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また一人、光の中から現れた。髪型は躍動感のあるショートで白い道着に身を包んでいた。
「ここが公園か。すごい人だな」
溢れる好奇心を抑えられない。そのような少年の瞳で
奈良橋 博美
は辺りを見回す。職業に相応しい服装の人々の中に紛れて格闘家の姿も見て取れた。所属する団体名を胸元に入れている者もいた。
「俺も負けてられないな」
自身の黒帯を改めて絞り、博美は駆け出した。速度を緩めずに人の流れの中を突き進む。
「図書館はどこにあるんだ」
公園を出て自由に走る。左右に視線を飛ばしていると、木陰の中にひっそりと佇む古風な身なりの天野に気付いた。向こうも博美の存在を意識したのか。こっちだよ、と言葉に合わせて手招きをする。
博美は大きく弧を描いて立ち寄った。
「図書館の場所を知ってるなら教えて欲しい」
「場所は知らないけれど、簡易移動で行けると思うよ」
「そうなのか、ありがとな」
その場で博美は簡易移動の六を選んだ。
「商売をする間もなかったね」
天野は呆れた表情で次の客を探すことにした。
「これが図書館……どうするんだ、これ」
堅固な外観は中世の砦であった。中には長大な書架が立ち並ぶ。丸みを帯びたステンドグラスの天井の淡い光が十メートル程の高さを雄弁に語った。
「あの光はなんだろう」
不規則に青い光が灯る。決まって近くには人がいて同色の本を開いていた。
「適当に読んでみるか」
博美は手近な背表紙に目を向けた。小難しいタイトルを流し読みして一冊に注目する。『戦闘スタイルについて』と印刷されていた。
「手を伸ばせば、なんとかなるかな」
博美が手を伸ばすと背表紙が青く光り、目の前に同タイトルの本が浮かび上がった。
「すごいな、こんなことができるのか」
博美は本を手に取って頁を捲った。前書きを飛ばして目次に目をやる。戦士の項目の頁を開いた。速読に近い状態で読んだ。
博美は本を閉じた。すると大気に溶け込んで背表紙の光は消えた。
「戦士は腕力と素早さを上げた方が良かったのか。レベルアップのこと、考えてなかったなぁ」
続いて最上段に位置する本を手にした。敵の情報の詳細を目にした途端、浮かない表情で本は閉じられた。
「……これ、本当なのか。俺が勝てる相手ってスライムだけ? 割り振った数値だとクリティカルは期待できないし」
掌を顔に当てる。その状態で長い溜息を吐いた。
「落ち込んでる場合じゃない! 装備品でカバーすればいいんだよ」
簡易移動で、着物の姉ちゃんの店、と指定して博美は飛んだ。
文机の前に出現した博美は天野を見て、すぐに横を向いた。
「なんで猟師がいるんだ?」
「熊の毛皮を被ったピエロなのだが」
眠そうな赤い目で
邪衣 士
は、はは、と力なく笑った。似たような表情で天野は言葉を添える。
「魔王の居城で迷子になった凄い人でもありますね」
その内容に反応した刀が足を止めた。後ろにいたすばるは前のめりで踏み止まった。
「興味深い話だな。門が開いているのに、どうすれば迷子になるのか。そもそも一人では満足に進むこともできないだろう」
「最初の二匹のオオカミにはびっくりしたよ。カタナっちが木刀を使う前に倒されたんだよ。ボクはなんとか逃げ出して、ようやく街で会えたんだよねー」
「図書館の本で見たけど、オオカミって雑魚の中では最強なんだよな」
博美の言葉に刀は目を伏せて頷いた。
「俺の素早さを上回っていたな。すまないが話を戻す。邪衣、どうやって迷子になったのか聞かせてくれないか」
知りたい~、と博美とすばるがはしゃぐように言った。
天野は笑みを浮かべて、その場の全員の目が士に集中した。
「……俺は常識人だ。情報を集めないで動くのは自殺行為だと思っている」
全員の反応を窺ってから話を進める。
「しかし、時には行動してみないとわからないこともある。それで簡易移動で魔王の城に行ってみたんだ」
全員が、ほぼ同時に頷いた。博美は瞬きを忘れて士を見つめる。
「移動した場所は薄暗かった。正面には大きな建物があって門は開いていた」
「魔王の城に入ったのか」
刀の質問に士は左右に顔を振った。その動作に疑問の声が沸き起こる。士は泳ぐ視線で、アハハハ、と笑った。
「大きな教会だと思って入らなかったんだ。そこから俺の孤独な探索が始まった」
なんでだよぉ、と全員が似たような言葉で残念がった。
「行く手を阻む敵から逃げているうちに、俺は赤いローブの人物と出会った。もちろん、魔王の城の場所を尋ねた。だが、ダメだった。商品を売り付けようとするだけで、なんの情報も得られなかったんだ」
「まさかとは思うけど、その人物は『彷徨う商人』という名前では」
黙って聞いていた天野が窺うような目で言った。
「ああ、そんな名前だったな」
天野は顔を空に向けた。
「その人物はモブキャラで、レアアイテムだけを扱う伝説の商人ですよ。噂によるとゲーム内で出会う確率は一万分の一くらいだそうです」
「そうなのか。話の通じない奴だと思って別れたのは、もったいなかったのかな」
天野は顔を上げたまま、あああぁ~、と言った。
「まあ、その商人のあとも逃げ続けてたんだが、いつもと違う軽快な曲が流れてきた。大昔に流行った白ネコのダンゴだったかな。敵は一体で大きな猫だったよ。なんか行動を怒られて一撃で倒された。気付いたら街に戻っていたんだ」
「それ、知ってる! 図書館の本に載ってたよ。逃げてばかりいると一定の確率で魔王が現れるんだって」
「俺の強運も魔王には通用しなかった、というわけか」
士は項垂れる姿になった。まあ、まあ、と周りはそれとなく励ました。
「これだけの人間が集まったんだから、みんなでパーティーを組もうよ。魔王を目指さなくてもいいから、のんびりやろう」
博美の意見に天野を除いた全員が快く同意した。
天野は無言で手を水平に振った。商品を乗せた文机が一瞬で消えた。腰の左右に剣を差す。
「レアアイテムの為に旅立つとしよう。ひっそりと付いていくつもりだから、仲間とは言えないかもしれないけど、よろしく」
天野は柔和な笑みを浮かべた。最後に士に向き直り、強い視線の笑顔を注ぐ。あ、どうも、と控え目な返事が戻ってきた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
冒険
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年03月18日
参加申し込みの期限
2013年03月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年03月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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