぶりですわ」
「まぁ、毒島さん！ いらして下さったんですね、とっても嬉しいです」
きゅっ、と両手を握って握手。毒島 虹子は、深夜番組『ＭＦＳ！』の、大ファン！ それに以前、秘子とはとある雨の日に、ちょっと奇妙な邂逅を果たしたことがありました。
それに、それに。二人は同じ寝子島高校の、クラスメート同士だったりするのです。
「ん？ てことは、俺とも同じクラスなのか？」
驚いた声を上げたのは、突然にこの場へと呼ばれて大いに怪しんでおりました、霧生 深雪。そう、彼もまた、クラスメート！
「霧生さんとも、お会いしてみたいと思っていたんですよ。音楽がご専攻なのですよね？ お話、聞いてみたくって」
「……知ってんのか？ 学校じゃ、見かけたことねぇけど。芸能人だから忙しいってことか……まぁいいか、同じクラスってんなら、これからよろしくな」
「ええ、改めまして。よろしくお願いいたしますね、んふふふ！」
秘子は嬉しそうに、深雪の手もきゅうっ！ と握手っ。どうやらハロウィンという特別な夜に、ちょっぴり彼女、はしゃいでいる様子……とはいえ深雪も、同じ芸術科で級友だと知ったからか、急に親近感が湧いてきたようで、きゅうとその手を握り返しました。
と。
「……本当に、実在してたのね。あの番組」
少々剣呑な響きの声とともに、秘子を真っ直ぐに見据えた人物。
手に携えておりますのは……木刀！？
「そして貴女が、ストーリーテラーだなんてね。いえ、何だか妙に納得してしまったわ」
「矢萩さんも、いらして下さったん……」
「あの時は」
秘子の言葉を遮って、険しい顔をした矢萩 咲は、木刀を彼女の顔へと突き付けて、
「あの雨の日のことは……忘れたくても忘れられないもの。よくも人の秘密に、土足でずけずけと踏み込んでくれたわね。さあ、覚悟はできてる？」
す、と剣先を引いて、上段に構えます。
「ちょっと、あなた？ 無粋ですわねぇ」
「矢萩先輩？ 一体何を……」
秘子の身を案じたらしい虹子と深雪が、間に割って入る……その隙も無く。
しゅばっ！ と一閃、鋭く振り下ろされる木刀！
「きゃあ？」
ぺたん、と尻餅をついて、きょとんとした秘子の眼前に……ぴたり。寸止め。
「……なんて、ね。少しは驚いてくれたかしら？」
咲には元より、攻撃の意思はありませんでした。
確かに以前、咲は秘子に、雨の日の記憶に翻弄される自分の過去へと、触れられたことがありました。それは確かに、彼女の望まぬことではありました……けれど。
「……でもそれ以上に、あの時の……貴女の言葉。あれは確かに、咲を……救ってくれたよ」
手を伸ばします。あの時とは逆に、今度は咲が、秘子へと。
「ありがとう。そう、言っておきたかったのよ」
「……んふふ。矢萩さんがお元気になられて、わたくしも嬉しいです」
咲は秘子を起こして、彼女の制服についた埃をぽんっぽんと払ってあげてから。取り出しましたのは、
「それと、感謝の印にね。おはぎを持ってきたのだけど。食べる？」
「あら、『萩屋』さんのおはぎですか？ まぁ、美味しそう！ ありがとうございます。それでは、皆さんでいただきながら、見学することにいたしましょうか……んふふふ♪ さ、毒島さんも霧生さんも、ご一緒に。いただきましょう？」
咲の実家の和菓子屋さん、『萩屋』の絶品おはぎをいただきながら。
気を取り直して一同は、張り切って案内を始めた秘子の後に続きまして……さっそくツアーへと、出発！
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2015年05月12日
- 参加申し込みの期限
-
- 2015年05月19日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2015年05月19日 11時00分
