シナリオ「温泉で、パジャマパーティー」

温泉で、パジャマパーティー

イラスト：床

　――パジャマパーティー、やってみたいな。
　このしばらく、串田美弥子の頭を、そんな思いが占めていた。
　事の起こりは少し前。
　クラスメートの一人から、友人たちとやったパジャマパーティーの話を聞いたのがきっかけだ。写メも見せてもらって、なんとも楽しそうな話を聞くうちに、自分もやってみたくなったのだ。
　とはいえ。
（この部屋でやるのは、無理よね）
　とも思っている。
　彼女は桜花寮住まいだが、寮の部屋はそれほど広くはない上に、やはり騒げば多少は音が外に漏れる。
（どこか、いい場所ないかしら……）
　そんなことを考えていたある日、彼女はたまたまシーサイドタウン駅で、寝子温泉のポスターを見かけた。
「そうだわ！　温泉よ！　温泉で、パジャマパーティー、これだわ！」
　それを見た途端に、彼女は思わず声を上げたものだった。
　遠出するなら資金もそこそこ必要だが、寝子温泉近くの旅館に一泊してパジャマパーティーをするぐらいなら、さすがに自分たちの小遣いでもなんとかなるだろう。季節柄、温泉も悪くないし、九夜山あたりはもう紅葉しているに違いない。
「日時は……来週の土曜ぐらいがいいかしら」
　さっそくカレンダーをチェックして、日にちを決めると、彼女は友人たちに声をかけ始めた。

　それが、意外な広がりを見せたのは、翌日のことだ。
　美弥子から声を掛けられた友人の一人が、ねこったーでこのパジャマパーティーのことを呟いたのだ。呟きは、その友人のフォロワーたちに広がって行き、その日のうちに匿名の巨大掲示板『ネコ島ｃｈ』のイベント板に、書き込まれることとなった。むろん、美弥子が主催であることも、一部に伏字を使っているものの、すぐにわかる形でだ。
「なんだか、ずいぶん大がかりになっちゃったわね。……でも、いろんな人に参加してもらって、大勢でやった方が、きっと楽しいわね」
　そのことを、件の友人の電話で知った美弥子は、苦笑と共に呟くのだった。

ゲームマスターより

担当ゲームマスター

織人文

マスターコメント

こんにちわ、マスターの織人文です。
秋といえば温泉！　ということで、今回は温泉でパジャマパーティーを催します。
なお、今回のガイドは女性限定です。

▼パジャマパーティー概要▼
開催日：次の土曜日
開催場所：温泉旅館今戸
・旅館に一泊二日の予定で宿泊し、温泉や景色、食事を楽しんだあと、夜はパジャマパーティーを開催します。
・パジャマパーティーでは、お菓子やジュースを持ち寄ってのおしゃべり、その夜着ているパジャマの見せ合いっこといったことをやります。
・お菓子やジュースは各自持参して下さい（自作のものもOKです）。
・パジャマ姿の写真・動画の撮影は、写される当人がOKなら、問題ありません（全員がOKなら、撮影会も楽しいかも？）。

＝＝＝＝＝＝＝以下、ＰＬ様情報です＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

・このガイドは、女性PC様限定です。女性であれば、誰でも参加できます。
・パジャマパーティーで着用するものを明記して下さい。
（パジャマ以外に旅館の浴衣や着ぐるみ、ジャージなど自由に設定していただいてかまいません）
・持参するお菓子やジュースも明記していただければ、助かります。
・部屋は、一部屋に何人かで泊まる形になります。誰と一緒の部屋になりたい等の希望は受け付けますが、かならずその通りになるとは限りませんので、ご了承下さい。
・パジャマパーティーの際は、他の部屋と合流も可能です。
・その他、行動は基本的に自由です。

▼温泉旅館今戸について▼
九夜山にある温泉旅館です。
詳しくはコミュニティ温泉旅館今戸を参照下さい。

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それでは、みなさまの参加を、心よりお待ちしています。

サンプルアクション（1）

サンプルアクション（2）