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<鈴島海賊の秘宝IV>伝説の島リ・ウグウ
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●リ・ウグウという島
御剣 刀
はいち早く宮殿の屋根に登っていた。
島は円く、宮殿はそのほぼ中央に位置している。
コウに借りた双眼鏡――元は仄のものだ――で、ぐるり四方を見渡せば、この島の文化の曲線に対するこだわりが分かる。
道は宮殿を中心に放射状に広がっていたが、そのいずれもが波のように緩やかな曲線を描いていた。揺らぎ合う道はやがて複雑に交わり、古代文明的な美しい渦となる。ただそれは上から俯瞰しているから美しく思えるのであって、実際に道を歩くとなると迷路のようで難儀そうだ、などと直線的な現代の街づくりに慣れている刀は思ったりする。島のかたちはほぼ円形で、島の外周に、良く言えば誕生日ケーキのろうそくのように、悪く言えば牢獄の檻のように、九本の塔が立っているのは、異様と言えば異様だった。
しゅ、と掃くような衣擦れの音がし、
サキリ・デイジーカッター
が唐突に姿を現した。
「どうだい? 何か動きはあった?」
「いや、まだ」刀は答える。
「せっかく宝の島に着いたのに無粋な連中が押しかけてきたものだよ、やれやれ」
いいながら、サキリは遠眼鏡を目に押し当てる。
「まあ冒険にこの手の悪役は付き物だよね」
「迷惑な話だがそうなんだろうな。シーノが動くとしたら槍が封印をしている宝が解放された時と五本の槍を確保して光の珠を撃ち抜く前だろう。俺はここで警戒にあたろう。見晴らしがいいからな」
「そうか。俺は偵察に出るよ」
サキリには瞬間移動のろっこん<斬空舞踏>がある。旅の途中で紅梟号からリ・ボーン号へこのろっこんで跳んだとき、
恵御納 夏朝
に「ニンジャみたい」と言われ、実は嬉しかった。
(ニンジャにはすこし憧れていたからね)
ならばニンジャらしい仕事をするとしよう。
ひとところに留まるより機動力を活かす方が性に合っている。
「リ=ウグウ――華やかに見えるが実態は呪われた死の都だ。僕の刃で人を救えるのなら――彼らに自由を、あるべき姿に」
サキリは遠眼鏡を仕舞い込むと<斬空舞踏>で跳んだ。
刀の隣から姿が消え、一つ隣の屋根、そして次の屋根へ。
刀は感心して、ひゅう、と口笛を吹く。
サキリを見送って振り向けば、
後木 真央
が鳥かごのようなドーム状の屋根を、四肢で張り付くようにして登ってくるところである。その瞳に、なにか執念のようなものが宿らせながら。
「ここのお宝は雷鶏って聞いたのだ、ということはお口も痺れるビリビリチキンと旨さ痺れる目玉焼きの素なのだ!? これは絶対確保して持って帰らねばなのだ~真央ちゃんと何とかは高い所が好きなのだ待ってろビリビリチキンなのだ~!」
何考えてるんだあいつ。……いや、ビリビリチキンか……、と刀は思考を彷徨わせる。
丸屋根の頭頂部には槍が一本、翼を広げて天を仰ぐ姿勢のまま時を止めたかのような雄鶏を貫いている。
腹が白く、背は青い宝石のような色をした
コルリ
が飛んできて、刀の肩に止まると、小首を傾げながら鈴のような声で囀った。
◇
その頃、宮殿の外に出た面々は、ニコに案内され、迷路のような細い路地を敢えてジグザグに遠回りしながら急いでいた。道同士が交わる時は必ず立ち止まり、道の先にシーノの黒服が見当たらないか確認してから走り抜ける。目的地に着くまで、接触しないに越した事は無い。
ニコに続くのは、路地裏にあるという四の槍、街を抜けた浜辺にあるという五の槍に向かう者たち、それから情報収集など他の理由がある者たち。
四の槍に向かう組を四班、五の槍組を五班と呼ぶことにする。
四班は
エヴァ・ブランシェ
、
小山内 海
、
薄野 九月
。
五班は
握 利平
、
李 小麗
、
十朱 此方
。
そのほかに、情報収集班の
ブリジット・アーチャー
、
音海 なぎさ
、紅梟号の守りが気になるという
北原 みゆき
、それから、保護者役のあやめがシーノがどうこうと忙しそうで「……むぅ、せっかく宝の島に来たのになんかつまらない」とむくれた挙句に「ニコお兄ちゃんと一緒にお宝さがしする!」と決意した
鬼崎 未月
が同行している。
宮殿を時計盤の真ん中とし、五の槍のある浜辺が3時の方向とするなら、四の槍のある路地裏は真逆の9時方向、紅梟号とリ・ボーン号はそのちょうど真ん中、6時方向に停泊していた。そこで一行はまず五の槍に向かい、そこから時計回りに四の槍に向かうことにした。四の槍を先にしなかったのは、槍を抜くのに必要な物を紅梟号に戻って調達したかったからである。
それに、シーノの船を偵察もしておきたかった。
シーノの船が五の槍がある浜辺にほど近い、宮殿から見れば2時の方角に降り立ったのを、ニコは見ていた。
◇
街を抜けると景色が変わった。
浜辺にはまるで炎が燃え盛る瞬間のまま固まったかのような奇石が散乱している。中には人が隠れるほど大きなものもある。それらに隠れながら一行はシーノの船が見える位置まで近づくことが出来た。
「わぁ、すごいの! この光景を見られただけでも来たかいがあったの!」
はしゃぐ未月の首根っこをブリジットが掴む。
「しっ。静かに。偵察中なんだから。状況をわきまえずお喋りしちゃう子は一番最初にやられちゃうのがお約束なのよ」
それを聞くと未月は両手で口を押えてコクコクと頷く。
「小さい声ならいい?」
「必要なことだけにして」
未月は神妙に頷くと、これはとても大事なことなのだという手つきで、首に下げた紫石の嵌った指輪を摘まみ、ブリジットに見せた。
「この指輪ね、コウさんのおともだちさんのシドウって人のなんだって。その人死んじゃったから、せめてこの指輪に、ここのすごい景色を見せてあげてもいい?」
ブリジットはちょっと黙り込んだ。子どもっぽいけど優しいきもちを無碍にするのは忍びない。
「すこしだけね」
未月は嬉しそうに頷くと、首からかけたシドウの指輪を高く掲げる。
きっとシドウも喜んでいるに違いない。
一方、みゆきは岩陰からじっとシーノの船の様子を伺っていた。
『気をつけていけよ』
出がけに
龍目 豪
が叩いてくれた肩。
『一緒にいてやれればいいんだが……』
そう言って微笑んでくれた。その気持ちが嬉しい。
『望みは、それぞれが叶えるものだと思うぜ。手伝いはできるけどな』
「はい、先輩」
みゆきは探険部の一員として、部長の教えを自らにもう一度言い聞かせた。頑張ろう。そう思える。
まずは落ち着いて、観察することから。
「クルーザーのサイズから敵の人数を割り出せるかも。小型なら10人程度だろうし、中型以上なら数十人……百人規模の船ってことはないと思うけど」
果たして、シーノが乗りつけてきた白いクルーザーは、二階部分や屋上デッキの存在する中型のものに見えた。目算ではあるが、紅梟号より一回り大きいかもしれない。二十人から三十人はゆうに乗れるものだろう。
甲板には黒服の男がひとり、仁王立ちで立っている。ときおり首から下げた双眼鏡を覗いて四方を確認しているところを見ると、見張り役であるのは間違いなさそうだ。
しかし、船は静かだった。
その男以外の黒服の姿もない。
「みんな出払っているのかな」
それがみゆきが受けた印象だった。
一行はその場を離れ、その後五班の利平、小麗、此方と別れると、浜辺ぞいに紅梟号へと向かった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
<鈴島海賊の秘宝III>海へ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年07月28日
参加申し込みの期限
2015年08月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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