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【睡魔と上手く付き合う方法】
「や、津島くん。また来ちゃったよ」
日暮 ねむる
は気さくに手を上げて、顔見知りの
津島 直治
へご挨拶。ねむるは幾度かこの店には訪れたことがありまして、そのため直治の応対も、
「いらっしゃい、日暮センパイ。コーヒー? ブラックだよね」
「うん、よろしくね」
てなものです。
ツーカーで注文を飛ばしてさっそく、ねむるは本棚を覗き始めます。
(さてと。あの本はまだあるかなぁ……?)
先日来店した際に目を付けていた品があり、今日は腰を据えてじっくりと、その本と向き合うつもりです。
大量の古書たちが収められた棚を、記憶を頼りに探していきますと……指に触れた、見覚えのあるくすんだ色あいの背表紙が。
「っと、あったあった」
お目当ての一冊を手に取り席へ着いたところで、ちょうど直治がコーヒーを運んできてくれまして、
「お待たせ。良い本見つかった?」
「ありがとう。うん、おかげさまでね」
「そう、それじゃごゆっくり」
お礼を言ってから、ひと口。何度か頂いて舌に馴染んだ素朴な味わいを堪能しつつ、ねむるは机に置いたその本を見下ろします。
古ぼけた和綴じ本。表紙の中央には踊るように流麗な筆文字で、厳かに表題が記されております。
その名も、『寝子島流活法整体術教本』!
(コーヒー片手に、こんな風に調べ物ができる環境は、ありがたいんだよね)
ページをめくるとまず目に入りますのは、人体におけるおびただしい数の、いわゆる『急所』となる場所を示した全体図。その後には、人体の各部をクローズアップした図と、そこに細々とした説明文が併記されたページが続きます。
とある武術家が編纂したというこの本は、人の身体に存在する無数の急所を『救所』と見立てて活用するための……要約するなら、言わば武術に由来するマッサージ術の指南書、のような代物なのです。
ねむるがそのような本に興味を抱いたのにはもちろん、理由がありました。
(僕のろっこんにもまだ、知らないことは多いからね……)
つまり彼は、自身のろっこんに何か、有効な活用方法を見出したい……もし可能なら、マッサージと併用することができれば、なんて考えているようです。ねむるのろっこんは、手で触れた相手を眠りに誘うというものでして、確かにそれを活用する方向性としては、なかなかに的を得ているようにも思えました。
ねむるはコーヒーを啜ると腰を据えて、古めかしい本に気を使いながらもページをめくり、集中します。気になる記述については、並行してノートへ書き取りも。どこか寝ぼけマナコでのんびり屋に見える彼ですけれど、やるとなったらもちろん、真剣なのです。
「ほう。これは興味深いな」
ふと、背中からかけられた声。振り返ってみますと、そこには、
「あれ、八神君。来てたんだ」
「ああ。ふむ、なるほど、ろっこんの活用法の模索と言ったところか……」
友人、
八神 修
が今しがた来店したところで、彼はねむるの肩越しに古書やノートを覗き、好奇心に満ちた表情を浮かべながらにうなずいています。
「人の助けになれる、良いアイディアじゃないか。進捗があったら教えてくれ、俺にも協力できることがあるかもしれないしな」
「八神君がそう言ってくれるなら、心強いね。ありがとう」
ひらと手を振り、本棚へ向かった友人のありがたい言葉、その後押しもありまして、ねむるは改めて気合を入れると、ますます読書にのめりこんでいきました。
ひととおり内容を覗いてみたところで、ねむるは本から顔を上げると、自分の手のひらを見つめます。『寝子島流活法整体術』の基礎、理論の類はおおむね把握できたものの、こういうものにはやっぱり、実践が必要でありましょう。
(と言っても、どうするかな……)
マッサージの手技はともかくとして、そこに組み合わせるべき彼自身のろっこんにも、模索すべき点がいくつもあります。触れた部位が相手の頭部に近ければ近いほど効果が増す……というところは分かっているものの、それが例えばこの教本における『救所』であったなら、どういった違いが現れるのか? 触れる部位によって、睡魔の強さをコントロールすることは可能か? ろっこんが進化することで得た、対象が起床後に強化されるという能力については、どのように発揮されるものか?
諸々、分からないことは多くありまして。
(……ああ。自分の身体で、試せないかな?)
ふと思い立って、ねむるは教本とにらめっこしながらに自分の『救所』を指で押したり、揉んだり、刺激したりしてみます……けれど、彼のろっこんは相手があってこそ発揮されるもので、残念ながら自身には効果が無いようです。
(駄目か。あ、でもこの本に書かれてることは、確かかも。これ、気持ちいいかも……)
ろっこんは別としましても、睡魔は実に、ねむるの親しき隣人のようなものだったりもします。何せ毎晩睡眠不足ですし、それに加えてこの整体術、これが何とも絶妙に心地が良いものでして……。
「……ふぁぁぁあ」
ねむるは、大きなあくびをひとつ。眠いっ!
(こりゃもう、限界ですわ……おやすみなさい~)
ぱたむ。机に突っ伏すと、彼はすやすや、静かに寝息を立て始めました。
少なくとも、見つけた古書に示されている施術には、一定の効果アリ! といったところのようでありました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
恋愛
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年07月03日
参加申し込みの期限
2015年07月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年07月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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