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3月、お別れの季節
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寝子島少年科学団の、ロボットハートは乙女の夢を見るか?
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【お名前、決定!】
あんまり長いこと、お仕事を放り出しっぱなし、というわけにもいきませんもので。
「それじゃ、私はそろそろ戻らなきゃ。お店開けっ放しだものね……いい? ちゃんと話を聞いてあげて、原因を突き止めて。きっちり解決するのよ?」
店番途中で招集されてしまった
城山 水樹
や、
「私も、戻ります。これで、お年寄りがケガをする心配も無くなったし……無くなった、のよね……?」
「もちろんバッチリじゃ。良いウデじゃったぞ、すないぱあの才能があるんじゃなかろか? 理紗子ちゃん」
「わたし、医者なのに……!」
ヘタレでビビりなりに頑張っていただいた
深倉 理紗子
もまた、他の協力者たちに後を任せて、あるべきところへ戻ります。
「メイドさんに、ちゃーんと優しくしてあげなさいよー?」
「また暴走しちゃわないように、きちんとケアをお願いしたいわ……」
「わーっとるわい! なんじゃいもう、信用ないのう……」
ぶつくさ言うアインシュタインさんですけれど、無理もないというものです。
そして一行が訪れたのは、九夜山中腹に建つ、ほったて小屋。寝子島少年科学団のアジトです。ここなら仮にまた何か起きたとしても、少なくとも学校とか街中で何かしらの被害が出るよりは、いくらかマシというものです。
旅鴉 月詠
が、取り出した一枚の絵をぴりり、破りますと……ぽんっ!
「きゃあ!?」
「さて、ご対面だ。初めての出会いを、存分にやり直すといい。はい、両者見合ってー」
エメラルドの瞳が、ぱちくり。絵の中から解放されたメイドロボットさん……目の前には、三人組のおじいさん。周囲にはぐるりと、その協力者たちがおりました。
「あー。まぁ……なんじゃ。すまんかったのうメイドさんや」
ぽりぽりと頭をかきながら、いかにもバツが悪そうに、アインシュタインさん。
「ワシがお前さんを、オトメチックにしすぎたのかのう。気を悪くしたっちゅうなら、この通り。謝るぞい」
ぺこり、とひとつ頭を下げた、コペルニクスさん。
「にしてものう、話も聞かんと飛び出して、世のジジイどもを全滅させちゃろうなんぞ、ちいと気が短すぎやせんか……あ、いや。うむ、ワシらが悪かった、全面的に!」
苦言を呈したエジソンさんには、周りから非難の視線がこれでもかと降り注ぎまして、結局平謝り。
けれどメイドさん、ぷいっ、とそっぽを向きました。
「……ふーんだ。つーんっ」
まだ、ご立腹の様子です。
埒が明かない科学団に、
サキリ・デイジーカッター
や、
羽生 碧南
が助け船をば。
「さっきは、良い丸ノコさばきだったよ。ご老人たちの技術は確かだね」
「でもまぁ……校内でメイドさんが大暴れ、なんて、ちょっとあんまりシュールだもの。まずは、話し合ってみたらどう?」
「話し合う、って。何をお話するんですか? そこの小汚いおじいさまたちは、ご主人様たちは、私が何で怒ってるのか、お分かりなんですか?」
暴れるそぶりは無いにしろ、ぷりぷりと憤慨して取り付く島もないメイドさんへ、それでも彼らは根気よく、声をかけ続けます。
「そのへんをね、ちゃーんとお話してさー。仲直りしない?」
「ああ。わだかまりがあるのなら、全部吐き出してしまったほうがいいぞ」
桜庭 円
と、
御剣 刀
……ちなみに刀くんが何だかボロボロなのは、メイドさん捕獲作戦の成功後に、着替えを覗かれた女子生徒たちにさんざん追いかけ回されて、ようやくにして逃げ出してきたからであります。
「明日また学校に行くのが、ちょっと怖いけどな……とはいえその甲斐あって、今はこうして、話す機会が出来たんだ」
「だからさー、お話しようよ! 君はロボットだけど、ちゃんと自分の意志を持ってて、こうして生きてて、おじいちゃんたちに嫌なことは嫌って言えるくらい、人間らしいんだからさ。どうしたいのか、きっちりおじいちゃんたちに伝えとこうよ。ねっ、『メイ』ちゃん!」
「…………むーっ。それですよ、それー! それなんですっ」
メイドさん、急にそう言って、ぶんぶん! 両手を振って、訴えかけます。彼女がもともと、オソロシイ全ジジイお掃除計画などぶち上げたのには、理由がありました。
けれど、科学団は揃って首を傾げて、
「それ、ちゅうと……どれじゃ?」
「んもーっ、おじいさまたち、にぶーいっ! 『名前』ですよっ、なーまーえーっ!」
堰を切ったように饒舌に、メイドさんは語ります。
「私はメイドですもん、お掃除するのは全然オッケー、この小汚いお部屋だってキラッキラになるくらい、張り切っちゃいます。メイドの腕の見せドコロです! でも、生まれた娘に最初にするのは普通、可愛い名前をつけてあげることでしょ? だって名前が無いと、困っちゃうでしょ? おじいさまたちにも、皆さんにも『おい』とか『君』とか、『お前』『あんた』としか呼んでもらえないなんて、私そんなの、嫌ですぅ! 素敵な殿方には、ちゃーんと私の名前で、呼んでもらいたいんですぅ!」
ぶわ! 大仰に片手を天へと掲げ、もう片方は胸の上。瞳は潤むかのように弱々しく、明滅させながらに。
「私ってば、乙女なんですもの……☆」
「あー、うん……まぁ、話は分かったよ」
伊賀 解理
には、彼女の主張が理解できたかもしれません。何せ彼女も、乙女であります……このところは特に、大っぴらには出すまいと心に決めていたそんな一面が、恋人の前などではひょっこり、意図せず顔を出すこともありました。
なんてことを思い出して、ほんのり頬を赤くしながらに、
「それに、じいさんたちの思慮の浅さもね。名前もつけてもらえないんじゃ、怒りたくもなるよ。ねえ?」
「……それは、確かに、はい。ごもっともでございます……」
いつもの調子もどこへやら、すっかり小さくなった三人組を、解理はじろりと睨みます。
「確かにお名前が無いと、仲良くするのも大変なのです。それに新聞で紹介するのも……でもでも、大丈夫なのです!」
明るい声は、
椿 美咲紀
。
「シュー君が考えた『メイ』ちゃんってお名前、可愛いと思いますのです! それにそれにっ、それだけじゃないのですよー?」
彼女がぽむっ、と肩へ両手を置いたのは、にこにこ! 小さな、
曖浜 瑠樹
くんでありました。
「オレも、お姉さんのお名前、考えたんだよぉ。『エマ』! って、どうかねぇ?」
「……エマ?」
「お目目が綺麗なエメラルド色だから、エマ!」
にこにこ、にっこり。その笑顔には、彼女もいくらか、毒気を抜かれてしまったのかもしれません……機は熟したとばかり、
八神 修
が提案します。
「『エマ』も『メイ』も、どちらもとても君に似合いだと、俺は思う。好きなほうを選べばいい。もちろん、気に入らなければいくらだって、他の名前を考えるさ……だから、改めて言わせてくれ。俺たちと、友だちになってはもらえないか?」
「……エマ……メイ……おともだち、に?」
もはや、先ほどまでのように暴走することもなく。メイドさんはうっとりとした様子で、その素敵な響きを、幾度も反芻します。
「エマ。メイ。私はメイ。私はエマ……ああ! どちらも素敵すぎて、私、選べません……んもー、困っちゃう♪」
「なんじゃい。別に、どっちか選ぶ必要もなかろーが」
斜に構えたエジソンさんの言葉には再び、しゅばっとその場の全員による、懸念の視線が集まりましたけれど。ともかくおじいさん、耳をほじほじしながら事も無く、美味しいところをかっさらうかのように、言ってのけたのでした。
「どっちも気に入ったんなら、どっちも名乗ればええ。『エマ=メイ』、ならどうじゃ?」
「ほう? なるほど、それならせっかくの案も無駄にならんし、ワシらも気分で、好きなほうで呼びゃあ良いっちゅうわけじゃな」
「ジジイにしては気の利いたことを言うのう、エジソンよ」
「やかましいわい、お前らもジジイじゃろーが」
何だかもう勝手に、やっぱり本人の了承も無いままそんな風に盛り上がる三人組に、
屋敷野 梢
は苦笑いしつつも、
「まー、いちおー名前ももらえたみたいですし。そろそろ、許してあげたらどーですか? きっとおじいさんたちも、あなたを生み出すことができて、浮かれてたんだと思いますよ。早くあなたが動くところが見たくて、慌ててたんですよ」
灯る、淡くエメラルド色の光。彼らを見つめるメイドさんの肩へ、ぽんっ、と手を置いて。
「こーんな小汚いジジイになるまで、長い年月を過ごしてきたその間、発明に対する情熱も、少年の心も消えずにずーっと、残り続けて……ま、男って、バカですよねー」
「ええ……そうですね。だからおじいさまたちには、私が必要なんですよね。ふふっ、しょーがない人たちです♪」
笑った彼女はそうして、ようやくにして、三人組を許してあげたのでした。
朝野 未沙
はぐいと身を乗り出して、科学団へと迫ります。
「ねえねえ、メイちゃんのおっぱい、もっとやわらか素材にならないかな! 今のままでもすっごく魅力的だけど、もっともっとバージョンアップしていくべきだと思うんだよね。例えば、あんな素材とかこんなシステムとかでさー……」
「……! 未沙ちゃん、そのプラン、詳しく聞かせてくれるかのう?」
機械と女体にはすこぶるお詳しい、未沙の提唱する魔改造プランには、コペルニクスさんがびびっと反応。さらには、
「ずっと気になっていたんです。このメイド服を着せたのは、一体どこのどなたですの?」
毒島 虹子
はちょっぴりおこモード、得意の服飾分野において、ツッコミを入れまして。
「ヴィクトリアンメイドにフレンチメイド……メイド服と一言に言っても、現代ではサブカルチャーとの混同が著しく、ともすればゴスロリやロリィタと間違えられてしまいやすいですのに、このずさんさときたら! まったく、目も当てられませんわっ」
「あ、虹子ちゃん分かってるー! 服は大事だよねー、だって脱がせる時により興奮するのはやっぱり……」
「おお、虹子ちゃんも力を貸してくれるんか、頼りになるのう! メイドちゅうても、ワシらイメージだけでよー知らんからのう」
彼女をより素敵なメイドさんへとグレードアップさせるべく、三人は熱い議論など始めました。
「服装はもちろん、そこには正しい作法が伴わなくてはいけませんわ。講師は私でよろしいかしら? その上で、あなたにふさわしいメイド服を、私自ら仕立てて差し上げますわ」
「まあ! 私に、私だけの服を……? それに、メイドのお作法まで教えていただけるなんて! よろしくお願いいたしますっ、先生☆」
神野 美野梨
は、そんなメイドさんをじっくりと眺めて、時にはぺたぺたと触れてみたり。改めてこうして間近でその存在を確かめることができて、科学者魂はめらめらと燃え上がっております。
「……いつか自分でも、あなたみたいな、素敵なロボットを作れたら……あなたのこと、色々と教えてくれる?」
「ええ、もちろんです! 私で良ければ、お手伝いさせていただきますね♪」
「本当? 良かった……まずは、ずっと気になっていたの。あなたは人の年齢や性別をきちんと区別しているけど、どうやって認証しているのかしら? 写真? 音声認識?」
「それはですねー、カメラの画像情報を詳細に分析して統計パターンと照合したり、声紋から特定したり、体温や肌の状態などなど、総合的に……」
質問攻めを始めた美野梨へ、エジソンさんが声をかけます。
「美野梨ちゃんよ、何ならこれからも、そうやって質問したり、話し相手になってやったりしとくれや。ワシらジジイとばっかり喋っとったら、知識が偏るからのう」
「……! いいの? そう言ってもらえるなら、ぜひ……!」
「おう、そうじゃそうじゃ。お前さんたちものう!」
いちおーの問題解決、ご機嫌なアインシュタインさんもそこへと乗っかって、両手でがばっと、まとめて肩へ回した相手は
竜造寺 洸
に、
屑利 執
です。
「洸ちゃんはワシらの弟子じゃし、執ちゅうたか、お主もなかなか見込みがありそうじゃ……もちろん、ワシらほどじゃあ無いがのう? ま、気が向いたら、いつでもこのアジトへ来るがええ」
「……だってさ。良かったなー、君!」
姉弟子の余裕か、洸がぱしんと軽く背中を叩いてやりますと、執は、
「なんと……本当に、あなたたちの教えを請うことができるとは! ぜひ、よろしくお願いしますッ」
洸も執も、少々ベクトルは違えど、科学へ多大なる関心を寄せるふたりです。少年科学団、その技術力に間近で触れられるとあっては、この機会を逃すことなどできません……まぁ突き詰めたならそれってば、神魂なんですけれどもね!
ちなみにこの時、部屋の隅っこではひっそりと沼田さんが、パーマをあてたみたいにチリチリになった髪の毛を必死に撫でつけていたりしましたけれど、そのことに気付いた人は誰ひとりとしていなかった、ということです……。
そんなわけでこの日から、九夜山中腹に建つほったて小屋には、一体のロボットが……いいえ。ひとりのメイドさんが住むことになり、ずぼらなおじいさん三人組の生活水準は、彼女のおかげでちょっぴり、向上することとなったのでした。
「私は、『エマ=メイ』! 寝子島少年科学団にお仕えする、乙女なスーパーロボットメイドさんなのですっ。あらためまして、皆さま、よろしくお願いいたしますね☆」
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あとがき
担当マスター:
墨谷幽
ファンレターはマスターページから!
墨谷幽です。寝子島少年科学団、第四弾『ロボットハートは乙女の夢を見るか?』のリアクションをば、お届けいたします~。
というわけで、正解は『名前をつけてもらえなかったから』、でありましたー。
お気づきの方も多々いらっしゃいまして、ありがたいことにお名前の候補などもいただいて、どちらをお借りしようかしらん、とひとしきり悩んだ後に、モッタイナイので、いっそ両方拝借してしまうことにしました。
せっかくですので、このメイドロボットさんは、今後の科学団シナリオにも登場させてあげようかなーと思っております。もしまたご参加をいただけた際は、構ってあげていただけましたら幸いですー。
ちなみに、SFには付きものの『ロボット工学三原則』ですけれど、あれはかの大作家がお話のテーマとして作った架空の法則で、現実のロボットにそのまま適用してしまうと、諸々の問題を引き起こしてしまうのだそうですよ。だからこそ、かの作家はその『穴』をお話のネタ、SFミステリの構成要素として活用したわけですね。
……と思ってたら、最近この原則の穴を解決し得るかもしれない、新しいAIの学習システムが研究されてるのだそーで。ほんとかどうだか、近いうちに、マジに動いて考えられるロボットが生まれるかもしれない……! なんて話を聞くとどうにも、ワクワクしてしまいます。ぜひ、私が生きてるうちに誕生してもらいたいものです。
ところでこのシリーズ、墨谷はすごくお気に入りなんですけれども、毎度出すたびに『ジジイのシナリオに食いついてくれるかなぁ……大丈夫かなぁ』とびくびくだったりします。でもフタを開けてみますと、このシリーズ好きです! と言っていただけたり、待ってました! といったあたたかいお言葉もいただけまして、何とも嬉しい限りです。ありがとうございます……!
今後も断続的ながら続けていきたいと思ってますので、よろしくお願いいたします~。
さて、今回もまた、ご参加をいただきまして誠にありがとうございました!
次の機会にもお目にかかれますことを、心よりお待ちしております~。
お疲れさまでした!
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墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月03日
参加申し込みの期限
2016年02月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月10日 11時00分
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