this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
本とあなたの物語
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
…
12
つぎへ >>
【本に浸る】
「あったよ、はい。『梅花心易の精髄』。で、こっちが手相占いの本で、こっちが夢占いか……すごいな」
津島 直治
の感嘆のつぶやきに、それらを探してもらった
勅使河原 悠
は、何となく照れ臭かったのでしょうか? ほんのりと頬を赤くしました。
「あ、あの、探してくれて、ありがとうございます……」
「別に……仕事だし。それじゃ、ごゆっくり」
そっけなく言って離れていった直治の背中へ、悠はぺこりとお辞儀。思った以上の蔵書量に感激しつつも、目的の本を探し切れずにいたところへ、彼が手伝いを申し出てくれたのでした。
おかげで悠の手には、数冊の本。いずれも、占いについてのものです。以前からそうしたものに興味があり、中でも『梅花心易』……中国で千年以上も前に完成されたという歴史深い占い法は、特に彼女を惹きつけ、いつもその関連本を持ち歩いているほどです。
今日はそれに加えて、また違った角度から調べてみたいという思いから、悠はここ『思ひ出』を訪れてみました。
(本当に、たくさんの本があって……それに、すごく素敵なお店)
お目当ての本に加えて、他にも読み応えのありそうな占い本がいくつも見つかり、悠はほくほく。さっそくどこか席へ腰を落ち着けて、ゆっくりとそれらを堪能しよう……と、思ったところで。
ふと、見知った顔があることに気付きました。本探しに夢中になるあまり、今まで目に入らなかったようです。
(あ……な、永田先生……?)
それは、
永田 孝文
先生でありました。いつものように長着と羽織の和装スタイル、珈琲片手に優雅な読書のひと時を楽しむその姿は、しっとり落ち着いた古書店というシチュエーションもあって、実に絵になっております。
(……どうしよう。声、かけてみようかな……)
日頃から古文の授業でお世話になっている先生であり、その上悠もまた読書好きということもあって、何かしらお話をしてみたいという思いはありながらも、そこは引っ込み思案な彼女。声をかけるにかけられず、ちょっぴりまごまごとしておりましたら……ひょい、と永田先生、顔を上げまして、
「やあ、勅使河原。お探しの本は見つかったようだな」
どうやら、向こうはとっくに気付いていたようです。
「は、はい。あの……こ、こんにちは、永田先生。えっと、あの……」
「ああ、隣に座るかい?」
「あ……ありがとう、ございます」
と言ってカウンターの左端の席をすすめてくれたもので、悠はふわりと微笑みながら、そこへ腰掛けました。
先ほどから悠が熱心に探していた本たち、カウンターへ乗せたそれらを見て、永田先生は、
「勅使河原は、占いに興味があるんだな」
「は、はい。『梅花心易』というのを、勉強してて……でも今日は、色々な占いについて、調べてみようと思って……」
「そうか、そうか。ひとつの物事にのめり込むのも楽しいが、多角的に見れば、また新たな発見があるものだ。そのやり方は間違ってないと、先生は思うぞ」
なんて。悠はどこか、占いの話なんてして、変な顔をされちゃわないかな……とネガティブな心配をしたりしておりましたけれど、先生はいつもと変わらない様子で、太鼓判まで押してくれました。悠はほっとひと安心……と同時に、先生のやわらかい笑顔には、どこかじんわり。
「あ……ありがとう、ございます。先生……」
胸があたたかくなるのを感じました。
「先生は、な、何の本を、読んでるんですか……?」
「ん? ああ、これは『海寝子』と言ってな、寝子島出身の文豪、『耳福健二』が書いた文学小説だ。いまひとつマイナーだが、隠れた傑作との呼び声も高い名著でな。死期を迎えて姿を消した飼い猫の足取りを追う主人公が、その過程で様々なものを目にし、猫との思い出と共に自身の人生についても思いを巡らせていくという……」
そんな風に会話を交わすふたりを、
仙藤 紫
は、ちらり。
紫はお店の常連で、良く訪れています。時間つぶしにはもってこい……今日も参道商店街に買い物へ出かけた帰り道、まっすぐ帰宅するのも味気ないもので、馴染みの『思ひ出』で少しばかり読書にでも耽っていこうかな、と足を運びました。
お店は今日も静かで穏やか、とっても素敵な佇まい……ただ、紫のお気に入り、カウンターの左端の席が今日は埋まってしまっているのが、ちょっぴり残念。
といって、さしてそこに執着するつもりもありませんでしたけれど。気付けばちらりと、目線を向けてしまっていたのでしょうか? 不意に、腰掛けた悠とぴったり、目が合いまして。彼女は遠慮がちに、
「あ、あの……ごめんなさい。私、退きましょうか……?」
「ああ、いいのよ。気にしないで、別に私の席というわけじゃないから」
何だか、気を使わせてしまったようです。申し訳なく思いつつ、紫は永田先生の隣、反対側の右端の席へ荷物を置くと、ホットコーヒーを注文してから、改めてゆっくりと本棚を眺めて回ります。
(さて、何を読もうかしら)
愛書家には良くあるタイプで、紫もまた、本に関してはなかなかに雑食です。その時に興味のあるものなら何でも読みますし、適当に手を伸ばして触れた本を眺めながらに、ああでもない、こうでもないと思索に耽ること自体が好きだったりもします。
今日も、特にこれといったジャンルは定めずに、
(この前は画集だったから……今日は何か、別のものが良いかしら)
なんてぼんやりと考えながら、思う存分。じっくり、ゆっくりと本探しの過程を楽しんだ後に。
(あら。これ……うん。さらっと読める短編小説集なんて、良いかも)
目を惹かれた本を手に、席へと戻ります。
ちょうど届いたホットコーヒーをひと口、そのいつもの味わいには、心も穏やかです。
「おっ。仙藤の選んだのは、『月 親一』か」
声をかけたのは、永田先生。大人びた印象ながら、紫も寝子高生、先生とはもちろん顔見知りであります。
気付けば彼と和やかに会話していた悠も、紫が持ってきた本へ、どこか興味深げな視線を寄せています……彼女もやっぱり、本が好きなのでしょう。
紫はうなずいて、
「ええ、何だか興味を惹かれて。有名な作家さんかしら?」
「『ショートショートの王様』と呼ばれていてね、短編小説の名手だよ。短い一遍一遍に込められた深いテーマや、時代や地域、世俗の移り変りにとらわれない透明感ある表現は、読む者を彼の世界へと引き込む。きっと仙藤も、楽しめるはずだよ」
そんな言葉には、紫の期待も大いに高まりまして。
「それは、楽しみね」
ページを開いて読み始めればもちろん、紫は本の中へとめくるめくトリップを。コーヒーを味わいながら、素晴らしい読書の時間を堪能することができました。
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
…
12
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
本とあなたの物語
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
恋愛
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年07月03日
参加申し込みの期限
2015年07月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年07月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!