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寝子島少年科学団の、ロボットハートは乙女の夢を見るか?
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【会話が重要です!】
しゅごごごごっとやってきた、ロボットメイドさん。大きなエメラルドグリーンの瞳がぴかーんっと輝いて、くりんっ、首を傾げます。
「あら? こちらは……ジジイというにはすこぉし、お若い気もしますけど」
旧市街に並ぶ家々、その屋根の上にぽつーんと、佇むおじさんがおひとり。
きょろきょろ、事情も良く分かんないままに召喚されて戸惑いがち、手持ち無沙汰な……沼田さん!
「でも、まぁいっか☆ ついでにお掃除しちゃいますっ♪」
じゃきん! 構えた火炎放射器からしゅぼっ、しゅぼぼっと噴射される炎に、つるっとした頭からはどっと冷や汗が噴き出して、ハンカチできゅっきゅとそれを拭うほかできることもない沼田さん、いきなり大ピンチ!
「なるほど、囮作戦ちゅうわけじゃな。んで、この後はどうすんじゃ?」
迷彩装置で姿を消したアインシュタインさんが、隣の
屑利 執
へと尋ねます。詳しい作戦を聞く前にロボットさんが飛んできてしまったもので、急遽彼の言う『良い手』を信じ、召喚沼田さんを矢面に立たせてしまいましたけれど。
「ええ、沼田さんを囮にしてこのようにロボットを誘き出すというわけで、つまりは、大成功です!」
小汚いジジイと言ってしまうには、まだまだお若い沼田さんですけれど、何となーくまあその範囲に含めちゃってもいいかな? ついでだし! といった流れで、思惑通りに誘い出すことには成功したようです。そんな理由で呼び出される沼田さんには実に失礼なハナシですけれど、事態は切羽詰まっておりまして、背に腹は代えられないのであります……!
「いや、じゃからの、その後は?」
「? その後?」
ただまぁ、誘い出したところまでは執の想定内ではあったものの、その後にどうするか……たとえば囲んでやっつけるのか、それとも動けなくしたとこに科学団が何とかするのか、あるいはみんなで説得するのか……等々、諸々ぜんぶまとめて、
「…………いっけね☆」
まったくもって、ノープラン! でありました、ぼわわーっ! 痛む節々をかばいつつとっさに身をかわすも、意味も無く貴重な髪の毛をちりちりと焦がされてしまう沼田さん!
「! まずいわ……」
「ああまったく、じいさんたちの作るものときたら、いつもこれだ……!」
すかさず
神野 美野梨
、
伊賀 解理
が迷彩装置を解除、ぱっと姿を現しては沼田さんをかばうように立ち塞がり、
「あらあら、お嬢様方、お掃除のお邪魔をされては困ります。通してはいただけませんか?」
「そういうわけにはいかないわ。ねえ、少し話をしないかしら?」
城山 水樹
も静かに言って、姿を現します。
どうやらメイドさんは、標的たるおじいさん以外にはもとより、あまり無茶なことをするつもりも無い様子……旧市街の屋根の上、彼らは戦いではなく、対話をもって彼女と相対することを決めたようです。
「初めまして、メイドさんロボットお姉さん!」
よって小さな彼もまた、やっぱり朗らか、無邪気な笑みを浮かべて、言うのです。
「オレ、
曖浜 瑠樹
って言うんだよぉ。よろしくなぁ♪」
ロボットメイドさんは再び、くりん、と小首を傾げました。
「はー」
屋敷野 梢
は開口一番、ため息ひとつ。
「ねーメイドさん。そーいう八つ当たりはそろそろ、止めにしません?」
「おう、そうじゃそうじゃ! ワシらは確かに小汚いかもしれんが、お前さんを作ったのはそもそもワシらじゃぞ、それをお掃除しちまおうなんぞ……もがーっ?」
「はいはい、おじいさんたちはちょーっと、黙っててくださいねー?」
もがもがーっとジジイ連中の口を押さえて黙らせてから、梢は続けます。何やら、気に入らないことがあるそうでして。
「私ねー、大っ嫌いなんですよね、そういうの。カンケー無いおじいさんたちを傷つけるとか、意味も無い八つ当たり。分かってます? 『生』っていうのは、一度壊れてしまったら、二度と元には治らないんですよ?」
「……八つ当たりじゃないですもん。そこのジジイたちが悪いんですもん。つーん」
つーん、って自分で言いました、メイドさん。コペルニクスさんの性格設定にはどこまでも、何と言うか時代を感じますけれど……ともかく彼女にも何か、言い分はあるようです。
「私、思うんだけど」
と、水樹が口を開いて、
「おじいさんたちはあなたに、お掃除を命じたのよね。あなたって、思ったよりずっと人間っぽいみたいだし……言い方が気に入らなかったとか? ねえ、おじいさんたちも。何か心当たりとか、無いの?」
「別に、ワシらただ、掃除でもしてもらおうかのうメイドさん、ちゅうたくらいじゃぞ? 何ぞ機嫌を損ねるようなことは、言うとらんのじゃが」
彼らが言うには、メイドさんに伝えた言葉は本当に、それだけであるそうですけれど。メイドさんは、いわば創造主たる三人組からそっぽを向いて、つーん!
「うーん。もっとこう、ロボットにも分かりやすいような、適切な言葉で命令してみたらどうかしら?」
「ええ……その義務が、人間にはあるわよね」
今は大人しいメイドロボットを前に、美野梨は逸る好奇心を抑えつつ、尋ねます。
「あなたには、いわゆるロボット三原則や、それに類するような原則は組み込まれていないの?」
「私には、私自身のことは、良く分かりません。だってそこの小汚いおじいさまたちは、なーんにも教えてくれませんでしたもの」
「じゃあ……考えてみて。一般的に『掃除』の定義は、誰かを抹殺することでは無いわ」
「それは、分かってますもん。つーんっ!」
今度は、美野梨がくりんっ、首を傾げる番。
何ともこのメイドさんは、ロボットらしからぬと言いましょうか……どうにもあんまりに、人間くさいのです。
「そもそも、だよ。この世のじいさん全てを狩り尽くしたら、その後はどうするんだい?」
腕組みした解理、彼女もまた機械いじりやメカの知識には自信がありますけれど、話しかけた調子は人間へそうするのと、さして変わりはしません。
「他に何か、やりたいことは無いのかい? だって、相手はじいさんだ。特にこの科学団は足腰にもけっこー来てるし、ヘロヘロだし、それにしょぼくれてるし、小汚いし」
「「「おい」」」」
「倒そうと思えば、いつでも倒せるじゃないか。それなら、後回しにしたっていいだろう? 他に何か、無いのかい?」
「それは……」
考え込むようなその様子に、解理は改めて、思うのです。
(やっぱり……ロボとはいえ彼女は、乙女! そういうことなんだろう。何かが原因で意地を張ってるけど、本来はむやみやたらと、人を傷つけるような性格じゃないはずだ)
そして、あくまでメイドさんをロボットとして考え、無意識にも相応の対応をしていた面々にも、そうした思いは、同じように浮かびつつあったのでしょう。
梢もまた、うなずきます。
「そう……あなたは、分かってるんですよね? 『生』をむやみに傷つけるなんて、どれほど重いことかって。だからこれまでにも、あなたは暴力を振るうフリをしながら、本当に誰かを傷つけるようなことは、まだしてませんものね」
「沼田さんの髪の毛と心以外にはな……ッ! だっ大丈夫、まだまだたくさん残ってますって! フサフサですってー!」
がっくりとうなだれ悲しみに暮れる沼田さんと、その背中を空しい言葉で慰める執……は、この際おいときまして。
「……ま、だからあなたは、そこの最初の小汚いのを」
「「「おいこら」」」
「完全にお掃除してはいないんですよね。予想では、きっと……あなたにそうして、人間らしい感情を植え付けておきながら、このおじいさんたちのことですから。ロボット扱い、モノ扱いとかしたんでしょー?」
メイドロボットはしばし、エメラルドグリーンのカメラ・アイをぱちぱちとしばたかせて、じっと何かを考えているように見えました。梢や、水樹や美野梨、解理の、真摯な彼女たちの言葉へ、じっくりと耳を傾けるように。
そこへ瑠樹が、言ったのです。にこにこ、邪気のない笑顔で。
「ねえ、メイドさんお姉さん! お名前、なんていうのぉ?」
ぴくりっ。鋼のボディが、揺れたように見えたのはきっと、気のせいでは無かったはず。
「メイドさんお姉さん、ロボットメイドさん? メイドロボットさん……呼びにくいし、オレ、お姉さんをロボットさんって呼ぶの、何だかイヤだなぁ。だから、名前、教えてくれないかねぇ?」
「……なまえ」
「お名前、無い? じゃあ、オレが考えてあげよっかぁ。キレイなお目目が、キレイなエメラルド色だから……エメ。エメラ? エム? それとも……」
あるいは瑠樹のろっこん、精神を和ませるそのパワーが、彼女のロボット・ハートへもまた、何らかの作用を及ぼしていたのかもしれません……しゅばっ! しゅごごごご……瑠樹の言葉を最後まで聞くことなく、そして誰かを傷つけることもなく(沼田さんの髪の毛以外)、弾かれたように、メイドさんはエンジンを噴かして、飛んで行ってしまいました。
ぽかん、と見上げた瑠樹。
「あれぇ? オレ、ヘンなこと言ったかなぁ……お名前あったらいいなぁ、って思ったんだけどねぇ」
「いいえ。あなたが悪いわけじゃないわ、きっとね」
水樹がその頭へ、ぽむ、と手のひらを乗せて、空に尾を引く煙を眺めながら、言いました。
「どうやら、答えが見えてきたわね?」
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月03日
参加申し込みの期限
2016年02月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月10日 11時00分
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