this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
<鈴島海賊の秘宝IV>伝説の島リ・ウグウ
<< もどる
1
…
13
14
15
16
17
…
27
つぎへ >>
●呪いの金貨と二の槍
『恵御納の方も呪いの金貨は厄介だから気をつけて』
サキリに掛けてもらった言葉を思い出しながら、
恵御納 夏朝
はレインポンチョに袖を通す。
同じようにレインコートを目深に被った
龍目 豪
が、不安そうな夏朝にニッと笑いかける。
「頑張ろうな!」
二の槍は王宮の地下、呪いの金貨の部屋にあり、とても重いのだという。となると、対重ろっこんの豪と夏朝は適任中の適任だった。
そのふたりを先導するように、巨大なブーメランを手にした
マウル・赤城・スティック
が前をゆく。
彼の揺るぎない大きな背中は、夏朝と豪をおおいに勇気づけていた。
はじめに集まった広間。御簾で仕切られた玉座の影に隠し扉があり、その先、ずっと下りて行ったところに肝心の部屋はあった。重厚な扉。借りた鍵で開ける。
「……こいつぁ、すごいな」
豪は目を瞠った。
上の広間を一回り小さくしたようなドーム状の部屋。その床一面に、金貨が山を作っている。その輝き、その存在感、これぞ宝の山。これがもし、呪いの金貨なんてものじゃなかったとしても、この光景は欲に眩んだ人間を狂わせるのに十分な魔力を持っているように思われた。
しかし、幸いなことに、豪も夏朝もマウルもまだ欲に眩んで溺れてしまうには若く、使命感に溢れていた。
そして、扉を開けた瞬間から、金貨がびりびりと小刻みしはじめていることにも気づいていた。
肝心の槍の姿は見えない。金貨の山のどこかに埋まっているのだろうか。
「やるか」
マウルが静かに言った。
◇
問題は、呪いの金貨だった。
槍はこの呪いの金貨を封じているというが、完全にその力を削ぐには至っていないらしい。
金貨は人間がその上を歩こうものなら、その身体に張り付いてくる。一枚や二枚なら問題のないその呪いも、百枚、千枚となれば話はべつだ。それだけの数が張りつけば、金貨の重みで身動きが取れなくなってしまう。そうなってしまえば、あとは蟻地獄のようなものだ。金貨の山にうずもれて、命尽きるのを待つばかり。
幸いなのは余程近づかないとくっ付いてはこない、ということだろうか。
「俺がなんとかしよう」
マウルは金貨の山の上を撫でる軌道でブーメランを投げた。
ブーメランが金貨の山の真上に来た時、息を止める。
<救いの手>が発動し、ブーメランから右手が生える。
金貨はぶるぶる震えると、まるで磁石に吸い付く砂鉄のように、ブーメランから伸びる右手に連なってぶら下がった。この右手の重みで、ブーメランが落ちたり軌道がぶれたりしないのが、マウルのろっこんの特徴だ。ブーメランが部屋の端すれすれをカーブしたとき、マウルは止めていた息をぱっと吐いてろっこんを解いた。右手は消え、途端に、金貨はその場にざらざらと落ちる。
「行けそうだな。まずは、あの金貨の山を均して槍を見つけよう」
戻ってきたブーメランをキャッチしたマウルは、想像通りの結果に満足し次を投げた。
「頼むぞマウル。槍の在り処が分かったら俺たちの出番だ」
豪は夏朝と頷き合うとレインコートのフードを被りなおした。
◇
五投、六投とするうち、山は見るからに低くなった。
十投、二十投、マウルは黙々と仕事を続ける。そして。
「あっ! あれ、槍の柄じゃない?」
夏朝が指差す。
部屋の最奥、山がひときわ大きかったところから、黒くて細い柄が突き出していた。
「今、道を作る」
マウルが今度は槍への直線ルートを重点的に片付けてゆく。やがて、モーゼが割った海のように、金貨の山は左右に分かれ、真ん中に一筋道が出来た。
「行くぞっ!」
レインコートの袂をしっかり締め、豪と夏朝はその道をまっすぐ槍に向かって駆けた。
足裏に金貨が張りつく。脛にも、ぺち、ぺち、と冷たくぶつかる感触。
「じっとしていてはいけない。そんなに長い距離じゃない!」
夏朝は自分と豪にそう言い聞かせ、走り抜ける。
豪が槍の柄に掴みかかった。聞いてはいたが、たしかに重い。その間にも、身体にぱちぱちと金貨がぶつかってくる。時間との勝負だ。
夏朝がありったけの猫シールを柄に貼った。
「軽く……軽く……!」
豪も吼える。
「うおおおお! 抜けろおおお! ファイトオオオオオーーーー!!!」
夏朝のろっこん<重く軽く>と豪のろっこん<軽いぜ!>が、同時に発動した!
「んあああああ!」
「おおおおおお!」
槍は――抜けた!
が、その途端、左右に山になって分かれていた金貨が鳴動した。一気に、二人に向かって襲い掛かってくる。
「恵御納、走れッ!」
豪は槍を掴むと夏朝を急き立て走った。
マウルが作ってくれた道が埋まって行く。
レインコートに金貨がどんどん張り付いてくる。
「急いで!」
マウルが出口で手を差し伸べている。
夏朝はその手を掴んだ。マウルは夏朝を力いっぱい引き寄せ、その勢いのまま通路に転がった。
豪も飛び出してきて、力いっぱい扉を閉める。
それからすぐさまレインコートを脱ぎ、金貨のついた面を内側にすると袋状に縛り上げた。
夏朝も脱いだポンチョを金貨ごと袋に突っ込む。
そこまで終えて、三人はようやく、ほっと安堵の息を吐いた。
「上手く行ったな」
「マウル君のおかげだよ」
夏朝が謙遜する。豪はそんな二人の肩をぎゅっと抱き寄せ、笑顔を見せた。
「マウルも恵御納もすごいぜ! 上手く行ったのはみんなで力を合わせたから。だろ?」
「そうだね」
夏朝はほんのり、笑みをうかべた。
「さて。槍は手に入れたけどこれで終わりじゃない。寧ろここからが肝心だよ。サキリ君の作戦もあるし、ね」
<< もどる
1
…
13
14
15
16
17
…
27
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
<鈴島海賊の秘宝IV>伝説の島リ・ウグウ
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
<鈴島海賊の秘宝III>海へ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年07月28日
参加申し込みの期限
2015年08月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!