呼んで字の如く、休憩する場所だ。
雑談でも何でも好きにしてくれてかまわねぇよ。
……まァ、あんまり騒がれても困るけどよ。
実際問題、お前さん達位若ぇのが来るのは、月に一遍有るか無いかってなモンなんだぜ?
普段は俺ぐれぇ歳食った爺さん婆さん相手に商売してっから、ここまで若ぇので賑わうとちっとばかし不気味にすら感じちまうな、へへッ。
客が増える分には問題ねぇが。
ん、やっぱ診て欲しいのかい?
そう言うことなら今日最初の来客の兄ちゃんは
この作務衣の爺が直々に診てやらなきゃなあ。
バイトの嬢ちゃん>
おう、宜しく頼むぜ。
肩の力抜いて、適当にやってくれや。
今日は例外で賑わっちゃあいるが、基本的に客は其れ程多くねぇからよ。
あァそれともう一つ、たまになんだが此処を手伝ってくれてる奴が居てな
源一って言う…まぁ俺の孫なんだが、ちっと引っ込み思案な所が有ってな
仲良くしてやってくれると助かる。
寝子高の二年生だから嬢ちゃんも見かけたことは有るかもしれねぇな。
眼鏡の兄ちゃん>
保険か…面倒臭ェから今日の所はタダにしてやるよ。
初回サービスってことでな。
おっといけね、知的でクールな楓さんとしたことが。
でもガラスは無ぇだろーキンキかよ俺は。
(ケタケタと笑いながら返す。殺気はいつの間にか雲散霧消して)
へー。葡萄? クン? は腰派なのなーまァくびれはいいものだしなー。
でも俺は腰よりは尻かなー。
まあね。
ただ世の中には見境の無い連中も多いから、あんまり世話を焼くのも「危ない」よって話。
(先程とは打って変わってどうでもよさそうな口調で嘯く)
(着替えて出てきた紅にヒュゥ、と口笛を吹き)
へぇ! 何々ここって白衣の女子高生のマッサージもアリなん?
ますますやるじゃん大将! ひゃはは、風営法は大丈夫かァ?
今日は挨拶だけのつもりだったが俺も診てってもらおうかねこれは。
どーんとお着替え完了です!
やっぱり白衣ですよねー。白衣♪
改めましてバイトの双葉です。
部活帰りに修行させていただきますのでよろしくお願いしますですよー
うんうん、水泳って子供の頃思ってたより結構体を痛めるのよね。
背泳ぎだとターンで体結構ひねるからやっぱり腰を痛めやすいわ……
あと最近は勉強のしすぎで肩も痛いかなー(書き書き
双方の喧嘩ならほうっておくだろうけど……
今のはそもそもそういうものじゃないんでしょ?
なら良かったし、勘違いして悪かったわ(そうニッコリ返すと動じずに問診表に視線をもどした)
市子>
いえいえ、こちらこそ失礼しました。
イヤァなんというか肩というか腕というか水泳以外で酷使することがちょーっちおおくなってなHAHAHA☆くすぶりが違和感になるまえになおしとこーって思って!
水姫ちゃんは腰かー腰大事だもんな!
えーっと問診票問診票…初診だったら保険証もいるよなよしよし(カリカリ
ヘェイソコノガラスミタイナスルドイボーイ、モレテルゾーイっと(カリカリカリ
またまた。よく言うぜ、殺気の有無くらい爺さんならヨユーで読んでたろ。
もっとも今仕舞った「そいつ」を抜いてくれるってんなら吝かでも……とはいえ外野が多いか。
若い奴は珍しいとか言ってた割に繁盛してんじゃねーか大将。
(入ってきた面々に顔を向けて)
どーもどーも、お騒がせして申し訳ない。ちょっと今この眼鏡美人を口説いてたところでなー。
(むなしく空を掴んだ腕をわざとらしく振って)
おっとこれは意地の悪い。さすが年上。
でも丸一日かァ、いいぜ乗った。どんな条件か知らんがゴクゴク飲んでやろうじゃねーの。
んでメアドね。あ、オネーサンのケータイ赤外線出来る?
(向けられた眼光をヘラヘラと、しかし真っ直ぐに睨め返しながら携帯を取り出す。ちなみにガラケー)
いえいえ構いませんよ、勘違いは誰にでもあることだし。
あァでも……「あんまり他人の喧嘩には口を挟まない方がいい」よ?
(元々当てるつもりは無かったが、先程貫手を止める際「何かが作用した」感覚がある。
闘争に干渉されるのは堪らなく不快だ。一瞬、風景が歪んだかと錯覚する程に濃密な殺気が漏れる)
(伸びた腕をつるりと回ってよける)と思ったが、
(伊織さんを一瞥、べっと舌を出して。すぐにちろちろと来客を確認しつつ)
…いくつか条件のんでくれんならお茶ドコロか1日つきあったっていい。
このあとじゃーなくて…(上を見て)キチっと日取りキメてな。
(わざと鋭い横目をやり)どーよオニーサン。ついてはメアド知りてんすけど。
…つーワケで(>葵さん志波さん)
爺サンのゆーとーりなんでもねんだホント。マギラワシくてすまんね。
しっかししばらく来ねーうち流行ってんねココ。…あんなイテーのに(ぼそり)
オマケに…(紅さんを見て)…バイト居っし。びびったわ正直。
ここ最近で1番びびったかも知れん(憎まれ口。でもなんか嬉しそう)
楓>
あらそうだったの……
ごめんなさいね。びっくりしてしまって。
先生>
わかりました。問診票ですね。
ぶどー君>
あら、ぶどー君もどこか痛めたの?
…ったくヒヤヒヤさせやがる。
お前ぇさんが、こんなボロ屋でおっ始める節操無しじゃなくて良かったぜ。
(手の中に隠し持っていた「何か」を再び懐に納める)
(眼鏡を掛け、来客に意識を移す)
…ああ、別に取り込み中ってェ程でもねぇんで安心してくんな。
取り敢えず問診票でも書いて貰おうかね。ちょっと待ってな。
おうバイトの嬢ちゃんも来たか。
奥の部屋なら着替えでも何でも好きに使ってくれや。
ただちょいと散らかってるんで、足元だけ気をつけな。
師匠ー!!
アルバイトにきましたよー♪
あ、先輩方お疲れさまでーす。
皆さん処方希望なんですかー?
……あ、師匠ー。着替えてくるんで奥の部屋使っていいですー?
すっみませーん☆マッサージが評判いいって聞いたんですけどー(かたぐるぐる
ってあれ?取り込みなう?
(ぱぁん、と破裂音。槍の如く喉笛を貫くかに見えた凶手はその寸毫手前でびたりと動きを止めた。
やっぱ当てる気がなけりゃ反応しねぇか、と内心で独りごちて)
……へぇ、マジで?
じゃあそちらの用事が済んだら早速いきましょう!
こう見えても俺結構お金持ってんだぜぃ。
(先程の事など悪びれる様子も見せずにへらりと相好を崩す。
喉元に伸ばした手はそのまま馴れ馴れしくも肩を組もうと滑らかに動く)
(次いで葵の側にツイ、と視線だけを向けて)
なにしてるって、見りゃぁ分かんだろーがよ。
こちらの女性の服に付いてたゴミを払って差し上げていたところだ。
(そう言って左手を軽く払うと、糸くずのようなものがひらひらと舞い落ちた)
しつれいしまー……!?
こら、君。なにしてるの?
(市子と楓に驚きつつ)
……あ、店主さん。お邪魔します。
水泳で少し腰を痛めてしまって……
(年上好き…ね。思いつつとりあえずスルー)
…モトモト好きでケンカしてたワケじゃねーし(ますますぶすーっとする)
そーいやー(キョロ、キョロ)源のヤツは留守か。
…おお。源で思い出した。
オモテの張り紙だけd………………!(貫手に瞠目。でも避けようとしない)
(すんっと吐息。
ぴっと三つ編みを弾く。
瞑目。先端が届く前に…)…いっすよベツに。<お茶
おっとこれは失敬、なにしろ俺は年上好きでね!
よかったらこのあとお茶でもどうッスか?
(相手の冷めた態度にクツクツと肩を揺らす。が、視線の鋭さは依然変わらずに)
大事なモンねぇ
今の俺にゃあ皆目見当も付かねぇなァ
そこはやっぱり亀の甲より年の功ってヤツなのかね(肩を竦め)
ああ、でも――
(ニタァ。今までで一番邪悪に口の端を歪ませて)
じゃあ大事なものを傷つける相手にゃどうするのかな。
(瞬間、ブレる左腕。一切の予備動作無しに繰り出された豪速の貫手が獅子島の喉笛に迫る)
確かに、今だってやり合うのは嫌いじゃねぇ
…だが今はそれ以上に大事なモンが出来ちまったのさ
お前さんも、そのうち解るだろうよ。
(差し入れの小粋を見て)
おお!おめぇにしちゃ気が利くな
いやぁ助かるぜ、最近はこいつの出費も馬鹿になんねぇからな
んでそっちの箱は…
(紙箱包みを取り出し)
…成る程、弱点か。源が喜びそうだ。
ヘッ、良く分かってんじゃねぇか
ひでー目に遭いたくねぇなら、これからもその調子で平和にやれよ?
(悪戯っぽく笑い)
…そのセリフ聞きにね<用
あとは(のそのそ近づいて。袋を2つともひょいっと前へ)ホイ差し入れ。
爺サンの好物と弱点だ。貰いモンでわりーけどあたし吸わんしさ。
(それぞれバラになった小粋の山と洋菓子っぽい甘い香りの紙箱包み)
コッチもお生憎。近頃はオオムネ平和にテキトーやってんよ。タブン。
大体ケガしたらもっとひでーメ遭うじゃんかここで(ぶすっ)
……………。
(一瞬だけめんどくさそうな顔。鳴神さんの獰猛さがました笑みを見て)
やーどーもどーも笑顔の小粋なオニーサン。
(冷めたツラ。ちりちりする首筋をぽりぽり掻く)
お褒めにあずかりコーエーだが残念マゴじゃーないんよ。タダの常連。
だからさー。ンな熱視線送られっとオネーサン困んだ正直。…照れっしな?
(上目遣いに三つ編みをつまんでいじいじ←人畜無害アピールのつもり)
でも今は枯れたと? ハッ、冗談キツいぜ!
一度でも武術に懸けた人間が、老いた程度で足を洗えるワケが無い――んお?
(視線を追って声の主を見やる。一瞬目が合い)
へぇ……。
(“計測られた”な、と認識する。ニヤついた口角が更につり上がって)
何だい爺さん、孫か? 随分な美人さんじゃんか。
(茶化すようにそう言うと、ギラつく戦意はそのままに獅子島に向き直る)
どーも、眼鏡の素敵なおねーさん。お邪魔してるぜェ。
かっはっはっは
良いねぇそのぎらついた目、昔を思い出すぜ。
俺もお前さん位の頃は手前ェのワザぁ試したく喧嘩相手を探してたもんだが…
…って、んん?
(振り返って入り口の方に目をやり)
おお、誰かと思えば市子じゃねぇか。生憎まだくたばっちゃいねぇよ。
珍しくって……まァ確かに珍しいが…
んで、おめぇは何の用で来たんだ?
まさかまたどっかに傷作って来たんじゃあねぇだろうな
ちーっす爺サン生きてっかー(のそり。レジ袋2つ肩からぶらぶら)
んん?(鳴神さんに気がつく)
……………(顔、肩、足をちろちろ見る。2度まばたき。細い溜め息)
…ニギヤカじゃねーの珍しく。