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\ オーバータイム!/
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ランチタイムはウォータイム!
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▽
ドライブイン寝子島
ドライブイン寝子島に勤務している
鉄 衛守
は、今日もいつも通りマニュアル通り料理を作っていた。
きっと、今日も何事もなく終わる。そう思っていた矢先に――
「あの人、鉄さんのお友達ッスよね?」
と同僚に声を掛けられる。
いったい誰のことだとわずかに視線だけで探ると、そこには
日向 透
の姿があった。
瞬間、
アレ
や
コレ
を思い出し、口の中が苦くなる。
……そのせいで、衛守は一瞬だけ、間を開けてしまった。
「鉄さん、たしかお昼休憩まだでしたよね? いいッスよ。後は俺がしとくんで、先に休憩入ってください」
「いや、あいつは別に……」
「いいから、いいから。変な気なんて使わないでください」
それはお前のほうだとよっぽど言ってやりたかった衛守だが、もはやノリノリの同僚を止めるのは非常に面倒に思える。
そうしてあれよあれよのうちに、衛守は透の注文したハンバーグ定食と共に、透のいる食堂に追いやられるのであった。
(……はぁ)
心のなかで盛大なため息を付いてから、衛守は観念して透の側へと向かう。
「お待たせ致しました、ハンバーグ定食でございます……」
「ありがとうございま……あれ?」
透の目の前に定食の盆を置いてから、衛守は同じテーブルに着席した。
「これって鉄さんの手作りですか?」
いつもと同じようにニコニコ笑顔を浮かべる透。
「ああ」
しかし、やはりあんなことがあった後。『いつもと同じように』とはいかないらしく、透は珍しく言葉をつまらせた。
「……えっと、鉄さん、お仕事は……」
「……俺も昼休憩だ」
衛守はぶっきらぼうに告げて、自分用のホットドッグとコーヒーもテーブルの上に置いた。
※ ※ ※
「いただきます」
想像以上の気まずさを埋めるべく、透はさっそく食事を始めることにした。……様子を窺うとどうやら衛守も同じことを考えたらしいことがわかる。
衛守のことを気にしながら、ハンバーグに箸を入れようとしたとき。
その汚い箸を止めなさい。
ピシャリと、どこからか糾弾する声が聞こえた。
これはいったい何かと思って、衛守を覗き見た。
うほっ、いい男! タベナイカ。
……殺伐としてやがんな、嫌な世の中だ。
「……何を言っているんだ?」
どうやら衛守が透を止めたわけでもなく、そして衛守もまた同じように驚き困惑しているようだった。
(おや、また神魂の影響ですか)
ハンバーグ以外の定食の様子を窺うと――
ふん、僕と食べるつもりなんだろ。食べれるもんなら食べてみろよ!
サラダはうっとおしい話し方をして、
お、お願いします……。食べないで、ください。
ご飯に至っては何を言っているのかさえわからない。ということまでは理解した。
「ふむ。これは困りましたね」
と言いながら、透はご飯を口へと運んでいく。
や、やめてください、僕、まだ生きたいんです!
「そうですか」
ご飯が何か言っているのはわかったが、何を言っているかまではわからなかった。まぁどうでもいいが。
「なんとかしないといけませんね」
今度はハンバーグに箸を伸ばす。
汚い箸で私に触れるな! 私に触れていいのは、銀のナイフだけなのだ。
「わかりました、では今度はそうしますね」
そうか、わかったなら、それでい――って何故、箸で挟む!?
「貴方を食べれるなんてとっても幸せです、感謝して食べさせていただきます」
や、やめ――
悲鳴も喉元を通れば、さして気にならなくなった。
「さてと……」
透は残るサラダを見据える。
なんだよ、僕も食べる気なのか!? この強欲野郎! かかってこい!
(……うるさいですね)
俺のかーちゃんはクルトンだぜ! どうだすごいだろ!
そこそこお腹も満たされて、透は色々と面倒になってくる。
(……これはもう食べなくてもいいかな)
ゴミ箱にぶちまけてやろうという考えが脳裏をよぎるが、透はその考えを実行することはなかった。
(鉄さんが作ってくれたものですし、捨てるのはよくないですね)
ならば――
「道端に捨ててカラスに身体を蜂の巣にされるのと、胃液で溶かされるのどっちがいいですか?」
ひぃ!?
からかってやろう。
「それとも火炙りにしましょうか? 大丈夫ですよ、怖くないようにマッチの火でじわじわしますから」
や、やめてください……!
「なら、俺に食べて欲しいですか?」
「…………」
透は衛守の視線を感じて我に返る。
その衛守はというと――
俺は、お前に食べられるなら、大歓迎、だ。……パタリ。
……っく。ちびちびと呑んでいたぶりやがって……。だが俺はそんなことには屈しないぜ。
まったく動じずに、普段通りに食事をしている。
(貴方って人は……)
透は思わず笑みを零す。
「……なんだ、何か文句あるのか」
「……貴方らしいですね」
※ ※ ※
透に貴方らしいと笑われて、ますますバツが悪くなる衛守。
プイと顔を逸らして言い訳をするように言い返す。
「食べ物に悪態ついてるお前の方こそ『らしい』じゃないか」
「そんなことありませんよ!」
心外とばかりに目を見張る透を見て、衛守は言い返す気力を失う。
(食えない男だ……)
残っていたコーヒーに手を伸ばす。
「……食べないならばどうしろというんだ。廃棄処分になってもいいというのか」
……それは。
「誰かの舌を楽しませ、養分となる……十分過ぎるほどの役目が与えられているだろう」
そして、その役目は……とても幸福なことだと衛守は思うのだ。
「ごちそうさまでした」
「……ごちそうさまでした」
結局2人揃って無事完食。
「じゃあな」
「はい」
そうして別れたところでようやく気がつく。
そういえば、気まずかったのだった、と。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年07月21日
参加申し込みの期限
2015年07月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年07月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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