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<鈴島海賊の秘宝IV>伝説の島リ・ウグウ
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●光消え
五つの白い光珠は、ほぼ同時に撃ちぬかれた。
街は闇に包まれ、誰も彼も固唾を飲んで空を見つめる。何故か。目に映るものは、空を泳ぐ白い鯨、ただそれだけだったからだ。
細く長く切ない咆哮が、しんと静まり返った海の底に響き渡った。
鯨のひび割れた白い皮膚が縦横に裂け、細かな欠片となって剥がれ落ちてゆく。
それはまるで雪のように、涙のように、海底の島へと降り注ぐ。
鯨の剥がれた白い皮膚の下からまったく別の顔が現れた。
それはまるでニコのタートル号に似た、銅色の、波模様の、堅い人工的な流線型の胴体であった。
「船……」
ジュニアスが呟く。それは、宇宙船とも潜水艦ともつかぬ奇妙な形をした、船だったのだ。
王宮前の広間にニコがいた。大きく手を振り、鯨を船を王宮の真上へと導く。
ニコは島の人々に支度をさせ、王宮前に集めていたのだ。
「ジュニアス! 皆とともに船へ。まもなく島は崩れる。この船で新たな旅に出るんだ!」
島の人々の表情からは、やけっぱちにも似た気概が感じ取れた。
もとより紅梟号が現れたときから、滅びを覚悟していた者たちだ。さゆるではないが、この際、何処なりとも行ってみようという気になっていたのだ。
「世話になった。これは、約束の鈴島海賊の宝だ」
ジュニアスは素晴らしい細工の施された赤い小箱を、円に渡した。
「君の言葉がなかったら、この決断はしなかっただろう。感謝する。詳しい来歴は知らぬが、この匣はおそらくもとは神落つる島のものだ。君たちに返すべきだろう。だが私はこの宝とともに、王家に代々伝わる忠告も伝えねばなるまい。匣を開けてはならない、と」
円がたしかに頷くと、ジュニアスは召使たちにさらなるつづらを持って来させた。
「これらの宝は私からの心からの礼だ。いずれ劣らぬ名品だ。受け取るがいい」
つづらの中には、飛鳥たちが龍の抜け道で見たような輝くばかりの宝の数々が詰められていた。
一行がその宝を受け取ると、ジュニアスはようやく安堵の表情を見せた。
「では、私たちは行こう。君たちも早く発つといい。船は直してある。すぐにも船出できるだろう」
「あの、待ってください」能美子が使い捨てカメラを手にして進み出た。
「あの……お二人の絵……のようなものを残しておきたいんです。これは、私の我侭です。コウさんとジュニアスさん……そして、娘さんがいた事。忘れたくないので」
能美子はシャッターを切り、お別れを言った。
「さようなら、ジュニアスさん。さようなら、コウさん。さようなら、リ=ウグウの人々」
円が手を振る。
「そなたらには本当に世話になった。この恩は決して忘れまい。達者でな」
コウはまなじりを拭うと、青白い肌の人々に続き、ジュニアスと共に鯨の船の中へと消えた。
皆を乗せると、鯨の船はゆっくりと宙に舞いあがった。
ニコだけは船には乗らなかった。
この時は皆、ニコは自分が導いた客人の面倒を見たのち、タートル号で追いかけるのだろう、くらいにしか思っていなかった。
「さあ、君たちも急いで。紅梟号に戻るんだ」
もちろん誰もこの島と心中するつもりなどない。
皆は走った。紅梟号とリ・ボーン号が停泊している浜辺まで。
しかし、走りながら梢はどうにも妙な気がしてくる。
「あれー、なーんか忘れてるような気がしてなりませんねー」
「そいつぁもしやあっしのことかね?」
「そうそう、まさにそういう信用ならない口調の……って骨削君じゃあないですか。こんなところでお会いするとは奇遇ですねー」
「ああそうともさ、奇遇だねェ。奇遇ついでに、あいつら引き受けちゃくれんかね」
並び走る瓢がひょいと親指で指した後方から、リアージオ率いる黒服のシーノの皆さんが追いかけてくる。
「おやまあ、とうとうあちらのお仲間に?」
「いいや、あっしは自分が王でいたい性質でねぇ。あの部屋を出るまでは助け合ったが、出ちまったらこっちのもんさぁ」
瓢の肩のボグルがキシシ、と笑う。
どうやら瓢、第三勢力であることを貫いて、部屋を出た途端リアージオたちを裏切ったらしい。
瓢と手を組んだ囚人たちは大きな箱を抱えていた。例の呪いの金貨が詰まった箱だ。
銃弾が飛んでくるのは、山分けするはずだった宝を瓢が独り占めしたせいかもしれない。
紅梟号とリ・ボーン号、それに並ぶタートル号が見えてくる。
「リ・ボーン号までは手が回らない! 全員紅梟号に乗るんだ!」
八神 修
が全員を紅梟号へと誘導する。
それでも瓢だけは宝を持って囚人たちとリ・ボーン号に乗り込んだ。
紅梟号の甲板に
北原 みゆき
の顔が見える。
「みんなー! 避けてー!」
みゆきは叫ぶと、仲間たちとシーノの間を狙って、整備しておいた大砲をどかんとぶっ放した。
弾は砂浜に直撃し、砂が緞帳のように舞い上がって、仲間たちとシーノの間を断絶した。
「さーてそれじゃあ、無粋な輩にはご退場願おうか」
飛鳥ものど飴をなめ、振り返り、叫ぶ。
「僕はシーノだけど、楽しい冒険がしたいだけ、僕にだって怒りはある、ロマンを汚す無粋な人達に、これ以上でしゃばってほしくないんだよね、ということで、僕の言葉、届けてあげるよ」
<ソリッドボイス>で放たれた言葉はブロックとなってシーノの男たちを牽制する。
『君達は何一つ、思い通りに行かないよ』
これらの援護に助けられ、皆は次々と紅梟号に乗り込んでゆく。
危ういタイミング。それでもすべては上手く行くと思われた。
だが。
ああ、不幸というものは。
なぜ、こうも起こってしまうのだろう。
砂の緞帳を縫って放たれた一発の銃弾が、ニコの身体を貫いたのだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
<鈴島海賊の秘宝III>海へ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年07月28日
参加申し込みの期限
2015年08月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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