this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
本とあなたの物語
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
…
12
つぎへ >>
【親しみを込めて】
秘子は『思ひ出』がなかなかに気に入った様子で、今日はすっかり入り浸り……そんな彼女とは、このところ何だか縁があり、興味を抱いている
綾辻 綾花
。店内にその姿を見つけると、さっそく声をかけました。
自然に挨拶を交わしてから、
「胡乱路先輩、本がお好きなんですね。今日はお休みの日なんですか?」
「ええ、たまにはこんな素敵なお店で、羽を伸ばそうかと思いまして。んふふっ」
綾花もまた、図書委員を務めるほどの本好きでありまして、たまたま見つけたこのお店の本棚へ収められているラインナップや、懐かしくあたたかみのある店内の雰囲気など、大いに気に入りました。
不思議な空気を醸し出す彼女ですけれど、少なくとも共通の話題があることで、話は弾みます。
「図書室にもまた顔を出してもらえたら、嬉しいです……あ、そういえば。この前、変わった人にお会いしたんです」
ふと思い出して、綾花は尋ねます。
「
新出府 譲
さん、っていうんですけど。お知り合いだったりしませんか?」
「にーでっぷ、さん? ですか? 変わったお名前の方ですね」
きょとん、と首を傾げたのを見るに、どうやら知らないようです。あの派手な男が、ちらりと秘子のことを口にしていたもので、もしかしたら……と思っていたのですけれど。
何となくそんなことを思い出しつつ、くるくると考え事を巡らせていたところ、秘子が不意に、何だか楽しそうな声を上げまして、
「あら、これは……綾辻さん、猫ちゃんがお好きなのですよね。こんな本を見つけてしまったのですけれど、いかがですか?」
といって手渡してくれた写真集、その表紙を見た瞬間に。綾花の物思いはすっかり、吹き飛んでしまいました。
「こ、この本は……!」
『ニャンだFULL! 子猫が満載セレクション』でした。か、可愛い……!
思わず綾花は、
「ありがとうございます、胡乱路先輩。私、これにしますね!」
「ええ、気に入っていただけて良かったです。んふふ♪」
受け取った本をむぎゅっと胸に抱いて、にっこりと笑いました。
「よう、胡乱路。この間はありがとな、楽しかったぜ」
そんなふたりの姿を見つけて声をかけた
霧生 深雪
もまた、先日の奇妙なツアーを通じて、秘子とは縁がありました。
「今日はオフの日なのか? じゃあ会えてラッキーだったな……って、邪魔しちまってたら悪い」
「いえいえ。んふふ、わたくしも霧生さんにお会いできて、嬉しいですよ?」
「こちらにどうぞ、霧生先輩」
綾花も笑って同席を勧めてくれましたもので、深雪はふたりの着いた卓の側の椅子へと、ありがたく腰掛けることにしました。
気になったのは、テーブルの上、秘子の目の前に置かれた本。『良い子の歌』という、何やら古ぼけた、どこかの小学校で使われていた音楽の教科書のようです。
「これって、お前の通ってた小学校で使ってたやつか?」
「いいえ。けれど、この本を眺めていたら、何だか……懐かしい気分になってしまいまして」
「ああ。初心に返る、ってのか? 分かるぜ、そういうの」
何か思うところがあるのでしょうか、秘子はどこか遠くをみるように、目を細めて笑みを浮かべ、ついとその表紙を指でなぞります。
「音楽か……実はな、俺も今日、楽譜を探しにきたんだ。次に練習する曲、決めようと思ってさ」
「まぁ!」
深雪が言うと、秘子はぱちん、と両手を叩いて顔を綻ばせました。
深雪は、ピアニスト。彼にとって音楽は無くてはならないもので、その技巧をより高めていくためにも、常に練習には熱心なのです。秘子もどうやら、彼のピアノの音色には興味があるようです。
「何軒か回ったんだけど、どれもしっくり来なくてな……案外こういう店になら、掘り出し物があるかと思って覗いたら、お前がいたってわけだ」
「そうだったんですか。んふふ、奇遇ですね♪ あ、楽譜といえば……先ほどいくつか、棚に収められておりましたね? 綾辻さん」
くりっと綾花のほうへ振ると、彼女もこくりとうなずいて、
「ええ、確かあちらのほうに。案内しますね」
「悪いな。頼む」
席を立ったふたりに続き、店内のとある一角を覗くと、確かにいくつか、ピアノの楽譜が本棚に収まっています。いずれも古めかしく、著名なクラシック楽曲を始めとして、発刊当時に流行っていたポップスのピアノアレンジとか、童謡をテーマにした素朴なものとか、期待していた以上にラインナップは豊富です。
深雪はひとしきりそれらを眺めて、どれを選んだものか、ちょっぴり迷った末に。
「……なぁ。胡乱路の好きな曲とか、この中にあったりするのか?」
「? わたくしの、ですか?」
そんな風に、彼は尋ねました。
「良かったら、さ……お前が選んでくれねぇか? お前の好きな曲っつーか……お前のこと、もっと知りたいっつーか、さ」
怪訝そうな顔を浮かべた秘子、それに綾花の顔に。深雪は慌てて、
「い、いや、ほら! 誰かのことを考えて……想って弾くと、身が入っていいんだよ、俺の場合は。感情を込めやすいっていうかさ、それだけ良い演奏ができるんだ……だから」
彼女を知りたい、と思っているのは、彼の本心です。謎めいてはいても、学校で会ったことは無くても、彼女は深雪のクラスメートであるらしいのです。
近づきたい、親しくなりたいと、彼はそう思っているのです。そんな彼女に思いを馳せながら弾く曲は、何だか特別な響きをもたらしてくれるような、そんな気がしてくるのでした。
「だから……頼んでもいいか?」
真剣な深雪の眼差しを、秘子は真っ直ぐに見返して。
「ええ。わたくしでよろしければ」
笑みを浮かべるまま、こくんとうなずきました。
「弾けるようになったら、一番にお前に聴かせるから。や、約束な……!」
「ええ、とってもとっても、楽しみにしておりますね? んふふっ」
『ピアノ・ソロ 子供たちに聴かせる名曲集』という秘子の選んだ楽譜集を手に、やっぱり深雪は顔を赤くしながらも、力強く告げました。
と、綾花は微笑ましくそれを眺めつつ、
「ふふ、良かったですね、霧生先輩。ところで……少し、お腹が減ってきませんか?」
「ああ、そういえばそうだな。何か頼むか……俺は、紅茶とサンドイッチにするか」
「じゃあ私は、オレンジジュースとサンドイッチにしましょうか」
と言ってふたり、同時にくるりと秘子のほうを向きまして、
「胡乱路先輩も一緒に、いかがですか? 私、ご馳走します」
「胡乱路も一緒に、どうだ? 俺、奢るからさ」
なんて。かぶって思わず、互いに顔を見合わせた綾花と深雪。
秘子がそれを見て、可笑しそうにくすりと笑いながら、
「……おふたりと、ご一緒させていただきたいです。んふふ、ふふふっ♪」
楽しそうな彼女と、ふたりはサンドイッチをシェアしつつ、紅茶にオレンジジュースをいただきながら、しばし和やかな時を過ごしました。
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
…
12
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
本とあなたの物語
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
恋愛
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年07月03日
参加申し込みの期限
2015年07月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年07月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!