大抵が寝静まっただろう時間。しかしこの店は開いていた。
※ちょっとだけ黒い虚さんがいます。 裏っぽい人やダークな設定の方ら推奨。
※それ以外は普通の交流トピックです。
千客万来ですのね。皆様夜更かしです事。
常闇虚……失礼ですが、本名でしょうか。いえ、随分と暗示的なお名前だと思ったもので。常なる闇の中の虚ろ……漆黒よりもなお冥い深淵、明けない夜を思わせるような……
私はゼシカ・M・ホーエンハイム。Mはモントジッヒェル……ドイツ語で「三日月」ですの。闇と三日月……なんだか奇妙な符号を感じてしまいますわね。
(さながら白雪姫の継母のように妖艶で懶惰、毒気のある美貌の女性です事……あの唇、まるで柘榴の様)
虚さんのお言葉、しかと拝聴いたしました。そうですわね……確かに全てを救わんとするのは強欲の最たるもの。私はとても欲深な人間なのかもしれませんね
ですがそれでもやはり、救えぬ人間がいるのは身を裂かれるように辛いのです
たとえば、私を頼り悩みを打ち明けにきてくださった信徒の方。告解室でのみ零される様々な悩み。勿論神に仕える身として守秘義務は貫きますが、それらを胸に秘めておくしかないのはとても苦しい…
告解なのか懺悔なのか……いいえ、ただの小娘の韜晦なのかもしれません
ただ、誰かにこの胸の裡を話したくて
有り難うございました、虚さん。少し心が軽くなりましたわ
一般信徒の悩みは司祭やシスターを介して尊き主が拾い上げますが、一シスターの悩みを話せる方はなかなかいなくて
(ゆるやかに店内を見回し)お人形を売ってらっしゃいますのね。
拝見させて頂こうかしら
綺麗なお嬢さんですこと。等身大のお人形かと思いましたわ(冴来さんに微笑みかけて)
……救いとはきっと楽をして得られるものではないのです。私が悩み迷うのは一重に己の信心の足りなさ故。私如き若輩が全能たる主の真意を推し計るのは至難の業ですが……
それでも私は、絶望の闇路のはてに必ずや希望の光がさすと信じております
あら……どうして隠れてしまわれるのです?(鹿黒さんを見てきょとん。自分から小幅で近寄っていく)
私ゼシカ・M・ホーエンハイムと申しますの。よろしくお願いします(ロングスカートをつまんでお辞儀)
貴方もお人形を見にこられたのですか?奥様か娘さんへの贈り物でしょうか
ええ、こちらこそよろしくお願いします(ふわりと微笑んでロベルトさんにお辞儀)
学生さん、でしょうか。こんなに夜遅く出歩いてはおうちの方が心配するのでは?