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ランチタイムはウォータイム!
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▽寝子高・カフェテリア
寒さが気になるこの頃。屋上や中庭で食事をする人が減るにつれてカフェテリアはますます混雑するようになっていた。
「今日の昼飯はカレーライスじゃあ! もちろん、ギガ盛りじゃけん♪」
しかし混雑なんぞなんのその。
鬼河内 巌
は今日も大好きなカレーを食べるためにここへやってきた。
山盛りを越えてギガ盛りされたカレーは今にもお皿から溢れそう。
それをどうにかテーブルまで運べば、さっそく――
「いただきますっ!」
がっしりと手を合わせ、巌はスプーンを構える。
カレーは飲み物。スプーンという補助装置を使って、胃に流しこむべし!
いざ!
スプーンを投入し、福神漬とご飯とカレーを手早くミックスすると。
こぉらぁ! こんなきったねぇもんと混ぜんじゃねぇよ!!!
ま! 汚いとはなんて失礼なことをいうざます! あてくし、華麗なカレー様になんて言い草ざます!
はぁ!? 加齢が気になるの間違いじゃねぇのか。
まあまあ、落ち着いて、二人とも。
カレーたちがわいわいがやがや騒ぎ始めた。
「……これは珍しいカレーじゃな」
喧嘩腰の彼らだが、全員主張したいことは同じだった。
それすなわち、食べないでくれ。
「……困ったのう」
そうでしょうね。あてくしみたいな美女にお願いされては断ることなど――
「じゃが、わいはカレーを残すつもりはないでな」
んま!?
巌は容赦なく一口目を頬張る。
「んん!!?」
そしてそのあまりの辛さに一度その手を止めてしまった。
これは巌の知っている寝子高のカレーではない。
驚きました? あてくしを怒らせると、こうなりますざます。
「……まだまだじゃ」
口だけの福神漬けはすっかり鳴りを潜め、物静かなご飯はただ静かに耐えていた。
やはり巌の相手はカレーだ。
しかしそれでも怯まず巌はカレーを食べ続ける。
二口目は砂糖の塊のように甘くなり、三口目は沸騰しているかのごとく熱くなった。
「こりゃ、強敵じゃあのう……!」
巨漢の身体中に汗が滴る。制服はピタリと張り付き、まるでここだけ真夏のよう。
しつこいざます!
「……当然じゃ! ここで残しでもしたらぁ、カレー番長の名がすたるわ!
それにのぉ、食べるごとに味が変わるカレーなんぞ、初めてじゃけんのう! 喰わんわけにはいかんわ」
……その心意気は認めるざます。
2人の熱い戦いは、それこそ完食するその瞬間まで続いた。
最後の一口。
……あてくしの、完敗、ざます。
カレー様は心までも、巌に捧げた。
「……うまいカレーじゃった」
……巌、様。
2人の間に、なんとも言えない絆が生まれたところで……巌は最後の一口を食べる。
その一口は、今まで食べたどのカレーよりもコクがあり、まろやかで、とにかく美味しかった。
「ご馳走様じゃいっ!!」
最高のカレーに感謝を込めて、巌はがっちりと手を合わせる。
◆
そんな巌の奮闘を知らず、
蜂矢 時生
は本を読みながらのんびりランチを楽しんでいた。
いろんな食べ物を買い込み、その半分ほど食べ終わった頃だろうか。
彼の元にも異変が起こった。
……あー、俺もあんな風に食べられるのか、すげー鬱だわ。
「鬱。『それは人間を害するほかのどんな病気より苦しみが大きい病』さる精神医学者は、言った」
鬱だと? そんなことを言っている暇があれば、この人間をぶっ倒す方法を考えろ!
「ぶっ倒す、か。乱暴、だね」
はじめまして。私はプリン。ずっと読んでるけどその本って面白いの?
「本は、全部、面白い……ん?」
しばらくのあいだ、時生は異変を異変とも気が付かず、至極普通に順応していた。
だが、気が付かずに過ぎていくにはおかしすぎる出来事だ。
「えっと、焼きそばパン、唐揚げ、プリン?」
名前呼ぶとかやめろよ、マジ鬱だわ。
「……どうしたら、食べてもいいかな?」
どうにか説得して気持ちよく食べたいものだと時生は思うが……。一筋縄ではいきそうになかった。
◆
同時刻、
宮祀 智瑜
はお弁当を持ってカフェテリアにやってきた。
目的は……今日はカフェテリアでランチをするらしい
桐島 義弘
先生(智瑜の片思いの相手)に会うこと。
キョロキョロと先生の姿を探すが、どうやらまだ来ていないらしい。
手持ち無沙汰になった智瑜は先にお弁当を食べることにした。
が。
……食べちゃうの? 怖いから、食べないで……。
私を食べるだと? 断る!
食べられたくなーい。ねえ、ねえ、なんで食べるの? どうして?」
(これは……もしかして煮物の皆さんの声?)
気が弱いのが人参。逆に気が強いのがレンコン。それからどうして坊やなのが鶏肉。
「えっと、人は食べないと生きていけないんですよ」
ひとまず『どうして』の疑問に答える智瑜だったが……ほとほと困り果ててしまった。
皆が聞こえているわけでもない。どうしよう……。
困惑し、お弁当に手を付けられずに居ると――
もー。マジ超激しく鬱なんだけどー。
「……焼きそばパンが、鬱。不思議だ」
自分と同じように食べ物と会話する人を発見した。だが、その人も同じように困っている(?)ようだ。
だが、智瑜は助けを求める食べ物たちを無理矢理食べることはできなかった。
(そうだ、屋上なら視線も気にしないし綺麗な景色も見れるし……)
そうして立ち上がろうとしたそのとき。
「宮祀、食べないのか?」
「義弘先生……?」
「どうしたんだ。まったく弁当に手を付けていないようだが」
会いたかったはずの先生の突然登場に、智瑜はドキドキしてしまう。
先生には声は聞こえていない。
……どうせなら一緒に聞けたら、悩めたらよかったのに。
そう思いながら。
「えっと……ちょっと、食欲がなくて」
と精一杯ごまかした。
「保健室か? 付き添わなくても大丈夫か?」
「は、はい。大丈夫です。ありがとうございます」
「そうか……。あまり無理はするなよ」
「は、はい」
心配させてしまったことを申し訳なく思いながら、智瑜はその場を後にする。
そうして屋上に移動した智瑜は午後の授業が始まるまで、お弁当たちと語らうのであった。
ちなみにそのお弁当は、神魂の影響が消えてから、きちんとしっかりと頂く。それが智瑜のスタイルである。
「ご馳走様でした。ありがとうございます」
怖くないように食べてくれて、ありがとう。
感謝する。
いっぱいいろんなことを教えてくれてありがとう。大好きだよ、智瑜お姉ちゃん!
◆
智瑜が『食べない』という決断を下す中、時生は未だに食べ物との問答を繰り返していた。
「――じゃあ、もし、ぼくが、食べなかったとしたら、きみたちは、どうなるのかな?」
さぁ? わからないよそんなの。でも少なくとも今は死なないし……痛くもないし。そっちのほうがいいな。
「切断しても生きている、から、腐っても、きみたちは、生きているの?」
わからないよ。だけど、少しでも長い間生きていたいもん。
お前は俺たちを食べたくて仕方ねぇんだろ。その手には乗るか!!
結局、時生は食べることも食べないことも決断せずに、昼休みの間中、押し問答を続けたのであった。
1人であれこれ話していた姿は、周りの人からは怪しく見えただろうが……。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年07月21日
参加申し込みの期限
2015年07月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年07月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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