this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
寝子島は撮影されている ~レンズ・キャッツ捕獲要請
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
…
10
つぎへ >>
【探る】
「ジョニーさんってさ、映画とか良く見るタイプ?」
桜庭 円
が尋ねると、新出府 譲は子供のようににんまり、いつ聞いてくれるかと待ち侘びていたような、そんな顔を浮かべました。
「だってさ、名前、偽名っぽいし」
「いやぁ、分かるかい? そうか、分かってくれるかぁ」
嬉しそうな彼を伴い、寝子島案内。円を筆頭に、
桃川 圭花
、
ロベルト・エメリヤノフ
、
勅使河原 悠
が同行しています。
寝子電に揺られながら、新出府はいかにも楽しそうに、
「来栖 斗夢(くるす とむ)とも迷ったんだが。俺はスパイ映画が好きでね、ほら、見たことあるだろう? 重要な証人を尋問して情報を引き出す、あの冒頭のシーンさ。突然、ハリボテの壁や天井が、大道具を撤収するように取り外されていって……」
「ああ、あのシーンね」
圭花のあいづちに、ますます気を良くしたらしい彼。大仰な身振りを交えて、
「そして最後に、別人に扮していた主人公の敏腕スパイが、ずばっ! 颯爽とマスクを脱ぎ去り、正体を表すわけだ。痺れるね! 憧れるよな、あんな名シーン、一度やってみたいもんだ」
「じゃあ何で、名前、そっちにしなかったの?」
「ま、響きの良さと……ファッションセンスの好みかな」
ぱちり、と茶目っ気たっぷりに円へ、ウィンクを飛ばした彼。
確かに、目を惹く装いではあります。ロベルトなどは、あからさまな羨望の眼差しを向けていて、
「本当に似合ってて、素敵で……いいなぁ。僕、お洒落な人って好きなんです」
「おっ! 嬉しいこと言ってくれるね」
もっとも、ロベルトとてただ漫然と、彼をおだてているわけでもありません。彼と仲間たち、その目的のため。個人的な思いはさておいて、
「すごく、格好良くて……ジョニーさんって、芸能人なんですか? それとも……あ、その腕章、記者の人とかですか?」
「それ、ボクも気になってたんだよねー」
こちらは純粋に好奇心からか、円も合わせて尋ねます。
「『D.F.R.』って、何の略ー?」
「うん? ああ。ここに小さく書いてあるんだが、見えないか」
くい、と赤い腕章を引っ張り、新出府はそこに記されている黒い文字を指差して、
「ま、少々大仰に過ぎるがね。要は方々駆けずり回って、フリーキー・オブジェクトと呼ばれる……言ってみりゃ不思議アイテムやミョーな現象の情報を集めたり管理したり、そんな機関に、俺は所属してる。ってことになってるわけだな」
どこまでも彼はおどけた調子で、そう言いました。
不思議なアイテム。妙な現象。ロベルトにもいくつかの心当たりがあり、その最たる事柄について、彼は改めて男へと質問します。
それこそが、核心に迫ること。そんな予感が、ロベルトにはありました。
「それじゃあ、やっぱり。真夜中にやってる、ヘンな番組……『ミッドナイト・フリーキー・ショウ!』についても、何か知ってたりするんですか?」
「ああ……うん。あれか、さて。まだ調査中ってやつでね、俺もそう知ってるわけじゃない。謎の深夜番組ってことと……そのストーリーテラーとやらの名前くらいさ。知ってるのはね」
そっけない口ぶり。けれど、男へと質問を浴びせる円やロベルトからは一歩引き、しばし成り行きを見守る悠は……そして隣の圭花も。
気付きました。務めて自分を抑えているような、彼のそぶりに。かの謎めいた深夜番組の話を持ち出す時には、それでも隠し切れず、新出府が目に見えて表情を明るくすることに。
「お前さんたちはひょっとして、あれかい? 例の番組に、巻き込まれたことがあるクチかい?」
「えっと、何度か……」
「ボクは無いよー。興味はあるけどさ」
「うん、そうだろうさ。誰だって興味があるだろう。どうだい君、どうだった? 実際に出演してみて。どう思った? 面白かったかい?」
唐突に、矢継ぎ早にそんな調子でリサーチを始めた彼に、圭花は。悠は。顔を見合わせ、小声で、
「……随分と食いついてるわね。怪しいわ」
「そ、そうですね……と、とりあえず。もっと、いろいろお話、聞いてみないと……」
電車は止まり、一行はシーサイドタウン駅へと降り立ちます。
潮風を浴びて歩きながら、圭花がぱんっ! と両手を打ち合わせて、くるりと振り向くと、
「さ! ジョニーさん。今度は、あなたが質問する番」
相変わらず挑戦的な眼差しをぶつけながらに、くいっと手招きするような仕草。
質問を引き出し、そこから彼の目的をも導き出す。先ほどのろっこんの実演も含めて、十分に興味を抱かせることが出来たという手応えが、圭花にはありました。
ロベルトや円、悠も見守る中、新出府はふむ、さて……と思案するそぶり。やがて口を開くと、
「……この島には、不思議なことが満ちてるな。神魂だの、もれいびだのろっこんだのと……」
「あ、そういうのは知ってるわけね」
「まあね、だがそれらについちゃ、さして重要じゃ無い。そう、気にしていないんだ、俺は」
どこか独白めいた響きに眉をひそめた圭花をよそに、彼はぐるりと一行を見回して、改めて言いました。
「気になるのは、ご存知、『ミッドナイト・フリーキー・ショウ!』なのさ。あれは実に興味深い。そう思うだろう? お前さんたちもさ、だが多くの超常的現象が頻発するこの島で、あの番組はどれだけ住人に認知されてるんだ? お前さんたちからその名が出たってことには、それなりに視聴率も上がってきているんだろうが」
「……視聴率?」
はたと、四人は首を傾げます。彼はその視線に気付くと、何か取り繕うように大げさに手を振って、
「ああ、つまりはだ。番組の知名度や認知度が高まるにつれて現象の規模は大きくなり、巻き込まれる人間も増えていくことが考えられるわけだ。要するに俺はそれについて、懸念してるのさ」
「ふぅん。ま、それなりに知られてるんじゃない? 私も巻き込まれたし、知り合いにも何人か、奇妙な体験をした子がいるらしいし。それに」
と言って、圭花が示したのは円に、悠です。
「ふたりだって、今こうして知ったわけよね。認知度、視聴率はこれからもどんどん上がって、そしてジョニーさん、あなたの言葉を借りるなら……現象の規模は大きくなっていく。かもね、そんな答えでご満足いただけるかしら?」
「なるほど……手応えは上々さ、ありがたい」
その後は、ごく他愛の無い世間話のような質問が続き、四人はそれに答えていきます。
そのさなかに、悠はふと思い立って、
(あ、そ、そうだ。試して、みないと……)
怪しまれないよう、手の甲で右目を擦るようなそぶりを装いつつ、瞳を隠します。
「それにしてもジョニーさんって、良いセンスだねー。子供心を忘れてない大人、って感じがする。そういう生き方も、乙なものだよね」
「うん、ほんとに。憧れるっていうか……」
「ははは! 口が上手いなぁ、お前さんたちは」
談笑しながら歩く新出府、円、ロベルト。その後姿……悠が左目の視線を定めたのは、もちろん、新出府です。
右目を手で隠し、覗いた人物のろっこんが如何なるものかを、おぼろげなヴィジョンながらに読み取ることができる……それが、悠の持つ能力です。何が見えるにしろ、それは彼の正体へ一歩迫る、何かしらの手掛かりになるでしょう。
そっと左目で、覗き見てみれば。
(……何も、見えない?)
新出府に、何らかのヴィジョンを覗くことは、できませんでした。もちろん、悠が読み取ることができるのは『ろっこん』のみであり、彼自身が何か、神魂の影響など受けていないとは限りません。
少なくとも、この時点で断定できるのは……彼はろっこんを持たず、もれいびでは無い。ということ。
「突けばボロを出すタイプよね、あれは」
機嫌よく笑う新出府からは一歩引いて、圭花がふいにつぶやきます。
「とはいえ、焦りは禁物。上手くやりましょ? お互いに、ね」
「は、はい。そうですね」
新出府 譲。まだまだ、底の見えない人物ではありました。けれど少なからず分かったこともあります。
悠はこっそりと、周囲には見えないように気を使いながらに、『Leidenschaft』のメンバーたちへと連絡を入れました。
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
…
10
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
寝子島は撮影されている ~レンズ・キャッツ捕獲要請
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月25日
参加申し込みの期限
2015年07月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年07月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!