本来のだんぼーるはうすに、いかにも突貫工事的な、やはりダンボールの扉がついている。
扉を開ければ、外ともつながっている、本館に比べたら若干こじんまりとした空間が広がっていた。
中には、テーブルと、同じながらもこちらの方が繊細な銀細工のワイヤー細工で組まれた籠に、今度はピンクの星の形をした飴玉が山積みになって入っている。
『防水ダンボール』なるものを入手した為に、実験的に改築工事を行ってみたらしい。
いかに防水といえど、劣化すれば建て替えを行うのだが、作った本人は満足感にあふれて、その事をすっかり失念しているもようである……
実際の部屋としては、若干のこじんまりさではあるが、人が二人とテーブルが一つある分には全く問題なさそうだ。
お仕事?茉菜ちゃんの占いって、お仕事だったの?へえ、趣味かと思ってた。って言い方はイジワルだったかな?
そんなんじゃないと思うよ。どんなに完璧にこなせたって、相手の都合はあるしさ。他人はそこまで自分にキョーミないよ。よくも悪くも、キミのせいじゃない。
なんでもかんでも出来ないよ。だって神様だって何でもはできないのに、しないのに?一人でやろうとすれば、特にね~。
まあ来たときに全力対応すればいいんじゃない?今みたいに落ち込んでる占い師さんに占いってほしい!って思う人は少ないかもねー。
あ、スゴク今のオレ口が滑るすべるヤバイ。気にしないでっ!
(と、勘助さんの様子に気付いて、おっきな口を開けて手を振ります)
あっ!カンちゃんじゃん!どしたのさー!もっかって占い?占いしちゃうー?おいでよー!いそいでなかったら話そーぜー!