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寝子島少年科学団の、ロボットハートは乙女の夢を見るか?
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【トラップ!】
寝子島高校の校長先生こと
雨宮 草太郎
は、ぴくり。かすかな音へと耳を寄せて、首を傾けます。
「何の音だろうねぇ?」
本日は校長室にて、珍しくマジメーに校長らしく執務中。と思いきや膝の上、机の上には、三匹の子猫たち。ユキ、こしあん、イーピンと遊んでやったり、おやつをあげたり、いつものマイペース……もちろんお仕事は、有能な教頭先生にブン投げ済みであります。
「ふむ? 気のせいかな。おお、ごめんよ、すーぐにあげるからねぇ♪ よーしよしよしよし……」
手にしたにぼしをねだるように、にいにいにい、と可愛らしく鳴く子猫たちへ、校長先生はお顔をゆるるーんと緩ませまして。外で起こっている事態にはひとまず気付くことなく、本日もやっぱり、マイペースおじいちゃんでありました。
しゅいーん! と滑走しつつ、
八神 修
が手にしたスマホで連絡しているお相手は、
旅鴉 月詠
です。
「北校舎1階、廊下の突き当り。そこに追い込めば良いんだな?」
「うん、準備は既に整えた。待ってるよ」
「了解だ」
通話を切ると即座に、にわかに司令塔を務めることとなった修は、ロボットの電子頭脳が発するエネルギーを感知するというレーダー、『陽電子探知機』を片手に位置を確認しつつ、他の協力者たちへもねこったーを通じて、指示を飛ばします。
「旅鴉が、罠を仕掛けて待機している。『メイ』をそこへと追い込む……みんな、協力してくれ」
「メイ、って?」
修の脇を駆ける
羽生 碧南
が、怪訝そうに聞き返します。
「言ったろう? 俺は、彼女を理解したいんだ。それには、呼び名が無いのはあまりに不便だからな。ひとまずの愛称だよ……彼女は、『女の子』だからな」
「なるほど、ね!」
碧南はうなずきつつも、前方。レーダーにも反応アリ、廊下の先を飛翔する、メイドロボットさんをロックオン! モップ片手に廊下の窓の上を滑らかに走り、空中からジャンピング・アタック!
「同情はしないでもないけど……身体が熱くなってきちゃったのよね! 悪いけど少し、付き合ってもらうわよ!」
「あらあら、お嬢様。レディはもう少々お淑やかなほうが、殿方はお喜びになるのではありませんか?」
ぎゅいいいん、回転する丸ノコと碧南のモップが、がき、がきん! ずがががが! 目にも止まらぬ速さでぶつかりあって、激しい剣戟を繰り広げます。碧南とてぶっ壊したりなんだり、そうご無体なことをしようというつもりもないものの、修と月詠の作戦通りにメイドさんを追い込むには、多少の荒っぽさも必要ではありましょう……それより何より、碧南は言葉通りに、すっかりヒートアップ!
メイドさん、ジジイ以外にはあまり無茶な武器を使うつもりは無いのか、丸ノコひとつでずがんどががが、碧南の猛攻を受け止め。円はそんなメイドロボットへと並走しつつ、横から呼びかけます。
「ねえねえー。『メイ』ちゃん?」
「っ!?」
「名前、無いみたいだから。プレゼント! 修くんが考えたんだよー。やっぱり名前が無いと不便だし、お話もできないもんねぇ? あ、それとも別の名前が良い?」
「………………」
エメラルドグリーンの瞳が、ぱちぱち。その間もロケットエンジンはしゅごーっ、碧南とはがががが、がきんと、お互いの武器をぶつけ合う音は止みませんけれど……メイドさんにはどこか、戸惑いが浮かんでいるようです。円も、追いかける修にも、それは感じ取ることができました。
「君がとても憤慨しているというのは分かった。だが……まずは、話し合わないか?」
「話し、合う?」
「そうそう!」
天井を滑り、円は後ろ向きに滑走しながら、メイドさんの前へ。瞳を見つめながら、
「おじいちゃんたちもさ、悪気があって気を悪くするようなこと、したわけじゃないと思うんだー。だからまずは、お互いに何を思ってるのか、話し合ってみないとねー!」
「ああ、そして……俺と。俺たちとも」
修もまた、高速で追走し、時に直角カーブを滑らかに曲がり、時に壁を蹴って飛びながらにメイドロボットへと並び、
「友だちにならないか?」
「ともだち……」
がきん、とひときわ大きな音とともに、碧南は間合いを外して、
「そうするなら、私にも戦う理由は無いわね。もちろん、まだやるっていうなら、この火照りが収まるまで付き合ってもらうけど……さ、どうする?」
「むぅぅ……むむむむむ!」
もとよりメイドさんも、科学団の気まぐれでなかなかにキョーレツな武器など持たされつつも、いたずらに傷つけたり、ましてや本当にどこぞのおじいさんを抹殺したりなんて、するつもりは無かったのかもしれません。実際に、ここまでには彼らの活躍があったにしろ、彼女は誰ひとりとして、手にかけたりはしていないのです。
けれど、そこは確かに胸へと秘めた、乙女心! 割り切れないところもまた、あるようでして。
「…………いーやーでーすーっ!」
メイドさんは、どかんと加速! 慌てて追いすがる面々を後ろに、叫ぶのです。
「それならどうしておじいさまたちが、直接言いに来てくれないんですか! やっぱりあの人たちは格好だけじゃなくて、コンジョーまで小汚いんですっ、んもーっ! 頭にきちゃう!」
「あー、それはね……」
その頃、いつの間にやら追走劇からは脱落していた、当の科学団三人組はと言いますと、
「いだだだだ……こ、腰がッ」
「ワシのハンサム顔が……」
「尻が痛い……」
「はいはいおじいさんたち、動かないでくださいのですっ。いたいのいたいの、飛んでけー♪」
椿 美咲紀
が、中庭に咲いてた小さな花を一輪拝借。くるくると踊って、ろっこん発動! 彼らの主張するところの痛む部分が、ほわーっとどうやら、ラクになったようでして、
「おお? 気のせいか、痛みが消えてきた気がするのう?」
「お嬢ちゃん、踊りが上手いのう。それにかわええのう、確かにこりゃあ癒されるわい! うんうん」
「やかましいわいコペルニクス、スケベジジイが。お前がオナゴらに見とれて運転ミスったせいで、ワシら思いっきり壁にぶつかっちまったんじゃろが」
「なにおう? エジソン、お前が身を乗り出したんでバランスが崩れたんじゃろ」
「いや、ワシに言わせりゃ、お前ら両方のせいじゃな」
「アインシュタイン、お前は踏んぞりかえっとっただけじゃろーが!」
「そーじゃそーじゃ、偉そうなこと抜かすない」
「はいはいはいはーいっ、ケンカはダメなのです!」
ぴ、と美咲紀が一本指を立て、めっ! としてやりますと、若者にはいくらか素直なようでして、科学団は大人しくなりました。
「ま、自業自得というものだよ」
「相変わらずクールだのう、月詠ちゃん。もすこし年寄りを労わってくれんかのう……」
大げさに悲しむフリをするコペルニクスさんをまるっとスルーして、月詠はさらりさらさら、スケッチブックに描き入れたのはなぜだか、ショートケーキの絵。
2手、3手先を読み、張り巡らされた月詠のトラップとはすなわち、彼女自身の手になる絵の数々なのです。壁にぺたりと貼り付けたメモ用紙には、ティーセット。チョークで描いたラクガキは、かわいいニャンコ……そしてスケッチブックのケーキも含めて、月詠のろっこんは、触れた無機物を絵の中にバッチリ吸い込み、動きを封じてくれるでしょう。鋼のボディを持つメイドロボットさんもまた、例外では無いはずです。
「とはいえ、だ……聞けばずいぶんと、彼女は人間めいている。それに対して、あなた方が取った態度はどうです? まるで都合の良い道具のような物言いに、彼女が少しも気を悪くしなかったとでも? 掃除を命ずるより他に、最初にかけるべき言葉がいくらでもあったでしょう」
「む、むむむ……」
「彼女はひどく憤慨しているようだから、落ち着かせるためにも、一度この罠で捕らえる。が、その後は……」
ついと視線を上げると、そこには、しゅごごごご。高速でこちらへ向かってくる、メイドロボットさん。円が説得を続けているものの、止まる気配は無さそうです……修の指示に従って、モップを構えた碧南が軌道を修正し、やがて到達するであろう彼女を眺めて、月詠はひと言。
「よーく、お話することだね」
「……やっぱり、こーんな小汚いジジイたちは、最初にお掃除しておくべきだったんです! というわけで、お覚悟ーーーっ☆」
丸ノコぎゅいーん! 大きく振りかぶって三人組へと飛びかかる、メイドさんロボット!
そして、大いに遠回りをしながらも、ちょうど良くこの場へたどりついた、
「悪いが、そうはさせない! 俺のフツウは、俺自身が守るッ!!」
御剣 刀
! メイドさんの目の前へと滑り込む……と同時に姿をかき消すほどの、高速移動。壁を伝って、ジャンプ一番! 反転、天井を蹴って急降下しつつのタックルで、がっしとボディへ抱き着くと、
「い、いや~んっ! メイドへのおさわりは禁止ですよ、ご主人様のエッチ! ムッツリ!」
「いやっ、これは不可抗力で……ええい、いくぞ旅鴉ーっ!」
「はいはい。いつでもどうぞ」
す、と月詠の構えたショートケーキへと、刀はメイドさんを捕まえたまま、突撃!
やがて、ずおおおお……絵から生じた引力もまた手伝って、
「きゃああああああ~~~!? ばかーっ、おじいさまたちのばかーっ! んもーっ、キライですーーーっ!」
一直線に飛び込み、しゅぽん!
吸い込まれたスケッチブックの中には、メイドロボットさんがぷりぷりと『怒』マークを頭に浮かべつつ、ショートケーキを貪り食うという、コミックタッチなワンシーンが描かれておりました。
かちゃりと校長室の扉を開けて、雨宮校長先生は、今日もおサボり……じゃなかった、校内の見回りへ。
「ほっほっほ。今日もみんな、元気だね♪ けっこうけっこう、大いに結構。シトラス・ガムダンも言っているからね、『平穏な一日より価値ある財産などこの世に存在しない』と。平和で何より、ほっほっほ」
てくてく。廊下を歩く途中で、何だか見たことのないおじいさんたちを引き連れた、生徒の一団を見かけたような気がしたものの、あんまりにも日差しが気持ち良いもので、すぐにもそんなことは忘れて、ほっほっほ。本日ものんびりと、お散歩タイムを満喫するのでした。
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3人まで
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コメディ
SF・ファンタジー
バトル
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20人
参加キャラクター数
17人
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シナリオガイド公開日
2016年02月03日
参加申し込みの期限
2016年02月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月10日 11時00分
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