呼んで字の如く、休憩する場所だ。
雑談でも何でも好きにしてくれてかまわねぇよ。
……まァ、あんまり騒がれても困るけどよ。
またまた。よく言うぜ、殺気の有無くらい爺さんならヨユーで読んでたろ。
もっとも今仕舞った「そいつ」を抜いてくれるってんなら吝かでも……とはいえ外野が多いか。
若い奴は珍しいとか言ってた割に繁盛してんじゃねーか大将。
(入ってきた面々に顔を向けて)
どーもどーも、お騒がせして申し訳ない。ちょっと今この眼鏡美人を口説いてたところでなー。
(むなしく空を掴んだ腕をわざとらしく振って)
おっとこれは意地の悪い。さすが年上。
でも丸一日かァ、いいぜ乗った。どんな条件か知らんがゴクゴク飲んでやろうじゃねーの。
んでメアドね。あ、オネーサンのケータイ赤外線出来る?
(向けられた眼光をヘラヘラと、しかし真っ直ぐに睨め返しながら携帯を取り出す。ちなみにガラケー)
いえいえ構いませんよ、勘違いは誰にでもあることだし。
あァでも……「あんまり他人の喧嘩には口を挟まない方がいい」よ?
(元々当てるつもりは無かったが、先程貫手を止める際「何かが作用した」感覚がある。
闘争に干渉されるのは堪らなく不快だ。一瞬、風景が歪んだかと錯覚する程に濃密な殺気が漏れる)