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【ハロウィン】ミッドナイト・フリーキー・ツアーズ!
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【滲み始める】
暗い倉庫のような、灰色の空間。そこへ迷い込んだ
葉利沢 倫理子
には、これが、とうに目覚めたはずのあの悪夢の続きのように思えてなりません。
「…………ああ……あああ」
恐ろしく不快な感覚。目覚めたら見知らぬ場所……それだけでも、彼女をパニックに追い込むには十分な状況ではありました。
ましてや、今の彼女は、ひとり。気付けばあの、ツアーの参加者とかいう良く分からない集団からは離れ、迷い。視界はいつしか涙に歪み、額には脂汗が吹き出して。背筋に這い登るのは、冷たい悪寒……痛い程に鳴っている胸の鼓動は、彼女に危険を知らせる警告のようにすら思えてきます。
(私……私、まだ、生きているの……それとも……もう……)
恐怖。突き刺すような恐怖が、倫理子を支配していました。
ひとり。ひとりではいたくない。
(あの人たちと……合流して……そうすれば……)
強張る四肢を何とか動かして、倫理子は人影を探します。彼らが何者なのかは分かりません、案内役であるという少女のことも、それらに従い楽しそうに何かを眺めている彼らのことも。
それでも、ひとりよりは。
『博物館!』と。倫理子は、あの少女が言っていた言葉を思い出します。
そのようには、見えませんでした。
倉庫。あるいは、隔離された何かの施設のような。
飾り気の無い、打ちっぱなしのコンクリートの壁。あたりには規則正しく並ぶ棚に、ガラス張りの隔離室。そこに収められている品々へと振り分けられた、番号のようなもの。『FO/X-51379』。『FO/X-17950』。『FO/X-00004』。『FO/X-79272』。
震える足で歩くうち、時折見かける、壁に黒い文字で記された、奇妙なアルファベットの並び。
『
D.F.R.
』。
それらが何を意味しているのか。倫理子には、何も、分かりません。
(これは……これは、何……これは、一体……)
『FO/X-44951』。そう書かれたガラス張りの小部屋の中から、気付けば。何かの動物を模した、着ぐるみ……のようなものが、こちらをじっと見つめています。静かに、手招きしています。
導かれるままに。倫理子は近づき、ガラスに震える手を添えて……。
「ひあッ!?」
ごどん、と恐ろしい音。ぱっくりと開いた着ぐるみの口元、肉色の咥内から飛び出した牙の列がガラスへ叩きつけられて、倫理子は跳び退きました。
着ぐるみは止め処なく唾液を床やガラスへ撒き散らしながら、再び、じっと。こちらを見つめています。
「……ああ……ああ、あああ……!」
倫理子はうずくまり、耳を塞ぎます。聞きたくない。目をつぶります。もう、見たくない。けれど恐怖に研ぎ澄まされ、鋭敏になった彼女の神経を、周囲の空間から届くありとあらゆる音が、がりがりと削っていくようです。
ぽん、と背後から肩へと置かれた手の感触に。倫理子ははっきりと、自分の死を思いました。
「大丈夫ですか?」
倫理子を気遣うような優しい仕草の手の持ち主は、
綾辻 綾花
。
「何だ、あの怪物は……? だが、隔離室から出てくることは無いようだ。安心していい」
牙を剥く着ぐるみの怪物から遠ざかるように促したのは、
八神 修
。
すがるような目の倫理子へ、
「どうやら、好奇心が過ぎたかな。私たちも迷ってしまったようだ。そして、このあたりは……カテゴリレベルX、か。特に危険な品々を収めた区画のようだね」
あたりを見回しながらにそう言ったのは、
旅鴉 月詠
でした。
彼らが側にいることには、倫理子も少しばかり、安堵の表情を浮かべつつも……警戒は未だ解かず、
「ここ、は……ここは、何なの……?」
「私たちにも、良く分からないんです。胡乱路先輩は、『博物館っ』と仰っていましたが……」
問われた綾花が改めて視線を巡らせてみても、この場所が来館者を歓迎し、収蔵した品物を展示するような、開かれた施設であるとは思えません。
それに。
「明らかに、何かの倉庫……恐らくは、ここにあるような超自然的なアイテムの数々を発見、収拾、管理し、一般人の目から秘匿することが目的のような……少なくとも、『博物館』などでは無いのは確かだ」
修は、指差します。打ちっぱなしのコンクリートの壁、そこへ記されている、アルファベットの並びを。
『
D.F.R. - Direction systems of Freaky object Research -
』。
「あ……これは? 何でしょうか?」
綾花がふと気付いて、手近な棚から取り上げたもの。それは、おびただしい数の資料をまとめた冊子のようです。
月詠が横合いから覗き込めば、表題には、
「……『Nekojima area』? 興味深いね」
綾花は眼鏡を取り出してかけると、ページをめくります。
・FO/C-00037『
偽でん
』:運行ダイヤの終了後、驚異的な速度で走行する列車型のFO。現状では人的被害や直接接触の報告なし。
・FO/D-80144『
ホテル・ニュープラナス
』:シーサイドタウン地区に出現し、数十年前に消失したホテルを再現した。現象の消失に伴い、調査中断。
・FO/(審査中)-99214『
名も無き英雄たち<ネームレスヒーローズ>
』:『怪人セブン』(注・別項参照)と呼称される殺人者と戦闘行為を行ったとされる複数の人物を指す。詳細不明、更なる調査検証の必要あり。
「これは……寝子島における、不思議な現象のレポート? 中間報告書、のようなものみたいですね……」
「なぜ寝子島に関連する項目だけが、まとめられているんだ? いや、そもそもなぜ、知っているんだ……?」
修の疑問に同意しながら。綾花はページをめくります。耳につくのは、倫理子のぜいぜいと荒い息。
・FO/(審査中)-00042『
アンノウン・ティー・パーティ
』:島内のどこかに存在するとされる喫茶店。未到達。調査続行。
・FO/A-01010『みえっぱりラジオ』:深夜にラジオへ紛れ込む声の都市伝説を指す。以下に、確認された音声を筆記す。「俺はここだよ!」「俺を見て!」「俺を見ろよ! なあ! 誰でもいいからさあ!」
・FO/(審査中)-55456『
胡乱路 秘子
』:『ミッドナイト・フリーキー・ショウ!』(注・別項参照)と呼称する深夜番組の司会者を自称。無作為に視聴者を巻き込み混乱を引き起こす少女型FO。カテゴライズのため調査員派遣の予定あり。
「あら、こちらでしたか。何か、面白いものでも見つけられましたか?」
背後からかけられた声に。倫理子は心臓が止まるほどに驚いて、綾花の腕へとすがりつきました。
「このあたりには特に危険な品物が多いので、あまりオススメはしませんけれど。よろしければ、ご案内いたしましょうか?」
大いに興味を惹かれる提案ではありました。修や、あるいは月詠にとっては。けれど……綾花が首を振ります。
「い、いや……もう、いや……ッ!」
「うん。やめたほうが良いだろうね」
マイペースな月詠との対比は、怯え切った倫理子の尋常ではない様子をより顕著に浮かび上がらせ、顔色は真っ青、見て分かるほどにがたがたと、激しく震えていて。
修も異論を挟む代わりに、
「……彼女は、気分が悪いようです。別の場所へ案内していただけますか?」
「あらあら、これはいけませんね。んふふ! ええ、それでは、参りましょうか♪」
冊子を棚へ戻すと、彼らは息も絶え絶えな倫理子を支えながら、足早にその場を離れました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
冒険
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年05月12日
参加申し込みの期限
2015年05月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年05月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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