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<鈴島海賊の秘宝IV>伝説の島リ・ウグウ
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●切り上げられた宴
宴は中断された。
青白い肌の女たちが慌てふためく中、寝子島からの客たちのなんと落ち着いていることか。
「『最近は浪漫を解せない連中が増えてきた』ってうちの両親が愚痴っていたけれど、シーノって連中もそうなのかしら?」
両親は自称冒険家だという
エヴァ・ブランシェ
が呆れ気味に扇で口元を隠せば、頬のあたりに幼さの残る
北原 みゆき
も、金のまつ毛に縁どられたみどりの瞳に怒りを湛えて、
「彼らはお宝欲しさに遺跡のことなんてお構いなしに島を荒らすことでしょう。そんなの許せないよ」
と唇を引き締める。
難しいことはわからないけど、と
伊藤 佳奈
がみゆきを落ち着かせるように肩に手を置いた。
「気の遠くなる位長い間一つの役目に縛られたリ・ウグウの人達は、やっぱり辛かったんだよね。あんなに真剣なんだもん。あたし、リ=ウグウの人たちの願いを叶えてあげたい」
「うん。せめてここにいる住民達の願いをかなえる間までは守りたいよ」
おおよそ皆、佳奈やみゆきと同じようなことを考えたらしい。宴はすぐさま作戦会議へと姿を変えた。
「まず、シーノより先に五本の槍を手に入れるのが先決だと思う」
音海 なぎさ
が進行役を引き受ける。
なぎさはニコに槍の位置について説明を求めた。突然話を振られて面食らったニコが隣にいた
十朱 此方
を見ると、彼女も知りたい、という風に頷いて微笑む。ふたりの美少女――なぎさは少女ではなかったが、青いワンピースドレスを着た柔らかなまなざしのなぎさが少年であるとニコが知る術はなかった――に請われ、今度はジュニアスに視線を移す。するとジュニアスがニコの代わりに槍と宝について教えてくれた。
一つ目の槍は、この宮殿の屋根に。
二つ目の槍は、宮殿の地下深く、金貨で埋め尽くされた部屋に。
三つ目の槍は、宮殿の地下牢に。
四つ目の槍は、市街地の路地裏。
五つ目の槍は、浜辺に。
槍はそれぞれ厄介な宝を守っているのだという。
なぎさは几帳面にメモをすると、ジュニアスの背後に掲げられたステンドグラスと見比べた。
「槍は五本。色違いの光珠がある塔は九つ。ステンドグラスと歌が示す色の光珠を槍で打ち抜く……か」
知りたがりのなぎさはつい考え込みそうになる。
謎解きはあとにしましょ、と言ったのはエヴァだ。
「事を急ぐ方がよさそうじゃない? 手分けしましょうよ。謎解きをする人。槍を取りに行く人。シーノのことだって何か手を打つ方がいいでしょうし」
「そうだね」と円も同意する。
「槍を手に入れたら一旦王宮に集まらない? 情報収集しておくから」
ね、と円は
弘明寺 能美子
と視線を交し合う。能美子のろっこん<役立たずの逆さ時計>は明らかに情報取集向きだ。そもそも自分は戦闘には向いてない、と能美子自身も思っている。
「ええ。私もここに残って島の事とか調べておくわ」
了解、とエヴァはウィンクする。
「まずは槍を確保して王宮に集まる……OK、肉体労働ならあたしに任せなさい」
四の槍に行くとエヴァがいうとそれが呼び水となって、誰それはあちらの槍へ、誰それはこちらの槍へ、ならこちらは街中でシーノを食い止めて時間稼ぎを、と次々に声が上がりはじめる。
そんな中、
鬼崎 あやめ
は静かに自問していた。
(リンコさんがシーノの目的の為に私達を囮にしてボス達を連れてきた? ……いえ、あの人はそこまで策士ではないですね、基本堅気にはお人よしですし)
あやめはリンコ・ヘミングウェイという女に対して悪い印象を抱いてはいなかった。連絡役とか言って胡散臭いところもあるくせに、けっこうドジを踏んだりするちょっとまぬけでお茶目な女。そんな気がしていた。
ふいに視線を感じ顔を上げる。あやめに視線が集まっている。彼女が最後なのだ。
あやめはひとつため息をつくと、あっけらかんとこう言った。
「ではシーノの一員として情報を持って帰ってきた体で私が接触して逆にシーノ側の情報収集しますか」
あやめがシーノの一員だということを知らない者もいたので、この告白には少しどよめきもあった。
一方で納得もあった。
とくにみゆきは、なぜ鈴島遺跡の探検のときに、探検とは縁のなさそうなあやめがいたのかとずっと気になっていたのだ。どうしてこの人ここにいるの? その不自然さが、不安だった。ゆえにどうにもあやめに気を許すことが出来ずにいた。一つ納得できたことはありがたい。だが。
「裏切るの?」
今度はそのことが気になる。眉を上げ、肩をそびやかしたのは、不信感の表れだ。
「シーノと戦うということになるのよ?」
「シーノへの裏切り? ……そもそも私はシーノに忠誠は誓ってませんね。所属してるのも
ある人との約束だからですし
……」
ある人……口にすると、あやめは、きゅっと心臓を掴まれるような苦しさを感じる。だがそんなことはおくびにも出さない。個人的な――そう、とても個人的な、大切な思い出だから。
「強いて言えばリンコさんとは協力関係結んでいますがそれしか拘りはありません。どうせ厄介事……面白い事するなら知人の方を助けたいですよ」
坂内 梨香
が膝に置かれたあやめの手に、そっと自分の手を添えハシバミ色の瞳を閉じる。
「鬼崎さん……ごめんなさい。難しい選択をさせたわね」
「自分で決めたんです。後悔はしません」
いつもより芯のある笑み。
あやめは、本気なのかもしれない……そう思った途端、みゆきは、心の中に溜め込んでいた尖っていたものが融けて、息と一緒に吐き出されてしまうような気がした。
完全に心を許したわけじゃないけれど。
「兎角この非常時。今は信じるよ。ただ、裏切るような素振りを見せたら迷わず斬ります」
真剣な抜身のまなざしに、あやめはまっすぐな赤い瞳で見つめ返すことで答える。
「そうならないよう善処します」
「はいはい、そこまで。いつでもどこでも力押しなんて無粋な輩に先を越されるわけにはいかないわよ」
エヴァがパン、パン、と手を叩いて話題を打ち切る。
この間になぎさはニコと話して、島内のおおよその地図を描き上げていた。
槍についてのメモ、そして地図がみんなに配られる。
「ドコへ向かえばいいかわかるから、これでずいぶん時間短縮になると思う。遠い場所はニコくんが案内してくれるそうだよ」
「ナイスだわ」
エヴァは簡潔になぎさの仕事に敬意を払うと、扇を一閃、声を張る。
「さあ、みんな、行動開始よ!
冒険のロマンを理解しない無粋な奴らに、どちらがこの冒険譚の主役か、思い知らせてあげましょう!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
<鈴島海賊の秘宝III>海へ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年07月28日
参加申し込みの期限
2015年08月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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