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●猫恋探し
ご利益のある猫がたくさんいると聞いて寝子温泉にやってきたのは
千鳥 雅人
。
「猫のたまり場……そんな場所があるんだ~」
早速、珍しい模様の猫をさがしにいこう、と彼は温泉街を歩いていく。
道端の屋台で温泉まんじゅうを買って、食べながらゆったりと猫を探す。
(……と言っても、道中に猫が沢山でお目当てを探すのも一苦労だなぁ)
ひとまず、猫のたまり場から探そうか、そう思ってふと顔を上げるとそこには……。
澪乃 澄佳
は、噂のハートの猫に会うのを目的にこの寝子温泉に訪れていた。
(会いたいのに……どこかしこも猫だらけで、困っちゃうねえ)
想定の範囲内ではあるが、どこもかしこも猫、猫、猫。なかなか目立った模様のある猫に会えない。そんななかふと足元を通り過ぎていく猫を見ると、その猫の瞳が美しい金色だったから……。
(……ついつい気になっちゃう。しばらく眼を合わせれてない人と、同じ色……)
ふととある人が頭をよぎり、小さく首を振る。
その時、背後から耳慣れた声が聞こえた。
「こんにちは、澄佳先輩」
「あら、雅人君でないの」
こんなところで会うなんて奇遇。笑顔で答えると、雅人が尋ねる。
「先輩は温泉? それとも猫探しかな~?」
ん、と澄佳の言葉が詰まる。そして。
「あ、えと、あたしは……ちょっとお散歩に? そ、そういう雅人くんは、なしてさっ?」
ハートの猫を探しているなんて、なんだか言いづらくて逆に質問してしまう。
「な、なんだか猫が噂になってるみたいだから~……」
おや? そんな雅人もなんだかしどろもどろ。
(ちょっと恥ずかしくて、どの猫を探してるかなんて言えないよ!)
ほんのり頬を染めながら視線を逸らす。
なんてことをしていると、どこかから若い女性の声が上がった。
「あ! ハートの猫!」
ぴくり、と雅人が反応してしまうのと同時に、バッと澄佳が立ち上がった。
「ふへうっ! どこ、どこかなっ?」
雅人は、今自分がその声に反応したのが澄佳に気付かれていない事を祈りながら、何事もなかったのを装って澄佳の方を向く。澄佳の顔には何やら動揺の色が。
(隠してたのに、思いっきり大きい声で反応しちゃった……!)
そして、二人とも「ハートの猫」と言う単語に反応していたのだという事実に気づき、顔を見合わせて同時に吹き出した。
「お目当ての猫は一緒だったみたいだね~」
「ふ、ふふ。んだね」
二人で声がした方へと走っていく。まだ、間に合うかも。猫を驚かせないよう、たまり場と見られるところへ着いたら少しずつ距離を詰めていく。そこには、真っ白な体に黒いハート模様の猫が。
「にゃ」
こちらを見て一鳴きする猫に、雅人はそっと近寄る。
(背中、撫でられるかな……)
お饅頭の皮をぺり、と剥がしてほんの少しだけ猫の前に差し出す。
すんすん、と鼻を鳴らして猫はそれをぺろ、と一つ食べてくれた。
「あ、食べてくれたね~」
やった、と二人で顔を見合わせる。そのまま雅人が背中を撫でても、猫はされるがままで大人しかった。そんな二人の和やかな様子に、澄佳は頑張って探してよかったな、と顔を綻ばせる。
「先輩はやっぱり、好きな人とかいるの?」
唐突に、雅人が切り出す。澄佳はしどろもどろになった。
「え? なして、……えっと、雅人君は?」
質問を、質問で返してしまう。
「俺は、御縁が出来ればいいなーと思って」
猫の背中を撫でながら雅人が笑った。
「結構、その、浮いた話とか学校で聞くようになったし、俺、女の人とお付き合いした事無いから憧れて~……えへへ」
照れくさそうに本音をこぼす雅人。澄佳はその様子にようやっと口を開く。
「……実はね、好きな人への勇気が欲しくて」
素直な雅人に後押しされ、本当の事を言う事が出来た。
「自分が好きなだけでいい、このままで十分、てだけじゃ駄目だよね」
雅人と猫がこちらを優しく見つめている。
(だから次は、ちゃんと最後まで、あの人の想いを聞かなきゃ。今の雅人くんみたいに、真っ直ぐに)
ぎゅっと拳を握りしめ、澄佳は決意する。
大丈夫、今度は、ちゃんと向き合える。
「お互い、願いが叶うといいねっ」
「……そうだね!」
笑顔を交し合えば、更に勇気が湧いてくる。きっと大丈夫。猫だって後押ししてくれている。
「探し疲れちゃったし後で足湯に行こうかな。先輩も一緒にどうー?」
猫を見送り、雅人が提案する。
「あら、足湯? いいねえ、頑張った後の一休み!」
行こう行こう、と二人は坂の下の足湯へと向かうことにした。
きっと大丈夫、休息の後には、もっと素敵になれるから……。
●お礼と猫と
普段は寝子島神社の境内で剣術の練習をしているが、たまには足腰を重点的に鍛えようと九夜山を走って登る事にした
御剣 刀
。
さすがにこの急勾配を走り通しは無理なので、休み休みのトレーニングとなったが、それでもかなりの量の汗をかいた。
しかし、彼にとってはそれが心地いい。その分鍛えられたということなのだから。
せっかく九夜山まで来たのにただ走って帰るだけと言うのも味気ないだろう。
温泉で汗を洗い流そうと彼は下山して温泉地区へと足を踏み入れる。
人のよさそうな温泉旅館の主人に入浴料を払い、温泉にゆったりと浸かれば全身の疲れが全て洗い流されていくようだ。深く息を吸って、吐く。
日が傾きかけてきた。たまには、こんなふうにのんびりするのも良いな、なんて思いながら岩づくりの露天風呂を上がって、カウンターで瓶のコーヒー牛乳を買って飲み干すと外に出た。
秋の匂いがする風が火照った肌を心地よく冷ましていく。
あたりを見回すと、そこに見知った顔があるのに気付いた。
猫と戯れている少女、
橘 舞
。刀が毎朝一緒に寝子島神社で剣の練習をしている女の子の姉だ。奇遇だ、とせっかくなので声をかけることにした。
「来ているとは思わなかったから驚いたよ、よう舞も温泉に入りに来たのか?」
「あら、ごきげんよう、御剣さん。私も、こんな場所でお会いできるとは思ってもいませんでした」
ふわりと包み込むように優しく子猫を抱き上げ、小首を傾げて刀の方へと柔らかな笑顔を向ける。
「ひょっとしてあいつも来てる?」
きょろきょろと刀があたりを見回す。妹も一緒に来ているのか、という問いに、舞は首を横に振った。
「妹ですか? いえ、今日は友人と一緒に来たのですけど……途中で別れまして、そろそろ私も帰ろうかと……」
一緒に来た友人が急用で先に帰ってしまい、そのまま帰るのももったいない気がして一人で散策しながら猫と遊んでいたのだという。妹が来ていないことに、刀はほんの少し残念そうな顔をした。
「来てないんだ、残念」
「御剣さんは、どうしてここへ?」
「俺? 俺はトレーニングの帰りに温泉に入ってきたんだよ」
なかなかいい湯だったと笑う彼に、舞もなるほどと頷く。
「温泉……そういえば温泉街なのに温泉に入っていませんでしたわ」
「着替えとか持ってきてないなら足湯もあるけど」
「そうですね、少し足も疲れましたし、足湯でもしていきましょうか」
二人はごく自然に一緒に足湯へと向かった。
夕焼けの色と紅葉の色を映してほんのり紅色に染まった湯に、二人ならんで足を浸ける。
ふと刀が口を開いた。
「舞も猫が好きなんだな」
「え?」
私“も”?
「千歳が嬉しそうに猫と遊んでいるのを見たことがあるから」
ああ、と舞は頷く。
「まぁ、御剣さん、猫が好きでない女の子はいないと思いますよ?」
「そうなのか?」
「だって、可愛いですもの。ねぇ?」
通りかかった猫に小首を傾げて同意を求める。
猫は、にゃん、と一言鳴いてその場を去ってしまった。
「確かに」
刀もその表情を緩める。
「ところで、御剣さん……先日はありがとうございました」
唐突に舞が話を切り出し、礼を告げる。はて、何のことかと首を傾げる刀に、もう一言付け加える。
「私の我が儘にお付き合い頂いて……」
「え? もしかして一緒にご飯食べに行ったときの?」
「ええ、炒飯の件です」
ああ、あれか。刀はその日の事を思い出して少しヒヤリとした。だってチャーハン……そんな高いと思わなかったんだもの……。
「いやあの時は舞に支払ってもらっちゃったし、お礼を言うのは俺の方だよ」
彼の脳裏に彼女がカードを切ったときの流麗なサインが浮かび上がる。
ごちになりました。
「助かった、ありがとう」
深々と頭を下げると舞がふるふると首を横に振る。
「それで……もし御剣さんが、御迷惑でなければ、そのお礼をさせてはいただけませんか?」
「え!?」
いやいや、ごちになったのは俺の方だぞ!? と言いたげな刀を制止するように舞は微笑む。
「お礼なんて……!」
断ろうとするも、その有無を言わせない極上の微笑みに何となく反論する気力が削がれていく。
「うん……」
「よかった。断られたらどうしようと思っておりました」
断らせなかったともいう。
「……じゃあ日を改めてよろしく」
「はい、それでは日を改めまして。ふふ、楽しみにしていてくださいね」
そんなこんなでお礼の確約をとりつけたのであった……。
やはり、頭が上がらない……!
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担当ゲームマスター
寿ゆかり
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月14日
参加申し込みの期限
2015年06月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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