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寝子島は撮影されている ~レンズ・キャッツ捕獲要請
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【ゆらぐ世界】
参道商店街を行くのは、
蜂矢 時生
に、
綾辻 綾花
。良く散歩がてらにこのあたりを訪れたり、地元であったりと、どちらも周辺の道には明るいふたりです。
「この辺の、猫スポットなら、把握してるから。行ってみるか」
「そうですね。猫には縄張りがありますから、ケンカしてないといいんですけど……」
と言った綾花の手にはスマートフォン、反対の手には彼女お得意の、猫メモも。件の奇妙な猫もその中にはきっちり記されていて、時生が新出府から受け取っておいた写真と照らし合わせても、特徴はバッチリ押さえてありました。
『レンズ・キャッツ』。見るからにフツウでは無い猫ですけれど、綾花はそれを抱いてあげたこともあるのです。
時生は、途中で買ってきた『ササミだニャン』の猫缶、マタタビ、猫じゃらしを入れた袋を提げて、掲げたスマホの画面に注視しながら歩きます。耳にはイヤホン、画面にレンズ・キャッツの視界が映り込むとするなら、音も変わるだろうからという判断です。
先ほど、出掛けに連絡先を交換しておいたのが功を奏して、寝子島のあちこちへと散った協力者たちからは、ねこったーなどを通じて定期的に連絡が入ってきています。その多くは、異変の調査について、今のところ特に変わりは無いとの報告ではありつつも、中には早くも、数匹のレンズ・キャッツを捕獲した、なんて報告も。
「……ん。数匹? あの猫、一匹だけじゃ、無いのか。たくさん、いるんだな」
「そういえば
あの時
、胡乱路先輩もそんなことを言っていた気がしますね」
時生のつぶやきに、綾花は首を傾げつつも。猫好きな彼女のこと、その表情はわくわくとして、新たな猫との出会いが楽しみで仕方ない、という風にも見えました。
そう。どうやら奇妙な猫は、どこかの倉庫とやらから逃げ出した一匹のみならず、何匹もこの寝子島に入り込んでいるようなのです。
「じゃあ、この辺にも、いるかもしれないな」
「ええ、楽しみです……あっ!?」
と、綾花が声を上げた、瞬間に。ざざ、ざざざ……時生のイヤホンからも漏れ聞こえる、かすかに混じり込んだノイズ。
慌ててスマホを確認してみれば……揺れる視界。何だか少し画面が薄暗いのが気になりつつも、映っているのはこのあたりに住み着いている無数の猫たちの姿と、ふたりも見慣れた建物の並び。そこが良く見知った場所であるらしいことを確認すると、
「猫ちゃん、いるみたいです。行ってみましょう!」
「ああ……!」
ねこじゃらしを手に構えた時生の隣では、綾花がさっそく『ササミだニャン』を開封し、お皿の中へ。
「これが、猫の視点、か。面白いな」
途端にぐるりと、スマホの画面が大きくぶれて、時生と綾花の姿が映り込みました。どうやら、釣られてくれた様子……とはいえ、美味しいごはんの匂いを嗅ぎ付けたのは、レンズ・キャッツだけでは無いようですけれど。
「わ……た、たくさん集まってきちゃいましたね」
「スマホ、良く見て。見失わない、ように」
見る間に集まってくる、猫、猫、猫。参道商店街の外れにある猫スポットで優雅にお昼寝中だった猫たちの、およそ半数近くが集まってきてしまいました。
おまけにスマホの画面が、ざざ、ざ、ざざざ。
「……画面、切り替わった?」
ぷつりと画面が変わって、今度は別の角度から、時生と綾花の姿を映し出します。どうやら、ここにいるレンズ・キャッツもまた、一匹だけでは無かったようです。
時生が猫じゃらしぱたぱた、綾花がキャットフードを入れた皿を、ことり。置いた、瞬間。どどどどどっ、と殺到する猫たち!
「今です!」
円周上にぐるりとお皿を囲んだ猫たち……みっしりと詰まった群れの中、ぽっかりと不自然に空いた、ふたつのスペースが。スマホの画面は既に、お皿のキャットフードがドアップ。もしゃもしゃとそれを咀嚼しているようで、かくかくと小刻みに揺れるばかりです。
時生と綾花はひとつうなずきあって、そっとその隙間へと近づき……手を伸ばせば。ぞろりとした毛並みの感触に触れた途端、しゅぱん! 青白い光と共に、二匹の真っ黒い猫たちが、姿を現しました。
綾花にとっては、二度目の邂逅。けれど時生は、初めて見る奇妙な、不可思議な猫たちに少しばかり、目を見張りました。
ふたりはそれぞれに、二匹のレンズ・キャッツを抱っこ。ごはんを食べてお腹がいっぱいになったからでしょうか、なおん、と満足そうにあくびをひとつ、嫌がるそぶりもなく腕の中へ収まってくれました。
綾花は、猫を抱きながらも器用に猫メモを取り出しぱらりと開くと、
「うーん、あの時の猫ちゃんとは、また違う猫ちゃんみたいですね。でも、どちらも可愛いです♪」
眼窩にはまったカメラ・レンズ。アンテナしっぽ。真っ黒い毛並みは共通ながら、綾花の観察によれば、確かにレンズ・キャッツにも個性があるようなのです。そもそも種類が違うのか、綾花の抱いている猫は毛の長いヒマラヤンに似ていて、逆に時生の抱いている一匹は短毛種のアメリカンショートヘアに似ています。
じじじ、じいい。時生を見上げるレンズが音を立てながら、ピントを合わせるように……じいいい。
「変わった、猫だな。これが……フツウじゃない、っていう、こと。なのかな?」
「え?」
ふたりの足元で、すっかりくつろいだ様子の猫たち。それらと比べれば、抱き上げたレンズ・キャッツは確かに異質であり、皆が言う『フツウ』とは異なるものなのでしょう。
綾花はもれいびであり、例えば神魂の影響が引き起こしたような事件などにも、幾度も向き合った経験があります……けれど時生は、ひとです。
「なあ。これは、フツウ、かな? そうじゃないの、かな?」
「えっと……? この子たちは、確かに、フツウの猫ちゃんでは無いと思いますけど……」
きょとん、と怪訝そうな綾花。彼女ほどには、時生は、慣れてはいないのです。
あるいは彼の、どこか起伏に乏しい感情が、単純な驚きや気付きを阻害しているためかもしれません。
抱き上げた猫を、目の前に持ち上げて。ぶにゃん、と鳴くレンズ・キャッツ。フツウではない猫。
「……おかしいのは……おれかな? それとも、きみのほう? それとも……両方?」
うっすらと。時生も、気付き始めたのかもしれません。
日常の隣へと横たわる、どこかフツウではない世界の存在に。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月25日
参加申し込みの期限
2015年07月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年07月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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