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寝子島は撮影されている ~レンズ・キャッツ捕獲要請
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【青空の際】
星ヶ丘、イソラ・ガレッジャンテ。きらきらときらめく波間に、穏やかな水面へぷかぷか、ゆらりと揺れる白い船体……ヨットハーバーの美しい景観を横目に見据えながら、
如月 庚
は通話を切りました。
『Leidenschaft』各メンバーからの定期連絡によれば、今のところはまだ、大きな成果はなしとのこと。強いて言うなら、かの依頼人、新出府 譲がどうやらもれいびでは無いらしい、という
勅使河原 悠
、それに
ロベルト・エメリヤノフ
からの報告があったくらいです。
もっとも、今は寝子電方面を調査中の
加瀬 礼二
には、何か目算のようなものがある様子。それを確認するためにも、庚はこの場で、件の奇妙な猫……『レンズ・キャッツ』を捕獲し、彼のもとへ連れて行くつもりでいます。
(ああ……そういや、屋敷野のやつも調査に回ってるんだったな。あいつとも情報交換しておくか……ん?)
再びスマホの画面をタップしかけたところで、庚は前方から歩いてくる、顔見知りの顔を見つけました。
恵御納 夏朝
と
八神 修
が、修の愛犬カーキーくんに導かれるようにしながら、それぞれにスマートフォンを掲げつつこちらへやってきて、やがて庚に気付くと、
「来てたか、如月。収穫は?」
「さてな。そっちは?」
修が首を振った横で、猫パペットのハルくんが、ぱくぱく。
「猫さんの好きなフード、買ってきたから……それで誘ってみるつもり、だよ」
「ああ。それに姿は消せても、匂いまで消せはしないだろう。そこに『何か』が現れれば、カーキーが反応するはずだ」
夏朝に修、準備万端なふたりは頼もしく、独立して動いている『Leidenschaft』としても、ここは手を組んでおくのも悪くはなさそうです。
子犬のカーキーくんが、張り切ってひとつ、わんっ! と吠えたのを見て、庚は、
「俺も準備はしてきたが、ま、打つ手は多いほうがいいか。とにかく、試してみようぜ」
手に提げた袋、いくらかのバイト代と引き換えに譲ってもらった魚が入ったそれを手に、ふたりと共にヨットハーバーの中央へと……向かおうとしたところで。
「待ちたまえーッ!!」
どどどどど……沖合いから近づいてくる、一隻のヨットがありました。
真っ白に輝く船体の上には、堂々たる、彼の立ち姿。
「……八十八旗?」
修のつぶやきに答えるかのように、きらりっ、と頭の上で輝いたのは、彼のトレードマークたるオレンジ色のサングラス。
八十八旗 信彦
! ヨットはもちろん自家用、早朝から優雅な釣りの帰りであるらしく、手には釣竿とクーラーボックスを提げて。彼は三人の目の前へ、颯爽と降り立ちました。
「ねこったーで、大体の事情は把握した! 俺も協力させてもらうよ、レディ。ちょうど猫の餌になりそうなものが、ここにあるしね!」
と、修や庚はそっちのけ、信彦は主に夏朝へとそんな風に申し出ました。ぱかっと開いたクーラーボックスの中には、彼自らが釣り上げた魚たち。
夏朝はしばし、きょとんと首を傾げたものの。先ほど庚もちらりと言ったように、打つ手が多いのに越したことはないのは確かで、
「それじゃあ……よろしくお願いするね」
「お任せを、レディ!」
そんなわけで、意気揚々な信彦を加えた四人で、奇妙な猫の捕獲作戦へと乗り出すことになりました。
「そういえば」
『ササミだニャン』を含むキャットフード数種に大量のお魚をセットアップ、準備万端。物陰に身を潜めながらに、ふと思い出して、夏朝は信彦へと尋ねます。
「あの
ツアー
の時、いなかったみたいだけど……どこに行ってたの?」
「うん? ああ、あの時かい……?」
問われて、何となく遠い目をした信彦。
「『行きたい』という思いより、『秘子ちゃんカワイイなー!』って思いが勝ってしまってね。気付いたら、置いてけぼりになってたんだよ……」
MFS! のストーリーテラーたる彼女。信彦は何故だか彼女と共に、特番のオープニングの司会を務めていたものの、その後はいつの間にやら自室に戻っていたとのこと。
修が続けて、
「どういう経緯で、あの番組の司会に? 胡乱路さんとはどういう関係なんだ?」
「もちろん、良好な関係だと言っておこうか。それ以上のことは……ふっ。ご想像にお任せするよ!」
きらりん! まぶしく光る口元……とはいえ信彦本人も、いつの間にやらあんなことになっていたもので、良く分かってはいませんでしたけれど。
と、不意に。
「……お喋りはそこまでだ。見ろ」
静かに前方を見据えながらに、庚が低く告げました。
物陰に隠れた四人が見守る中、修と夏朝の用意したフードを入れたお皿や、庚と信彦のお魚などを置いたあたりに……何も見えはしません。けれど、何かがいる。そんな気配。
修の足元に控えた子犬のカーキーも、しきりにひくひくと小鼻を動かして、見えざる何かの匂いを感じ取っているようなそぶりです。
程なく。ざざ、ざざざざ……。
「!? こいつは……」
聞こえたノイズに、起動しておいたスマートフォンのワンセグ画面を見た庚は、かすかに目を見張りました。
ぱ、ぱ。ぱぱ、ぱっ。次々と、絶え間なく切り替わっていく画面……どこか薄暗い視界の中、そのいずれもが、フードの入った皿や魚を標的と見定めているようです。
ぱ、ぱ、ぱ。ぱぱぱ、ぱっぱぱっ。
「こ、これ……何匹いるの……!?」
「分からない。だが……」
ぽかんとして画面を見つめた夏朝に、修は難しい顔を浮かべて、
「こんなにも、無数の『レンズ・キャッツ』が、ここにはいて……撮影していたのか? 寝子島を」
猫は撮影した映像を、アンテナによってどこかへと送信しているといいます。もし、知らずのうちに撮影された島の様子や、あるいは住人たちやその生活など……そうした映像が、今もどこかへ送られているのだとしたら。
「しかし、どうする? この数だ、全部を捕獲はできねぇぞ」
庚の視線の先、見ればぱくり、ぱくりと身を欠いていく魚。減っていくフード。見えざる猫たちは食欲旺盛のようで、あまり時間の余裕は無さそうです。ぐずぐずしていたら、すぐにもぺろりと平らげられてしまうでしょう。
ぱ、ぱっと切り替わり続けている、ワンセグ画面。
「心配はいらないよ!」
頼もしく言ったのは、信彦でした。
「こんな時のために、準備をしておいたのさ……ほら、到着したようだ」
指差す先、やってきたのは何人かの、配達業者のようです。信彦の指示で、彼らは手にした袋の中から……ばっ! 何かの粉をあたりに撒き始めました。
夏朝がその香りに気付き、
「これって……マタタビ?」
そう、マタタビ粉! 猫たちへの影響に配慮して、効果はごく弱いものではありましたけれど。信彦が近くの商業施設からあらかじめ取り寄せておいたそれらは効果バッチリ、瞬く間に一網打尽。ふにゃにゃん、ごろにゃん、なんて気持ちの良さそうなふにゃふにゃ声が聞こえ始め……中には、しゅぱん! と自ら青白い燐光を弾けさせ、姿を現してしまった猫も。
レンズ・キャッツ。確かに彼らは、そこにいました。
信彦はぞろり、黒い毛並みの猫たちへと手をかざし、夏朝へ向かって優雅に一礼をば。
「この通り。君に捧げるよ、レディ……代わりと言っては何だけど。俺にもこれまでの経緯とか、例のツアーのこととか、教えてくれるかい? 置いてけぼりは寂しいんでね」
「……うん、分かったよ。ありがとう、八十八旗君」
ぱちり、と彼のウィンクに、夏朝も柔らかい笑みを浮かべました。
かくして、捕獲作戦は成功。未だ見えない猫たちには、ワンセグ画面を頼りに手を伸ばして触れてみると、しゅぱ、しゅぱん! 彼らは次々に姿を現しました。
「よし、ケージは用意してある。手分けして入れていこう……丁重にな?」
修が用意したいくつかの大きなケージの中は、『ササミだニャン』に『ねこまんマグロ』を入れた皿、それにふかふかの寝布団が入った、彼らしい気配りに溢れた素晴らしい小部屋のよう。
さすがに全てのレンズ・キャッツは入りきらないものの、修はマタタビふにゃりな数匹をケージの中へ。夏朝も信彦から一匹を手渡されると、用意してあったリボンをそっと首へ巻いてやり、優しく撫でながらにひと言。
「君は……どこに行きたい?」
そんな様子を横目に。
庚も一匹のレンズ・キャッツを小脇に抱えて、スマホをタップ。他の三人に背を向けると、仲間へ連絡を入れました。
「猫は確保したぜ。今からそっちへ行く」
準備は整いました。
やがて、カメラ・レンズは映し出すのでしょう。寝子島に起こりつつあるという異変を、彼らの目の前へと。
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担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月25日
参加申し込みの期限
2015年07月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年07月02日 11時00分
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