呼んで字の如く、休憩する場所だ。
雑談でも何でも好きにしてくれてかまわねぇよ。
……まァ、あんまり騒がれても困るけどよ。
(ぱぁん、と破裂音。槍の如く喉笛を貫くかに見えた凶手はその寸毫手前でびたりと動きを止めた。
やっぱ当てる気がなけりゃ反応しねぇか、と内心で独りごちて)
……へぇ、マジで?
じゃあそちらの用事が済んだら早速いきましょう!
こう見えても俺結構お金持ってんだぜぃ。
(先程の事など悪びれる様子も見せずにへらりと相好を崩す。
喉元に伸ばした手はそのまま馴れ馴れしくも肩を組もうと滑らかに動く)
(次いで葵の側にツイ、と視線だけを向けて)
なにしてるって、見りゃぁ分かんだろーがよ。
こちらの女性の服に付いてたゴミを払って差し上げていたところだ。
(そう言って左手を軽く払うと、糸くずのようなものがひらひらと舞い落ちた)