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白骨の色した芒が誘うように笑いさざめく。
枯葉に半ば埋もれ苔生した飛び石の向こうの格子戸越し、赤く燈った炎が待ち構えて揺れる。
幼子の文字で書かれた手紙を丁寧に折り畳み、
久須部 紀伸
は楕円眼鏡に覆った群雲色の瞳を歓喜に近く細める。
以前取材のために訪問してよりこの方、また来たいと思っていた。
(まさかご招待を頂けるとは)
あの時に見た不思議なものたちとまた出会えるだろうか。あの時と同じ心躍る体験が再び出来るだろうか。
手紙の文面からして、己だけでなく他の人々も集まるようだが、
(他の方の話も楽しみですね)
どんな話が聞けるだろう。紀伸は止まぬ期待に唇をうっすらと笑ませる。
痩せた指で錆の浮く門扉に手を掛け、引き開けようとして、背後から近づくふたり分の足音を耳にした。
「紀伸ちゃん!」
「おや、後木さん」
以前同じ場所で行き会った少女を明滅する街灯の下に見、紀伸はゆっくりと瞼を上下させる。
「後木さんもご招待を受けられたのですか?」
「『招待状』が届いたのは俺かな」
栗色の猫っ毛の少女の後ろ、いかにも利発そうな少年が静かに微笑む。その手に己と同じ和紙が握られているのを目に止め、紀伸は穏かに会釈する。
『招待状』を互いに見せ合えば、文面は同じ、文字の癖も同じ。ただ、手書きのクレヨンの文字の配置だけが所々違う。間違えた文字を慌てて塗り潰した跡を少年の『招待状』に見つけて、紀伸は思わず淡く笑んだ。
「修ちゃんに電話もらって一緒に来たのだ!」
学校ジャージに陸上部Tシャツ、元気いっぱいな表情と同じに活動的な格好で
後木 真央
が紀伸の前に駆け寄る。何が入っているのか、背に追った赤猫リュックを揺すり上げ、鮮やかな夏草色の瞳を半ば恐怖に半ば期待に輝かせる。紀伸の背に隠れるかたちで廃屋を覗き込み、
「ふおっ、光?!」
リュックの背負い紐を片手に握り締め、もう片手で紀伸の服の裾を掴んで怯えた声を上げる。
「こんな建物あったかなあ……」
真央の背を落ちつかせるように軽く叩き、少年が冷静な瞳で雑草に隠れる廃屋を見上げる。紀伸と視線合わせて名を名乗り、紳士然と微笑む紀伸の名を得て丁寧に目礼してから、
八神 修
は手にした和紙を広げる。
ここに来るまで幾度となく確かめた手紙にもう一度視線を落とす。書かれた文字を目で追い、門扉に掛けられた錆びた看板を眺める。
真央からこの廃屋の話は聞いている。以前、この家の奥の間に閉じ込められたことも、その時起こった怪異も。
消えかけた『売り家』の文字と、何の変哲もない不動産情報。門扉を支える柱にも暗い玄関口にも、家名を示す表札は見当たらない。
(ふむ……)
現場に立ち、修は微かに首を傾げる。廃屋の見覚えのなさが頭の端に引っ掛かるが、
「では、お先に失礼しますね」
「あっ、紀伸ちゃん!」
紀伸がどこか楽しげな様子でいそいそと門扉を潜って行ってしまった。真央が反射的に紀伸を追いかける。
「お邪魔します」
ふたりの後を追い、垂れ下がる萩や蜘蛛の巣を避けて玄関に立つ。紀伸が躊躇いもせず引き戸を開け、旧知の友人宅を訪ねるように堂々と廊下に上がりこむ。
暗闇に占められた真直ぐな廊下には、ぽつりぽつりと灯された和紙張り灯篭。廊下の左手、締め切られた障子を照らす蝋燭の光に、写りこんで揺れる自分たちの影に、真央が傍目にも分かるほど体を震わせた。
「ひいぃ」
「大丈夫か、真央」
「こ、怖いけど怖くないのだ」
朧な光揺れる廊下の先には、開け放たれた障子。古びた畳が敷かれた奥の間には、蝋燭の光宿して林立する燭台。
他の招待者の姿は未だ見えない。
「これはこれは」
数多揺れる蝋燭の光の輪の一端、ひっそりと立つ黒髪に着物纏うた日本人形を見つけ、紀伸が眼鏡の奥の眠たげな瞳を喜色いっぱいに輝かせる。息を呑んで立ち竦む真央と真央を守るようにその傍らに立つ修を座敷の入り口に、紀伸は恐れ気もなく人形の前に膝を折る。
「本日はお招き頂き有難うございます」
背筋を正して丁寧に頭を下げ、招待を受けて用意した花あられを供える。前回に続いて手ぶらではあまりに失礼というもの。
場の主らしい日本人形に挨拶をする紀伸の背後では、真央が小さな声でろっこんを発動させて三毛猫のがおーを召喚する。
「がおー、敵対心バリバリな物が出てきたら引っ掻くのだ」
現れるなり大欠伸するがおーに命じながら、真央は息を零す。今のところ、がおーが暴れる様子はない。
(大丈夫なのだー)
となれば、と寝子高新聞部員の真央は頬に力をこめ、赤猫リュックからICレコーダーを取り出しスイッチをオンにする。寝子高新聞増刊号寝子島ミステリーレポート、通称NMRのネタを集めるに越したことはない。
NMR活動に励む真央に唇を笑ませ、同じく新聞部員である修もビデオカメラを取り出す。招待者が揃うまでの間、人形を含め座敷全体を録画できる位置を探し始める修の手首には、シャツの下に隠した念珠。鞄に潜ませて、霊験あるとお墨付きの札。どんな怪異に襲われるかも知れないとなれば、防御するに越したことはない。
カメラの位置を定め三脚を立てようとした時、引き戸の開かれる音が廊下に響いた。視線を向けて、
「霧谷先輩」
「あ、八神君」
高校の先輩が玄関先に立っていた。
廃屋に居るとも思えぬ軽い口調で手を振り、
霧谷 朧
は金茶色の髪に隠した瞳で燈篭に照らされた暗い廊下を見遣る。腰を屈めて三和土の端に靴を揃えながら、落ちついた挙動で玄関を潜って来た緩く波打つ長い黒髪の女性に悪戯っぽく笑いかける。
「たまたま届いた手紙に誘われて来てみれば、いかにもな家さね」
「そうね」
先だって大学から帰宅した折、郵便受けに見つけた手紙を招待状のように片手に持ち、
城山 水樹
は整った眉のすぐ上で切り揃えた黒髪を僅かに揺らして肯う。
「……季節外れの怪談会にはうってつけだわ」
「中々雰囲気ある会場でさァ」
気配もなく草生した庭から現れ、
「今日はよろしくおねがいしますよっと」
番傘を畳んで笑う緋色の髪と少女じみた容姿の
神狩 カフカ
に、
「ええ、よろしくね」
黒い瞳を動じぬ風に笑ませながら、その実怖がりの怖もの好きな水樹は廊下に上がるなり二階への階段に首のもげた布人形を見つけてそっと瞳を逸らす。華奢な首筋に滲んだ冷たい汗を指先で拭う。
手紙で指定された日時に大学が休講であること、読者モデルの仕事もないこと、要するに暇であることを理由に即参加を決定したけれど、
(本当に良かった?)
雰囲気に圧されて自問するも、細かいことは気にせず前に進むを好む楽観主義者は動揺を押し隠して座敷に進む。
「探索してもいいけど」
姿勢よく歩む女子大学生らしい女性の背をちらりと見、朧は女性が視線を凍らせた階段口の首なし人形を捉える。
「……何があるかわかったもんじゃないさね」
首を横に振る。背後に聞こえた軽い足音に振り返れば、次に入って来る者のために開けた戸の向こう、好奇心に緋色の瞳を輝かせて飛び石を跳ねる碧玉色の髪の少女。
「雰囲気あるなぁ」
草生して古びた廃屋を瞳に映し、
桜庭 円
は秀でた額を冷たい秋風に晒す。手にした和紙を広げ、クレヨンの文字を眺める。
(子供なのかなぁ)
「……フン、生者共が他にも来たか」
吐き捨てるような言葉を背に叩き付けられ、円は僅かに眉根を寄せる。
「ボクは誘われたんだよ」
踵を返し、声の主へ向き直る。クレヨン書きの手紙をぐいと突き出し薄い胸を張る。
「って、真理さんだ」
顔を突き合わせたのは、九夜山の廃神社に住む女性。
門扉に手をかけ、今しも廃屋に足を踏み入れようとしていた群青色の長い髪の女性は雷雲の色した瞳を不機嫌に歪める。真直ぐに向けられる少女の緋色の瞳から顔を背け、大股に飛び石を渡る。
己の他に人が居るとは思ってもいなかった。本土から流れ着いて根城と定めた九夜山の廃神社にまで招待状を届けた『誰か』は、その手紙から見ても『友達』に違いないと信じていた。
(『友達』からの招待とあっては無碍に出来ない)
霊媒師として生き、生者よりも死者の魂と交わるを好む
碓氷 真理
は霊的存在を『友達』とする。
(霊媒師として招きには応じねばな)
玄関に並ぶ幾つもの靴や奥座敷に座す幾人もの生者たちに、生い立ち故に重度の人間不信を患う真理は舌打ちさえしそうになる。
傍らを過ぎて先に家屋に入る円の小柄な背を目で追いつつ、これ以上の訪問者が無いよう背後に引き戸を閉めようとして、
「失礼するよ」
白い髪の少女に脇をすり抜けられた。
「やあ、碓氷」
黄昏色の瞳で軽く目礼し、顔見知りながら名を知らぬ少女が飄々とした足取りで室内に入る。白い髪を揺らして肩越しに振り返り、真理が閉ざそうとした引き戸を視線で示す。
「いざという時の為に入り口は直ぐに出られるように開けておく方が良いだろうね」
「降霊術を、……百物語を完結させて余計な荒御霊を呼ばなければ良いだけの話だ」
「ではまず確認しなくてはな。百語りは自ら怪異を呼び込む予兆故」
顔見知りの霊媒師と肩を並べ、
旅鴉 月詠
は燭台の並ぶ座敷に入る。
幾つもの炎が揺らぐ。蝋の溶ける臭いが鼻をつく。赤い炎の色に紛れて、手紙に誘われた生者たちが好奇心にかられた顔を、不安そうな顔を、心底楽しげに顔を、広い部屋のそこここにつき合わせている。
「……百」
燭台の数を素早く確かめ、月詠が白い頬を引き締める。
「だが、火の点いた蝋燭は十五だ」
真理は灰色の瞳を顰める。百のうちの八十五は己らが集まるよりも先に語り終えられたか。それとも、百語らずとも怪異が来るということか。
仏頂面を崩さず、真理は黙したまま燭台ごと蝋燭を手にする。火の灯った蝋燭を廊下に運び、燈篭の間に紛れ込ませて隠す。
真理の手によりナニカを召喚させる儀式の様式が崩れたことを認めて尚も、月詠は部屋に油断ない視線を走らせる。
「月詠ちゃんなのだ!」
「真央、……八神も」
蝋燭の光が一際多い一角、知り合いらしい男性と修の間にちんまりと座る真央に呼びかけられ、
「招待を受けてね」
修が示す視線の先、部屋の片隅に佇むあどけない顔の日本人形を見る。なるほどあれが此の場の主かと近づき、
「話を聞かせれば何事もなく返してもらえるか」
端整な挙措で正座し、人にするが如く尋ねる。
(そも、人の形をした物は魂が宿りやすい)
その上、この島ではどんな不思議もフツウに起き得る。
「汚れてるね」
同じように気になるのか、円が日本人形の傍らに膝をつく。ハンカチを取り出し、白い頬に紅差された人形の肌についた黒い汚れを拭く。拭った汚れにちらと首傾げ、
「これ、クレヨンだ」
小さく呟く。
「……そのようだ」
赤い椿描いた着物の裾についた同じ色の汚れを確かめ、月詠は頷く。鞄から櫛やハンカチを取り出し、人形を抱き上げる。
「あ、男性は見るなよ」
一言言い置き、慣れた手つきで人形が纏う着物を脱がせる。埃を払い、汚れを拭う。その間に円が人形の体を拭い清め、ほつれた髪に丁寧に櫛を通す。
「女の子だからね」
「だよね」
月詠が幼子にするように人形に囁き、至極真面目な顔で円が頷く。
(ヒトガタは憑かれやすい)
人形のおちょぼ口がうっそりと笑んで見えて、月詠は黄昏の瞳を細める。清めた着物を人形に纏わせ帯を結ったところで、ふわり、熱い緑茶の湯気が鼻先に触れた。視線を上げて、
「見るなと言っただろう」
水筒のお茶をお供えしようと近付いて来て居た
御剣 刀
を一喝する。
「えっ、あっ、ごめんなさい」
咄嗟に素直に謝って、刀は背中を向ける。その場に正座し、お茶入りのカップをそっと人形の前に差し出して置く。
(特に俺のフツウを乱された訳じゃないけど)
学校から帰ったら郵便受けに子供じみた招待状があった。此処を訪れた理由はそれだけ。
(招待されたら来るしかないよな)
座敷のあちこちに揺れる数十もの燭台の炎の色を黒い瞳に宿し、刀は正座の膝に手を揃える。手紙の文面からしても、幸い話を聞かせれば満足はしてくれる様子。
(何の話をしようか)
この島に生きて、不思議な話にはこと欠かない。
語るべき話を心に探して周囲を見回す。
開け放たれた座敷の入り口、以前言葉を交わしたことのある異国の少女を見つけて、刀は軽く手をあげる。障子の影に隠れるようにして立つ艶やかな黒髪をお団子に結い上げた少女がひどく不安そうに見えて、刀は立ち上がる。柔和な表情で少女の横にしゃがみこむ。
「一人で来たのか」
「お手紙もらった」
青紫に翠挿す瞳と肌理細かな白い頬に長い睫毛の影を落とし、少女は外国語訛りの言葉で細い顎を引く。ここへきた、と刀に応える。
「ここで怖い話する?」
「ああ。……できるか?」
顔を知る少年から気遣わしげに尋ねられ、
劉 瑞麗
は拳にした両手で胸を押さえる。大人のひとがいっぱいで、本当はとても緊張しているけれど、
「……るいり、がんばる」
「不思議なお手紙が来て、」
強張る瑞麗の小さな背中に、ふと柔らかな掌が触れる。
「すごく気になったから来てみたんだけど、……思ったよりずっと怖い感じがしてて、ドキドキだよ」
蝶の髪飾りを揺らして振り向く小さな少女に、
岡野 丸美
はふんわりとした頬にふんわりとした笑みを湛える。小さな背中からほんの少しでも力が抜けないものかと、ゆっくりと根気強く少女の背中を擦る。
「でも、他にもいっぱい人が来てるから、大丈夫よね」
半ば自分に言い聞かせながら、自分ごと少女を励ます。
「るいり、劉瑞麗。誰?」
「岡野丸美だよ」
「るいり、大丈夫。丸美、だいじょぶ?」
そうしているうち、瑞麗の大きな瞳に見つめられ、心を読まれたように逆に問われてしまった。丸美はほのぼのと微笑む。
「怖いのってちょっと苦手だけど、」
でも、と優しい少女の背中を軽く叩く。
「不思議な話は好きだし、なんか気になるから」
「丸美、お話する?」
「私もするよ」
「一緒、がんばる」
「うん、頑張ろうね」
瑞麗の小さな背に触れたまま、半ばが不安、半ばが好奇心に満ちた瞳を座敷にぐるり巡らせて後、傍らに立つ黒髪の少年の横顔で止まる。
「どんな話が聴けるのか、実に楽しみだね」
ほとんど足音を立てず廊下を過ぎて傍らに立った漆黒の髪の少年が心底楽しそうに薄墨色した瞳を細める。
「怖い話、みんなする」
翠差す青紫の瞳した少女に不思議そうに見上げられ、
音羽 紫鶴
は端整な頬にどこかひとをからかうような笑みを浮かべる。目を凝らしてようやっとそれぞれの顔を確かめられるほどのほの暗い座敷に揃った語り手たちを眺める。
「真偽が分からない」
でもあるかもしれない、紫鶴は詠うように囁く。優しげな面差しの少女がそのふっくらとした頬を僅かに強張らせるのを横目、意地悪そうに唇を歪める。
「怪談はだからこそ楽しい」
いくつもの蝋燭の光がゆらゆらと震える座敷に進む紫鶴の凛と伸びた背筋を、光の揺らぎに見える人々の姿を淡い空色の瞳に捉え、
樹弥・エヴァンズ
はうなじで結わえた金髪の頭を傾げる。
「……あいつ、友達が多かったのか」
「あいつ?」
座敷の入り口に立つ温和そうな年上の女子に尋ねられ、樹弥は強気な瞳に少女を映す。顎をあげて笑もうとして、父親からレディファーストの精神を叩き込まれた負けず嫌いな少年は、おっとりとした母親と雰囲気の似た女子高生を前に高慢さを失う。
「友達に呼ばれたんだ」
両手で胸に抱えていた和紙の手紙を示す。いつも一人で遊んでいた友達から届いた手紙。いつもふたりで遊んでいた友達からの呼び出しに、だからこそ己が行かなければと家を抜け出してこんなところに足を運んだ。
今日もいつもと同じふたりきりだと思っていたのに、よく見れば傍らに立つ女子高生も、黒髪をお団子にまとめた小さな女の子も、それどころか座敷に集う人々さえも、似たような和紙の手紙を手にしている。
こんな大人数を呼び出すなんて、
(あいつ友達が多かったのか)
思いながら、座敷を見回す。ほのかな光の故か、声潜めて囁き交わす人々のうちに友達の姿はどこにも見えない。
(しかも、呼び出したくせにまだ居ないし)
不満げに唇を尖らせて、樹弥は座敷の端に置かれて灯る蝋燭の光の輪の下に腰を下ろす。
「――これで全員、でしょうかねえ」
金の髪の少年の後、廊下を渡ってくる人影が途切れたことを確かめ、座敷奥で佇む日本人形の傍らに位置取り座す紀伸が楕円眼鏡に蝋燭の光を反射させる。
手紙に記された時刻も過ぎた。
「始めましょうか」
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3人まで
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日常
ホラー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年07月06日
参加申し込みの期限
2015年07月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年07月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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