this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
温泉で、パジャマパーティー
<< もどる
1
…
11
12
13
14
15
…
17
つぎへ >>
その4 パジャマパーティーは続く
【1】
翼が立ち去ると、『鶴の間』の面々は改めて顔を見合わせた。
『最初に質問された時、私にブラが必要なのかって訊かれたかと思った』
海が、スケッチブックにさらさらと書いて、他の者たちに見せる。
「私もそう思ったわ」
圭花が苦笑して返す傍から、千歳がぼそりと呟いた。
「あの子、胸大きかったわね……」
「うん。……小学五年生であれって……」
うなずいて、美弥子が深い溜息をつく。
「あ、あの……! 私の持って来たタルト、どうでしたか?」
ふいに室内に落ちた重い空気をなんとかしようと、智瑜が思わず声を上げた。
「洋梨って、今が旬だし、きっと美味しいと思って、持って来たんですけど」
「あ……うん。とっても美味しかったわ」
彼女の気遣いに気づいて、美弥子が慌ててうなずく。そして、改めて自分が持って来た『パッキー』を、他の者たちに勧める。
「じゃ、遠慮なく」
と、圭花がそれを手にしたのをきっかけに、他の者たちもそれぞれ持ち寄ったお菓子を手に、ようやく明るい雰囲気が戻って来た。
「美弥子ちゃんは、誰か好きな人、いるんですか?」
『パッキー』を手に、智瑜が尋ねた。ちなみに彼女は普段から着ているパジャマ姿で、うさぎのぬいぐるみを持参していた。今もぬいぐるみは、彼女の膝の上にある。
「そういう宮祀さんは?」
「私は……」
問い返されて、幾分ためらったものの、智瑜は思い切って言った。
「好きな人がいて、片思い中です。だから、恋人がいる人はちょっとうらやましいかも」
「片思いでも、恋してるっていうのは、素敵なことだと思うわ」
それへ圭花が言う。
彼女は、淡い桃色のケーブル編みのパジャマに、同じような色の靴下を履いていた。ちなみにこの靴下は、履いたまま眠るのがこの季節の習慣だった。
「そうね。私もそう思う」
美弥子がうなずく。
「ありがとう。……でも、私もいつか恋人できたらいいなー」
二人に礼を言って、智瑜は幾分か夢見るように呟いた。
そのあとも、彼女たちは恋の話題や、寝子祭のことなど、思いつくままに話し続ける。
その話題がふいと途切れた時。
圭花はふと窓の外へと視線を巡らせた。
(あ……星。へぇ。街の方から山まで来るだけで、こんなに違うのね)
夜空に宝石をちりばめたように輝く星々に気づいて、目を見張る。
(そうだ。……外に出たら、もっと綺麗に見えるかもしれない)
ふいに思いついて、彼女は立ち上がった。
「ちょっと外出るけど、誰か一緒に行かない?」
上着を手にして言う彼女に、「どうしたの? 急に」と千歳が怪訝な顔になる。
「街中で見るより、星がきれいみたいだし、もしかしたら、夜景も見下ろせるかもよ」
圭花の言葉に、「私、行きます」と智瑜が立ち上がった。
「美弥子ちゃんも、一緒に行きませんか?」
智瑜に問われて、美弥子もうなずいた。
「たぶんめちゃ寒いから、羽織るもの忘れないようにね」
その二人に言って、圭花は海と千歳をふり返る。
「二人はどうするの?」
問われて、海と千歳は顔を見合わせた。千歳が、かぶりをふる。
「私たちは、ここで話してるわ」
「そう。……じゃ、行こうか」
千歳にうなずき、圭花は上着を羽織った智瑜と美弥子と共に、部屋を出て行った。
外に出てみれば、まだそれほど遅い時間ではないせいか、庭のあちこちには灯篭を模した照明が灯されており、足湯の方からは人の声も聞こえて来た。
「うわ……。本当にきれいですね」
夜空を見上げて、智瑜が思わず声を上げる。
先程、圭花が目にしたとおり、まるで宝石をちりばめたかのようで、普段彼女たちが見慣れているものよりもずっと星の数が多く臨めた。
空気は冷たく、すでに秋というより冬を思わせたが、その分空は澄み渡り、小さな星の光までがはっきりと人の目に届くのかもしれない。
「降るような――って、こういう星空を言うんだろうね」
同じように空を見上げて、圭花が言った。
三人は、しばし無言で夜空を見上げたあと、誰からともなく歩き出した。
別に意図したわけではなかったが、いつしか人声は遠ざかり、気づくと三人は旅館の裏手へとたどり着いていた。
「わあっ……!」
そこから見える光景に、智瑜が思わず目を見張り、低い声を上げる。
「……綺麗……!」
美弥子が吐息のような声を上げるのを聞いて、圭花は小さく口元をゆるめた。
「まさに、地上の星だね」
そう。そこからは、寝子島の夜景が見えたのだ。
暗い中に建物の明かりが遠くいくつにも重なって見える光景は、不思議と幻想的だった。
三人はしばらくの間、ただ声もなくその景色を眺め続けていた。
<< もどる
1
…
11
12
13
14
15
…
17
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
温泉で、パジャマパーティー
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
織人文
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年07月14日
参加申し込みの期限
2015年07月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年07月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!