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●猫、猫、こっちにおいで
「猫のたまり場……! えへへ、すごく楽しみ、だなあ。ハートの柄の猫ちゃん、も見つけられると、いいな」
寝子温泉入口であたりを見回し、
桐生 唯
はそこかしこでほっこりしている猫たちを期待の眼差しで見つめる。恋愛運がどうとか聞いたような気もするけど、とにかくたくさんの猫たちと触れ合えるというだけで幸せいっぱいである。
ややしばらく歩いていると、少し高台になっている場所に出る。日当たりのいいそこは、ちょうど猫のたまり場になっていた。
「わ、わわ……! 本当に、猫が、いっぱい。ここ、天国、かも……?」
猫たちを怖がらせないように、唯はゆっくりと猫のたまり場に足を踏み入れる。人なれしている猫たちは驚く様子もなく、ちら、と唯を見上げてすぐに視線を地面へ戻した。
(もふもふさせて、くれるかなあ?)
触っても良い? と小さな声で猫に尋ねると、シマ猫がちょっと不細工に返答してくれる。
「ぶにゃ」
「わあ、すごくいい手触り。幸せ……」
ふにゃっと唯の表情がとろける。もっふりと冬毛になり始めたシマ猫のオレンジ色の毛並みに白くて細い指がうずまる。
「にゃむー」
喉のあたりを撫でると、シマ猫は目を細めてごろごろ言い始めた。
「写真とっても、いいかなあ……」
カバンの中からデジカメを取り出すと、猫は何かを悟ったようにポージングを決める。
ゴロリと寝ころんでみたり、ちょこんと座ってみたり。
カシャカシャと次々シャッターを切ると、データに猫の画像がどんどん増えていく。
「えへへ、すごくたくさん、撮れたなあ」
ベンチに腰かけて取れた写真を確認すると、どれも愛らしい仕草の猫ばかり。
「ここで撮った猫ちゃんだけで、アルバム1冊、埋まりそう、かも?」
ふふ、と満足そうに笑う彼女の耳に、「にぎゃあああああああぁぁぁぁぁ!」と謎の声が響いた。驚いて振り返る。
振り向いた先にいたのは
五百部 遥
。さて、彼は一体何をしていたのかと言うと、猫を思う存分もふっていただけである。
と、いうのも彼は無類の猫好き。いつも猫を餌でおびきだしては捕まえて嫌がられようが飽きるまで執拗にもふもふもふもふしていたために、自分の住む地域の猫に逃げられるようになってしまったので、新天地へと飛び出してきたのだが、なんというか……全く同じことが起こっている。
彼の猫への近づき方はこうだ。まずは無害な猫好きの少年を装い、ほらこっちおいでーとか、おやつだよ~なんて餌をちらつかせ……近づいてきたところを、狩る。
その証拠に現在猫をむんずと掴んでいるのは彼の第三の腕。ろっこん『蛇足』でつくりあげたそれで、ぎゅっと猫を抱きかかえているではないか。
「にゃ、にゃああ!?」
猫、大混乱。
三本目の腕をいきなり出されたのだから無理もないだろう。
「ふふふふふ~、かっわいいにゃぁ~、もっふもふ~」
二本の腕で抱え上げ、もう一本の腕で好き勝手にもふもふいじくりまわす。
「ふ、ふにゃああぁぁぁ」
猫の悲痛な叫び声が山一帯に響いた。
……このエリアの猫にも、例外なく嫌われるに違いない……。
「あっ」
一瞬の隙をついて逃げた猫。けれど、遥は諦めはしない。逃げた先から別の猫をひっつかんではもふもふし、撫でまわしては、まふまふし、抱き上げてはもみもみしていた。猫に嫌われてもなお猫を愛する彼にとって、ここはオアシスだろう。……一日限りの。
「……なんかすごいもの見ちゃった……」
ちょっとあっけにとられたが、唯はとりあえず皆それぞれの楽しみ方があると心得、自分は歩き回って疲れた足を癒す為に足湯の方へと向かった。
「ふう……今日もたくさん歩いた。そんな一日の〆足湯よね」
一足先に足湯に到着していたのは、
詠坂 紫蓮
。休日の何気ないお散歩の延長線で、そのまま温泉に来てみたというわけだ。
足湯へ向かう途中で見えた温泉の『日帰り入浴』の看板をちらとみて紫蓮はあることに気付く。
(そういえば、ここでちゃんとお風呂入ったことないかも)
住んでいるけどなかなか来ないものだな、と思う。今日は時間がないから入浴は無理だけれど、また日帰り入浴を目的にしてきちんと遊びに来ようかな、なんて考えながら彼女は足湯がある東屋へと足を踏み入れた。
「あ、猫がたくさん……やっぱり温泉地は暖かいものね」
最近は冷え込んできたし、温かい所に集まってくるのかも。と温泉の湯気に集まる猫たちを見てぼんやりと思った。
(私もそろそろ冬服の準備しないとかしら)
ひょこり、と猫が隣にやってきた。そして、撫でろと言うようにおなかを見せる。
「よしよし、人懐っこいのね、あなた達は」
なんだかかわいらしいその様子に、紫蓮はそっと手を伸ばし撫でてやった。
(へへ、なんだかこうやって猫に囲まれてると……)
つい顔が……にやけちゃう。普段は真面目でどちらかと言えばクールな部類に入る彼女の頬は緩み切り、猫に夢中だ。はたと気づき自分で頬を撫でる。
(誰にも見られてないわよね……?)
「ほらほら、そこの君、こっちおいでー」
手招きすると、何かおいしいものでも持ってるのかな? と猫が寄ってくる。
「よいしょっと。へへ、抱っこ抱っこ」
ちたぱたと暴れながら猫が持ち上げられる。
「温泉に住んでるせいか、毛並みも悪くないわね~」
「うなうなう~」
猫はくるり、と身をひるがえし、紫蓮の腕からすり抜けて何処かへ行ってしまった。
「ありゃ、逃げちゃった」
苦笑しながら足もとをみると、そこには。
「あら、この子の模様……なんだかハート型みたい」
白地に黒のハート模様の猫を発見。
「ふふ、きっとあなたは大人気ね」
「にゃん?」
なんのこと?と首を傾げる猫に、紫蓮は優しく微笑みかけた。そして、そっとしゃがみ込んで手を合わせる。
「私も……ちょっとご利益に与れますように。なむなむ」
「みゃうあ?」
そして、紫蓮は立ち上がる。
「さって、猫ちゃんたちと一緒に遊ぶのもいいけどそもそもの目的も果たさなくちゃ。
名残惜しいけど、また遊んでね」
そのふわふわの毛並みから手を離すのはなんだか惜しいけれど、足湯に入らなきゃ。せっかくここまで来たんだもの、と紫蓮は靴を脱ぎ、足湯の淵に腰かけて素足をそっと足湯に付けた。足だけを湯につけているのに、体の芯までじんわりと温まってくる。
「ああー……何と言うか……生き返るわ、足湯」
可愛らしい外見に似合わずちょっとオジサンくさいセリフを言いながら紫蓮はため息をつく。
(さっきの表情も見せられないけど、今のだらけきった表情も人には見せられないかも)
「あの、お隣いいですか?」
「!」
突然後ろから声をかけられ、慌てて振り返る。
立っていたのは唯だった。
「あ、うん、もちろん」
「ありがとうございます!」
唯も裸足になり、並んで足湯に浸かる。
話しているうちに、同じ寝子高の一年生だということが分かった。
「やぁ、寝子温泉、満喫できたかい?」
優しい笑顔の旅館の主人が猫を抱えてやってきた。
唯が満面の笑みで答える。
「猫を見ながら、足湯に、入れるなんて……ふふ、猫好きにはたまらない、です。素敵な場所、ですね」
紫蓮も頷くと、主人は嬉しそうに答える。
「楽しんでもらえたみたいでよかった。また、猫たちに会いに来ておくれよ」
「はい!」
二人同時に元気に頷くと、主人が抱えた猫が「まう」と一言鳴いた。
紫蓮は一人もう一度頬に手を当てる。
(さっきの顔、見られてないわよね……? 気を付けよう。特に……あの人には。幻滅されたくないもんね)
あの人、を思い浮かべ、しっかりしなきゃと決意を新たにする紫蓮であった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
寿ゆかり
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月14日
参加申し込みの期限
2015年06月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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