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古妖の昔語り~神無月の小さなお月見~
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月見後半【午後八時~】
「今日は誘ってくれて、ありがとうございました」
感謝と共に、頭を下げた上で要はここで帰る事をセンリと全員に伝える。
「なんの。夜道は危ない故、キンカを伴わせよう。何かあれば、話し相手にもなろうよ」
センリもまた、要に参加してくれた事への感謝と共に、帰り道を送らせる為、その側にキンカを伴わせる。
自分の分の片付けをすませ、要はキンカと共に夜の道へと家路に向かい歩き出していた。
【刻まれた悪夢】
「本当によいのか?」
「えぇ、大丈夫です。鉄さんも着いて来てくれますし、少し風に当たれば治ると思いますから」
要が帰宅したのを見届けた後、透は少しばかり席を外した事を全員へと伝える。
具合が悪いようであればギンカを付けると言ったセンリの言葉に対し、感謝を述べた上で断り、衛守と共に一度席を後にしていた。
「っ……参ったな」
席を立つ際に、衛守は酒による酔いでふらつく感覚を初めて体験していた。
それは透も同じく――だが、それ以上に宴の席から早く離れたいというように、衛守の視界の先で透は急ぐように歩き出していた。
「おい、日向。余り早く――」
そこまで口にし、突如衛守の視界から透の姿が消える。
何かあったのか、回らない頭を動かし、衛守は透の下へと走りだしていた。
宴の席からは十分に離れた事を確認し、透は近くの大木の下に身を隠すように寄りかかっていた。
「……ここまで来れば、大丈夫……」
今更ながら、透は大棗を飲んだ事を後悔していた。
今までどんな酒を飲んでも酔った事は無い。
だが、今回の酒はそうした物とは違う、人では無い物が作った代物であった為に、透の酔いは避けられぬものになっていたのだ。
「……嫌だ」
口にする否定と共に、回ってくる酔いの感覚は記憶の中の父の姿を思い起こさせる。
それは誰よりも醜悪で、誰よりも粗暴で。
酒を飲むことでしか自分を表せない人間であった父と同じように、自分も酔えばああなってしまうのか。
そうした恐怖が、透の思考を徐々に塗り替えていく。
「嫌だ、嫌だ……俺は、あんな奴みたいに……」
そんな姿を、知り合いに見せたく無い。
被り通した仮面が剥がれ、透の本音と子供の頃の記憶がフラッシュバックのように脳裏を巡る。
――その為に、背後から聞こえた衛守の足音は、透にとって何よりも恐ろしいものだった。
「ここに居たのか。いきなり走りだしたから、何かあったのかと思ったぞ」
走る事で風に当たった為か、幾分かのふらつきは残っていたが多少酔いが抜けた衛守が透を見つける。
――だが、その様子がおかしいことに、衛守はすぐに気がつく。
「……日向?」
寄りかかっていたはずの透は、両手でその顔を覆い地面に座り込んでいる。
――それはまるで何かに怯える子供のように、体を震わせながら。
「…………」
衛守の呼びかけに透は答えない。
酔いによる体調の変化か、それとも先ほどの話で透の何かに触れてしまったのか。
どちらかが分からない為に大丈夫かと声を掛けつつ、衛守は透の肩を掴み、再度問いかける。
自分が語った話が、透の何かに触れてしまったのか?
ならば自分がここに居ないほうがいいのか、と。
続けるように行う問いかけと共に衛守は透を軽く揺さぶるが、それに抗いもせずに透は小さく、「すいません」とだけしか答えを返さない。
「……そうか。なら、せめてお前が落ち着くまではここにいよう」
答えが分からないのであればせめてそうしようと、掴んだ肩から手を離し、衛守も透の隣に座り込む。
どちらも過去に傷を負った者同士。
その一旦をお互いに垣間見るが、その全てを見ているのはただ頭上に輝く月のみ。
誰にも知られる事の無いように、透が普段の自分を取り戻すまでの間、二人は何も語らずこの場に留まっていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
御神桜
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
コメディ
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月01日
参加申し込みの期限
2015年06月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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