本来のだんぼーるはうすに、いかにも突貫工事的な、やはりダンボールの扉がついている。
扉を開ければ、外ともつながっている、本館に比べたら若干こじんまりとした空間が広がっていた。
中には、テーブルと、同じながらもこちらの方が繊細な銀細工のワイヤー細工で組まれた籠に、今度はピンクの星の形をした飴玉が山積みになって入っている。
『防水ダンボール』なるものを入手した為に、実験的に改築工事を行ってみたらしい。
いかに防水といえど、劣化すれば建て替えを行うのだが、作った本人は満足感にあふれて、その事をすっかり失念しているもようである……
実際の部屋としては、若干のこじんまりさではあるが、人が二人とテーブルが一つある分には全く問題なさそうだ。
(誰もいなくなったのを見計らって、
【改装側の扉の入り口に、やはり段ボールにボールチェーンを繋いだ看板を掛ける】)
『只今、開店休業中。 ご用の方は、お手数ですが直接うらないべやの方へお声がけ下さい』
ごめん。維都月さん。
失礼な発言を謝ります。
気分を害して申し訳ない。君だけじゃなく、ここにいる人たちみんなの想いを穢してしまったね。謝って赦してもらえるとは思わないけど、ごめんなさい。
じゃあ、失礼します。
本当に、ごめんなさい。
あ、え、えっと、俺はただ、親父を、探しに来ただけで【と、言いかけた時、維都月さんの言葉を受けて】
えっ、は、はい……
……えっと、うちの親父が、本当に、ご迷惑を、おかけ、しました……
【オドオドしながらも何度も頭を下げ、ハウスの隅っこで完全に意識が飛んでいる父親を担ぎながら】
……えっと、説男さん、行きましょう?
ん~…(口元に手を当てぼんやり、しばらく考えて)
──その言葉は、一つ一つ『そちらの肉ごと』ナイフで突き削ぎ落とされたくて言っているのかな?(笑顔)
なんてね。
でも、残念だね。もうすぐ寝子祭のお手伝いで忙しくなっちゃうから、当分開店休業状態で、そんなに暇でもないんだよ。
『ナニカ』をふっかける相手は、他所で、そして他の人でやってもらおうかな。
ここは、本当に──押し付けではない、人のご厚意で成り立ってきた場所だから。
ここを……皮肉と嫌味で染めけがす事は、許さないよ。
それじゃあ、お帰り頂こうかな。お客様もいないしもう用も無いよね?
飛吹さん、その方よほど溜まっておられるみたいですし、カフェかファストフードのお店にでも連れてお話聞いてあげてください。
それでは……お帰りください。(深々とお辞儀をして頭を下げ)
お仕事?茉菜ちゃんの占いって、お仕事だったの?へえ、趣味かと思ってた。って言い方はイジワルだったかな?
そんなんじゃないと思うよ。どんなに完璧にこなせたって、相手の都合はあるしさ。他人はそこまで自分にキョーミないよ。よくも悪くも、キミのせいじゃない。
なんでもかんでも出来ないよ。だって神様だって何でもはできないのに、しないのに?一人でやろうとすれば、特にね~。
まあ来たときに全力対応すればいいんじゃない?今みたいに落ち込んでる占い師さんに占いってほしい!って思う人は少ないかもねー。
あ、スゴク今のオレ口が滑るすべるヤバイ。気にしないでっ!
(と、勘助さんの様子に気付いて、おっきな口を開けて手を振ります)
あっ!カンちゃんじゃん!どしたのさー!もっかって占い?占いしちゃうー?おいでよー!いそいでなかったら話そーぜー!
【入り口からひょっこりと顔を出して様子を伺っている】
うん、そうだねぇ。
あああ、私のお仕事がもっと早ければ……もっと気が利けばぁ……(ひたすらに落ち込みつつ)
(どこにいたのかひょっこり現れ)あれ、お客さん誰もいないの?
もかってオレと茉奈ちゃん二人っきり?なんてね。
(三夜 静音さんの姿を探すが見当たらず)
あれ…? う~ん、お待たせしすぎて帰ってしまわれたかな。
申し訳ない事しちゃった……。
(他にお客さまがいないか、きょろきょろ辺りを見渡して、1週間ほど来客がなければ、またしばらく開店休業状態にするつもりのようだ)
(皆口さんの姿が見えないのを確認して。
三夜 静音の元へ一直線に駆け込んで)
お、お待たせしました……ッ!!
大変長らくお待たせしてしまって申し訳ありませんでした!!
どうぞっ、どうぞこちらへ!
(どうやら、結局猫を被っても慌しくせずにはいられなかったのか、生きいきと元気にお辞儀をして、お隣の部屋へご案内して)
いってらっしゃーい! 次会ったらニャンニャン撫でさせてくださいおねえたまーっ!
茉菜ちゃん、俺からの差し入れ、置いといてくからなー!
休憩がてら食べるなりお持ち帰りするなり好きにしちゃいなヨォウッ!ユーッ!
【と手を大きく振りながら見送り】
さっすが安心と信頼の俺の後輩!
これで安心してにゃんこちゃんと末永くもふられる!
…………本当、若い子は複雑だよねえ【と呟く】
ご丁寧な挨拶、ありがとう。
シーサイドタウンでカフェをやっている漣詠と申します。
ええ、私の順番みたいね。
案内ありがとう。
じゃあ、いってきます(皆さんににっこり笑んで会釈)
お待たせしましたー!
(今度はこけないように、と冷静に冷静に。
漣さんの所へ足を向け)
お待たせしました。(深く頭を下げて)
寝子校の1年生、維都月茉菜と申します。順番、大丈夫ですよね…? いつも心配になっちゃうんです。
こちらへどうぞ(困ったように恥ずかしそうに。それでも笑顔で向こうへとご案内して)
おー差し入れ!さっすがセンパイ!やっぱイケメンは違うっ
(蓮太郎さんの取り出すものを見つつ)わー色々あるねえっ……これで茉菜ちゃんもお腹空かないっ……
センパイっ戻って来て……!確かにチュードクセイありそうだけどっ……そうなった時は俺が連れだすからっ……ファイト、いっぱーつ!
(維都月さんの様子が変わったのを見て、心痛そうな顔を一瞬見せる、も、すぐに笑顔に変わって)
茉菜ちゃんッ……!めっちゃ変わった!そんなモードもあったのね!?
極端っ。
んー。
(と、そのあとに続く言葉は胸にしまった……)
ん、大丈夫!
ついでにコンビニ寄ってお菓子とか飲み物買ってきた! 差し入れってことで!
【と言って、グミや緑茶のペットポトルを取り出しつつ】
よろしくー詠ちゃん! 俺飛吹蓮太郎っていうんだ!
うちの後輩がお世話になってんな!【にかっと笑いつつ】
猫と暮らす、か…良いな、それ!もふり放題じゃねえか!
しかも詠ちゃんみたいな美女も一緒なんてすごく良い!
入ったら一生抜けられんじゃねーの? 一生住み続けちゃうんじゃねーの?!
【と脳内で妄想を繰り広げながら興奮してしゃべる】
…………
【説男くんの気配りに関心するかのように微笑み】
(双葉さんをご案内して、戻り際に)
うんっ、良かった。(順番も合っているという言葉に頷きつつ、
相手がメモを取り出して言った『きみはもう少し落ち着こう。』という言葉を耳に。
余程想定外だったのか、動くのをやめ、思わず目を大きく見開いて瞬きをしてから)
……うん。
(目の大きさを元に、表情は真面目。相手の言葉に素直に頷いて、中の方へと戻っていく)
茉菜ちゃん慌て過ぎ!そんなあわてなくてもお客さんは逃げないよ~。
順番もあってるよ~
(ちらりとメモ取り出し)
きみはもう少し落ち着こう。でないと、お客さんも緊張しちゃうよ~。
うん!オレ元気だぜちょー元気っ!
女の人は占い好きだったりするんですかね、やっぱり。
ジュースもお菓子もどんどんどうぞ~ってオレのじゃないけど……。
猫にお触りできるんだよ、センパイ。結構懐いてくれる~。
詠さんのお店にいたら猫ちゃんと一緒にいれるから猫飼いたいけど飼えない人とか有難いかもー。いやされるなあぁ……(思い出してほわーん)
うん、がんばって、由貴クン!健闘を祈る!(ぴっと2本指を突き立て、カッコつけて見送ります)
【いえいえーお気にならず!わたしも偶に間違うので!!まったりいきましょう~】
(PL:皆口さん、すみません。名前間違えてました。本当にごめんなさい!)
>皆月
へえ。占いか。
楽しそうだな!
折角だし、俺もしてくる!
あ、俺は双葉由貴。
またな!
>維都月
たぶん、俺の番であってると思うぜ!
よろしくな!
あ、俺は寝子小四年の双葉由貴!
じゃあ、そっち行くな!
ふふ、皆口さんは相変わらず元気そうね。
少し……占いに興味があってきたの。
ジュースもお菓子もあるなんて至れり尽くせりね。
はじめまして、漣詠と申します。
シーサイドタウンでカフェをやっています(飛吹さんに会釈して)
猫カフェ……というか、普通のいわゆる猫カフェとは少し違うのだけどね(皆口さんの言葉に微笑んで)
猫と暮らす、がコンセプトのカフェなの。