大抵が寝静まっただろう時間。しかしこの店は開いていた。
※ちょっとだけ黒い虚さんがいます。 裏っぽい人やダークな設定の方ら推奨。
※それ以外は普通の交流トピックです。
【ラグナドレシア】
『孤児院で暮らしていたのですね……あなたのように育ったのなら、その環境はさぞかしよかったことでしょう』
『私は人形だけども、あなたみたいな方と出会えて嬉しいです。シスター・ゼシカ』
あら、かっこいい殿方……歴戦の勇士ってところかしらね(単純に足と目の様子から)
義眼はそうね 人形用のしか今手持ちがないわね。……次訪れた時には準備出来ていると思うわ。
(いいながら人形用の義眼の入ったケースを見せて)
(魔法云々に)
ふふ、面白いでしょう? けど、万能ではないのよ。
可愛らしいお人形さん……私はシスター・ゼシカと申します。宜しくお願いしますね(深々と頭を下げる)
このお店の中でだけ働く魔法……これまた聖痕から流れる血のような一種の神秘体験ですわね。一体誰が魔法にかけたのかしら。なんて、無粋な詮索はよしましょう。真夏の夜の夢だと思えばお人形とのお喋りは素晴らしい余興。思い出すわ……私は孤児院育ち、玩具は他の子供たちとの共有。幼い頃は自分だけのお人形に憧れておりました……
まあ、私が憧れた「自分だけの所有物」の最たるものは両親なのですけど(はにかむように微笑む)
物心ついたころには既に他界しておりましたが、ふたりともそれはそれは信仰熱心だったと育ての神父と修道女から聞き及んでおります
あら、新しいお客様?義眼をおさがしで?
目が不自由なのですね……日常生活に支障はございませんか?私にできることがあれば何なりと申してください、お力になりますわ。
ああ、そうですわよね、私とした事が……お人形のお店なら義眼も各種そろってるはずですわね
蒼、緑、赤、銀、黒……ここに飾られた義眼は鉱石みたいに美しいのでしょうね
(手を自身の胸に当てたまま、暫し目をぱちくりさせ)
へーェ、面白い『魔法』もあるンだなァ。
…人形さんを動かす魔法、なのかねェ…(ラグナドレシアをじぃっと覗き込み
お、義眼仲間かい?
コレで義眼トリオ結成かね(悪戯っぽく笑み
…6回も潰してンのかい?
なかなかやんちゃだな、お前さん…
なんだか需要があるのか義眼って…(言い出しっぺ)
(ひょい、っと店内に入ってくる眼帯姿の外国人)
申し訳ないんだが、この店で義眼を売ってたりはしないか?
昨晩ちょっと揉め事があって、ふとした拍子に義眼を紛失してしまったんだ。
診療所に行って取り寄せてもらうのも良いんだが、これでかれこれ六度目でね。
そろそろ、いい加減にしろと怒鳴られそうなんだ。
こんな雰囲気の店だから、もしかしたらと思ったんだが……。
(外国人にしては流暢な日本語だが、目つきや身のこなしが凡人離れしていて)
【ラグナドレシア】
『なるほど、それで構いませんよ。シスター・ゼシカ』
『マスター・虚の言うとおり、こうして喋ることができるのはしばしの間ですが。よろしくお願いします』(ぺこり、と礼し
(よくみているなぁ、という発言に)
あら、お客様のご要望に可能な限り答えるのがお店というものでなくて?(にこにこと
お気に召してくれたようで幸いですわ。
(人形が喋ることに驚いたふたりに)
ふふ、この島には割と不可思議な何かがあるようで……これもまた、ソレですわ
流石に全てというわけではないけれど、ね。
それに私の”魔法”は長いこと持ちませんの。おそらくゼシカさんが帰路に着く頃には元のお人形に戻りますわ。
(言外に知っている人はろっこんだよという感じに。ただしそれは誰のろっこんかは暈す感じで)
はは、約束させられたからな、『死が二人を分かつても』ってよ。
ンな約束しねェでも、俺にはアイツしか居なかったってのに。(緩く笑み
俺ァアイツしか知らねェけれども、ああいうのを『嫉妬深い』っていうのかね。
俺の愛の深さ?や、こんなの普通じゃねェのか?(きょとんとし
(取り出されたイヤリングを受け取り)
へェ、綺麗な色だな、こりゃあ。
…へ?(自身の髪を一房摘まんで見比べ
よく見てンだなァ、流石だな店長さん。
恥ずかしがり屋…いや、別にそうじゃねェンだけども…(苦笑を浮かべて一歩前へ出て
そうかい、俺ァこんなナリだから、普通に接してくれンのはありがてェな(空の袖をぶらぶらさせ
お嬢ちゃんの瞳はサファイアみたいで綺麗だと思うけども、俺のは本物のガラス玉だからなァ。
でもまァ、お嬢ちゃんみてェな子にそう言われると嬉しいぜ、ありがとうな(へらりと笑み
お前さんみてェな人ンとこにゃあ確かに『悪い人』は近付かねェだろうし。毒気抜かれる…。
(十字を切るのを見)
ふふ、ありがとうよ。
きっとマリアも喜ぶさ。
俺もややこしい言い方しちまって申し訳無ェな。
優しいな、お嬢ちゃんは。(柔らかく笑んで
ん、じゃあな冴来お嬢ちゃん。
もう暗いからな、気ィ付けて帰るンだぜ。(ひらりと手を振り
…うお、喋る人形!?
す、凄ェカラクリなのな…(左手を自身の胸に当てて目を丸くし
>冴来さん
妹さんの事をとても愛してらっしゃるのですね……美しい姉妹愛ですわ。私感動いたしました
神の御心は神のみぞ知る……正直私でさえ何故神は迷える子羊たちにこれほどまでに辛い試練をお与えになるのかと悩む時があります。
汝隣人を愛せよとおっしゃったのもまた神なれば、その試練は誰かと手を取り合い乗り越え愛を育む為に用意された障害かもしれませんね
夜道は危ないのでお気をつけて。風邪などお召しあそばされませんように。アーメン
>虚さま
いえ私は……恥ずかしながら男性との交際経験もございませんし、大人の階段を上り未知なる世界を垣間見る勇気はちょっと……そういう訳で、ご遠慮致しますわ。
(手の中で突然しゃべりだした人形に目をまんまるくし)
……まあ!これも虚さんの魔法ですの?
ラグナドレシア……そう、それが貴女のお名前なのね。愛称はラグナで如何でしょう?
ひょっとしてこのお店の子ぜんぶ喋れるのかしら……(ドキドキ)
(するとゼシカさんの腕の中にいた人形がそっと目を開け、改めてニッコリと笑みをうかべる。あたかも今この瞬間魔女を自称する人によってこの人形に命が吹き込まれたようなタイミングで……)
『はじめましてシスター・ゼシカ。私の名前は【ラグナドレシア】と申します』
(やれやれ、義姉さんにも困ったものですね……騙すようで悪いのですが、今は演じるとしましょうか)
(※月のろっこんで憑依状態のまま待機してたオチ)
あら、お帰り? そう……それじゃ、またね冴来ちゃん♪
ふふ、シスターさんはイケナイ関係に興味がおありのようで。
ふふふ……また機会があれば、教えて差し上げてよ?
(ゼシカさんが手にとった人形を見て)
ふふ、といっても種も仕掛けもあるのだけど……分からなければ、魔法といっしょよね?
流石に箒で空を駆け抜けたり、使い魔の子猫がいたりするわけじゃないけど……そうね、こんなのはいかが?(指をぱっちん、と叩き)
貴方は昼間の…。
こんな時間に買いに来るってことは…。
ふふ、やっぱり人に言えないような趣味なのかしら?
(ロベルトさんを見てからかう様に
…私は楽をしてきたつもりなんてないわ。
少なくとも妹には
私にできる、最大限の努力をしてきたつもり…。
それでも、まだ、足りないと神はいうのかしら…。
…何か誤解を受けている?
でも、あながち間違いでもないかしら…。
虚様、この子達頂いていくわ。
きっと私達のいい友人になってくれる…。
(人形を抱き締め、愛おしそうに頬を寄せ
いつまでも、ここに留まっているわけにはいかないわ…。
夜の世界を楽しまなくては。
皆様、縁があればまた会いましょう。
あら、どうしてですの?ひょっとして恥ずかしがり屋さん?(鹿黒さんの言葉に小首を傾げる)
危ないかそうじゃないかなんて実際お話してみなくてはわかりませんわ
少なくとも私は鹿黒さんが怖いとは思いません。
ガラス玉のような不思議な瞳……綺麗ですわ、とても。
死神……ですか。面白い事をおっしゃいますのね。
鹿黒さんが本当に死神でも構いません。私には主がついておりますから……
まあ、奥様への贈り物?素晴らしいですわ。優しい旦那様をもって奥様はさぞかし幸せでしょうね
女性が好み愛でるのは貴金属だけではありません、心がこもっていればなんでも嬉しいものです。それが愛する殿方からとあれば尚の事……
(常闇さんの呟きを聞き咎め)
……ああ、なんてこと!奥様が既に他界されてたなんて……主よ、そして鹿黒さん、未熟な私めの無神経な言動をお許しください
せめてもの償いに、奥様のご冥福を祈って十字を切らせて頂きますわ。
アーメン
魔女、ですか。ということは、虚さんも魔法が使えるのでしょうか?是非箒で飛んでいるところを見せて頂きたいですわ。使い魔の黒猫はとっても可愛らしいのでしょうね
(虚さんの指さす方を振り返り、人形を両手でそっと抱え上げ)
この子、なんだか他人のような気がしません。運命めいたものを感じます……ずっとここに座り私を待っていてくれたような……
虚さん、私にこの子をくださいまし。可愛がりますので。
この子には名前がありますの?なければ私が付けてもいいかしら……
(冴来さんと虚さんのただならぬ雰囲気を察し、反射的にロザリオを握り締め)
まあ……(仄かに頬を染め)
カトリックは教義として同性愛を禁じているのですが……私個人はその、偏見など一切持ち合わせておりませんので
虚さんとそちらのお嬢さんが深く純粋に愛を育んでらっしゃるなら、お二人の前途を祝し祈りを捧げさせてもらいますわ
(奥方様の話を聞いて)
あら、死してなお思われるなんて……とても、とても仲の良かったのでしょうね。
貴方の愛の深さ、思い、……羨望を禁じえませんわ。
それでしたら……こんなのはいかがでしょうか?
(と、奥に一度引っ込んだかと思うと、アクセサリーを収めていると思われる小洒落たケースを持ってきては何かを取り出す。それは紫水晶(アメジスト)があしらわれたイヤリングで)
アメジストは愛の守護石。その紫色の輝きは、貴方の髪や目の色のよう……。
貴方の色を、愛と共に奥方様に届きますようにと思ったチョイスですわ♪(品の良い笑みを浮かべ)
(名前に対して)
あらあら、これでも本名よ?
まあ、たまに私のことを魔女と呼ぶ人もおりますわ……ふふ、毒りんごでも出してあげてみせたほうがいいかしらね?
三日月とは洒落た名前ね。私のことは虚で良くてよ。
それではゼシカさんとお呼びしますわ。それほど年齢差がないように思えますしね。
ふふ、シスターさんのお悩みを聞けるなんて、そうそうありませんもの……良い経験でしたわ。
(人形を拝見したい、服が見たいという話をきき)
……あんな感じのかしら?
(と、指を指す先には無数の人形の中に埋もれるように……黒と白とで彩られたゴシック調の短いパンツにブラウスを来たショートヘアの黒髪の等身大人形が目を瞑って椅子に座った状態で)
(人形の容姿は中性的で、ぱっと見では男の子なのか女の子かはっきりしない)
こちらは衣装から人形の指先まで私の手製ね……気に入ったものがあればいいけれど♪
(それらはやや薄暗い室内からか、まるで生きた人間が時を止められているかのような精巧さで)
(冴来ちゃんの話をきき)
いいわぁ……その執着心。それだけ強い思いがあれば、きっと……ね。(文字通り、魔女の微笑みを浮かべ)
そうだな、目だけじゃなく身体は大事にしねェとな。
ガラス玉じゃあ何も見えねェし。(笑んで
…あー…、ホーエンハイムお嬢ちゃん、人は多少なりとも見た目で判断するべきだぜ?(苦笑いを浮かべて肩を竦め
俺みてェな危ない見た目の奴に不用意に近付いちゃいけねェよ。
シスターさんを暗闇に引き摺り込む死神さんかもしンねェからな。(口角を吊り上げて笑み
…なンてな。
俺ァ鹿黒だ、お嬢ちゃん。(帽子を取って恭しくお辞儀をし
妻への贈り物をちょいと、な。
アクセサリー類にしようかと思ったけれども…。
人形か、アイツ人形好きだったかね…(片方だけの手を腰に当てて再び店内を見渡し
千客万来ですのね。皆様夜更かしです事。
常闇虚……失礼ですが、本名でしょうか。いえ、随分と暗示的なお名前だと思ったもので。常なる闇の中の虚ろ……漆黒よりもなお冥い深淵、明けない夜を思わせるような……
私はゼシカ・M・ホーエンハイム。Mはモントジッヒェル……ドイツ語で「三日月」ですの。闇と三日月……なんだか奇妙な符号を感じてしまいますわね。
(さながら白雪姫の継母のように妖艶で懶惰、毒気のある美貌の女性です事……あの唇、まるで柘榴の様)
虚さんのお言葉、しかと拝聴いたしました。そうですわね……確かに全てを救わんとするのは強欲の最たるもの。私はとても欲深な人間なのかもしれませんね
ですがそれでもやはり、救えぬ人間がいるのは身を裂かれるように辛いのです
たとえば、私を頼り悩みを打ち明けにきてくださった信徒の方。告解室でのみ零される様々な悩み。勿論神に仕える身として守秘義務は貫きますが、それらを胸に秘めておくしかないのはとても苦しい…
告解なのか懺悔なのか……いいえ、ただの小娘の韜晦なのかもしれません
ただ、誰かにこの胸の裡を話したくて
有り難うございました、虚さん。少し心が軽くなりましたわ
一般信徒の悩みは司祭やシスターを介して尊き主が拾い上げますが、一シスターの悩みを話せる方はなかなかいなくて
(ゆるやかに店内を見回し)お人形を売ってらっしゃいますのね。
拝見させて頂こうかしら
綺麗なお嬢さんですこと。等身大のお人形かと思いましたわ(冴来さんに微笑みかけて)
……救いとはきっと楽をして得られるものではないのです。私が悩み迷うのは一重に己の信心の足りなさ故。私如き若輩が全能たる主の真意を推し計るのは至難の業ですが……
それでも私は、絶望の闇路のはてに必ずや希望の光がさすと信じております
あら……どうして隠れてしまわれるのです?(鹿黒さんを見てきょとん。自分から小幅で近寄っていく)
私ゼシカ・M・ホーエンハイムと申しますの。よろしくお願いします(ロングスカートをつまんでお辞儀)
貴方もお人形を見にこられたのですか?奥様か娘さんへの贈り物でしょうか
ええ、こちらこそよろしくお願いします(ふわりと微笑んでロベルトさんにお辞儀)
学生さん、でしょうか。こんなに夜遅く出歩いてはおうちの方が心配するのでは?
人形ってわけではないかな……今日は服だよ。といっても僕が着るわけじゃないけどね!
んーっと…ボーイッシュな女の子が着てそうな感じの……あるかな……(探しつつ)
人形の秘密は気にならなくも無いけどね
(他の客に注意を向け)
……新しいお客さんかい?
シスターさんだなんて珍しいな!よろしくね
あ、あと……花風も……(気まずそうに)
義眼かー……大変だな
そうだなァ…、今アイツ空の上だからな。
そろそろアイツの誕生日だし、向こうで付けるのに何か良い物供えてやろうかと思ってよ。
濃い色のものが好きだったからな…ピアスやイアリングがありゃあいいンだけれども。
…まァ、義眼需要は俺達くらいじゃねェかね。(暗道をチラと見て
五体は満足な方がいいからな。
んー…、これいいな(自分の目の色に似た物を手にして眺め
今のが若干俺の目の色と違うからよ、同じ色のヤツがいいンだよな。
お、特注出来ンならお任せしてもいいかね。(緩く笑み
おう、こんばんは冴来お嬢ちゃん。
お嬢ちゃんも贈り物するのかい?
(揃いの人形を眺め)
へェ、可愛らしい人形だな。
はは、プレゼントを嫌がるような奴ァそうそう居ねェさ。
それが大事な相手なら尚更な?
(入店して来たシスターを見)
よォ、御機嫌良う。
…シスターさんかい。
神、ねェ…。
(帽子を深く被り直し、暗がりへ溶ける様に一歩下がった)
>虚様
ええ…。
切れることなく、何処までも…。
堕ちるときはあの子も一緒に…。
あの子の今は奪えなくても
最期は私が戴くわ…。
だってあの子は、私の妹…。
>ゼシカ
救いを与える神などいないとわかっているけれど
つい神に縋ってしまうわ…。
人間の幸も不幸も神にとっては暇つぶし。
とても憎らしくて、恨めしい…。
貴女は神が救いを与えると
芯から信じているのでしょうね。