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<鈴島海賊の秘宝III>海へ
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●過去を紐解く・1
「賛成よ」と梨香が言った。
「私も情報を整理したいと思っていたの。シーノのことも含めて」
鬼崎 あやめ
が「皆の前でいいんですか?」という顔で梨香を見る。
「ここまで付き合って貰って、大事なことを秘密にしているのはフェアじゃないと思ったのよ」
あやめは、はぁ、とため息をつく。
また面倒のたねになるかもしれない。
けれど、あやめも知りたい。梨香がどう考えているのか。
「わかりました。では時代を追って整理しましょう」
あやめは食べ終えた食器類を片付けると、テーブルに紙を広げた。
皆はそれを取り囲むように頭を寄せ合う。
あやめが一番上に、
<寝子暦元年、寝子島に神が落ちる>
と書く。
「コウさんの生きた時代はいつごろですか?」
「らっかみ伝説から千年ほど経っていたと思う」
「今が寝子暦1369年だから、約300年~400年くらい前か」と豪。
「その頃にはもう<宝の島>の伝説はあったんですね?」とあやめが質問する。
「そうだ。すでに伝説だった。絶海の宝島、すわ龍宮か、と。それこそ落神がいた時代に嵐に遭った船が見た、とかそんな話だった。この世のものとは思えぬ素晴らしさだった、と。
我はその話に憧れていた。それで、仲間たちと探しに行くことにしたのだ。もし宝が見つかれば御大名になれるぞ、なんて言って笑ったが、要は夢が見たかったのだよ、いま思えばな」
「そのあとは
航海日誌
にあったとおりですか?」
「だいたいな」
それを聞きあやめは書き記す。
<寝子暦約1000年ごろ、コウ、鈴島海賊を率い、紅梟号で航海に出る>
<コウ、宝の島を見つける。子をもうける>
<3年後、コウ、紅梟号で仲間や娘とともに宝の島を辞す>
「海蛇号との戦いの末、仲間たちと生き別れた我は、腹心の老水夫、シドウと共になんとか鈴島に帰り着いた。だが、島はすっかり様変わりして無人になっていた」
「まるで浦島伝説みたいな話ですね」
「ああ……そうだな。その時は気づかなかったが、言われればそうだ。我は手ひどい怪我を負い、死にかけていた。そこで船を隠すことにした。紅梟号は只の船ではない。我の知る限り、確実に<宝の島>に行くことのできる唯一の船じゃったからな」
「安全に、ってのも付け加えておいて欲しかったぜ」利平が茶化す。
「まったくだ。ともかく我は、シドウと協力して、紅梟号を天宵川の上流にある隠し場所に隠したのじゃ」
「赤い寝子島は? あれはなんだったの?」夏朝が尋ねる。
「世界の裂け目のようなものだと聞いていた。詳しくは知らぬ」
とコウは答えた。コウもすべてを知っているわけではないらしい。
「我はそののちそこで死んだのだろう。我の知るのはここまでだ」
ふむ、と天野が疑問を口にする。
「そういえば……シドウって老水夫はどうしたんだろう?」
「その質問には僕が答えられるかもしれないよー?」
飛鳥が、リ・ボーン号でみつけた箱をとん、と置いた。
「白骨死体の脇に置いてあったんだ。鍵がかかっててたんだけど、お猿君が鍵を見つけてくれてさー。開けてみたらこんなものが入ってたってわけ」
それは、紫色の表紙の手記であった。
「昔の字だから僕はなんとなくしか読めなかったけど、コウさんだったら全部わかるんじゃない?」
コウはそれを受け取り、頁を捲る。
「これは……まさか……シドウの?」
「もしこの指輪に見覚えがあればそうかもね?」
飛鳥は未月の手を持ち上げてみせる。未月の指にはまだ、武骨な指輪が嵌ったままだった。
「それは、たしかにシドウの指輪じゃ」
コウは目を見張った。あの白骨死体はコウの腹心のものだった。ということは、リ・ボーン号はシドウの船であったのか。腹心の船とともに再び冒険に出ることになったとは奇妙な偶然である。
コウは素早く手記に目を通した。
そして、地下の紅梟の地図や、寝子温泉の宿にあった屏風と壺を残したのがシドウであったことを知った。
シドウもまた、いつか寝子島に戻ってくるかもしれないコウの娘や仲間たちのことを想って、ヒントを残そうとしたのである。
<コウの死後、腹心シドウ、紅梟のヒントを残す>
「じゃあ、あの骨の人は、コウさんのおともだちなの?」
未月は困ったように指輪を見つめた。
「だったらこれ、返してあげたいけど、抜けなくなっちゃったのー」
「どれ?」
コウが指輪に手を掛けると、それはすっと未月の指から抜けた。
「え? え? どうして?」
未月は不思議がった。石鹼水でも抜けなかったのに。コウはただ笑っていた。
飛鳥は合点、と手を叩く。
「あー、未月くん、よく寝たし腹も空かせていたろう? だからむくみが取れて抜けたんだよー」
「そうなの? よかったー。指を切らなきゃいけなかったらどうしようって心配だったの!」
笑顔を見せる未月に、コウは指輪を握らせる。
「そなたが持っているがいい。シドウを見つけてくれた礼だ。シドウもこんな可愛い女の子が持っているなら怒りはしまいて。その代わり、今度は抜けなくならない様、首から下げてでもおくんだな」
「そうするの。ありがとうなの!」
「さて、コウの話はここまでのようだから、次は私の番ね」
梨香が言った。
「前回の冒険のあと、私も調べたの。シーノの成り立ちについて」
「その前にシーノというものについて説明してはくれぬか? 鈴島海賊とどのような関係があるのじゃ?」
質問をぶつけたのはコウである。
「シーノは私が所属する組織よ。鈴島海賊を祖とし、伝説の<宝の島>を求めて世界中を冒険して回ってるわ。古代遺跡や密林、廃墟、都会の中もね。私たちは大いに夢をみるけれど、人間は夢だけ食べては生きていけない。だからときには泥棒の真似事なんかすることもあるわね。内緒だけど。でもシーノにとっての一番のお宝は、ずっと<宝の島>だった」
梨香は肩を竦める。
「ねえ、コウ。300年って意外と長い年月よ。その間に色々なことが変わり、いろいろな話が失われた。私も知らないことが沢山あるの。でも、昔のことを覚えている人もいた。私にこの<魔法使いの目>をくれた人物。私のひいお爺ちゃんよ」
梨香がいつも首から下げている猫の目のような形をした、琥珀のペンダント。<魔法使いの目>と呼ばれるそれは、かつてコウの夫が娘に与えたものだった。
「ひいお爺ちゃんはもう年で寝てばかりなの。起きていてもあまり話ができなくて……でも時間をかけてようやく、いまのシーノと、紅梟号から脱出したあなたの娘や鈴島海賊の生き残りたちとのつながりを聞き出せたわ」
その話とはこのようなものであった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
<鈴島海賊の秘宝II>赤い寝子島の冒険
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月20日
参加申し込みの期限
2015年06月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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