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真夜中は異世界の扉
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丸い噴水のある公園で驚きの一言が各所で浮かぶ。職業以外に選択可能な種族があるのだろうか。人々の目に疑念を抱かせるくらいに
金堂 睦月
の身長は高かった。周囲の対比で二メートルくらいに見える。白い衣装は僧侶を思わせた。灰色の髪が相応の齢に見えるものの、顔は極端に若かった。
「なにやら注目を集めているようじゃのう」
言葉遣いは老齢の域で温厚とは言えない強面が人を寄せ付けないでいた。
「クラス以外で会うのは珍しいのう。上穗木もビラを見たのじゃな」
制服姿の
上穗木 千鶴
は顔を上げた。長い黒髪で隠れていた円らな青い瞳が睦月を見つめる。
「金堂くん、こんばんは」
「はい、こんばんはと昼のように明るい所でいうのもなんじゃが」
「それもそうだね。じゃあ、ぼくはいくよ」
「わしも仲間に入ろうかのう」
千鶴が簡易移動を選択する前に睦月は言った。
場面は一変して夕暮れの様相を帯びた。空は暗雲に覆われ、真横に稲光が走る。黒い砂礫の大地は一切の生命を許さなかった。
その狭間に歪な尖塔を寄せ集めた城が聳え立つ。中央の城門に当たる部分は大きく開かれ、敷かれた長大な赤い絨毯の果ては見えなかった。巨大な怪物の口腔を否応なしに想像させる。
睦月と千鶴は威圧感のある城を正面から眺めていた。
「大した迫力じゃろ。これが魔王の居城じゃぞい」
「付いてくるとは思わなかったよ」
「ゲームの仕様で仲間になると一緒に移動するようになるんじゃぞい。まさかレベル1で魔王の居城にくるとは思わなかったがのう」
千鶴は考え込むような表情で睦月を見上げた。
「ぼくたちは、いつの間に仲間になったんだい?」
「上穗木が簡易移動を使う前に、わしが言葉で強引に仲間になったんじゃ。危なっかしいように見えたからのう。それでこれからどうするつもりじゃ」
「魔王に会って仲間にして貰う予定だよ。腹心になってモンスターを鍛えたり、不遇の人たちをどんどん採用して力を蓄えるんだ」
「ほう、それで最終的にはどうしたいんじゃ」
「もちろん、世界征服だよ」
千鶴は目を輝かせて言った。
「大きく出たのう。世界征服とは、フォッフォッフォ」
「もしかしてぼくのこと……バカにしている?」
「そんなことはないぞい。寝子島奇譚は自由度が高いからのう。その野望も叶うかもしれんぞい。ただのう、どうやって魔王に会うつもりじゃ」
千鶴は開いた城門を指さした。一瞥した睦月が顔を戻す。
「どのような装備品を所持しているのじゃ」
「最初のチュートリアルを無視したからね。何も持ってないよ」
「それで学生なのじゃな」
千鶴はうっすらと笑みを浮かべて頷いた。
「この状況は二人でも厳しいのう。それを一人でしようとは驚いたぞい」
「ゲームの中だから、頑張ればなんとかなりそうな気がするんだ」
「それを証明してくれそうな者がきたぞい」
千鶴は睦月に倣って横を向いた。少し離れたところに光が見える。
現れたのは
栖来 衣夢
であった。髪は白く、しなやかなツインテールは細い月を思わせた。ゴシック様式のドレスは夜が凝縮したかのように黒い。袖や三段フリルのスカートの縁には月光の名残の純白が際立つ。
衣夢は場所に困惑しているかのように見回して、急に動きを止めた。千鶴は試しに手を振ってみた。すると相手は口元に手を当てて笑い出した。
「プロトタイプの魔王なんて、レベル1で十分です。薬草だってちゃんと買ってありますし。間違えてきたなんて、誰にも言わせませんわ!」
衣夢はスカートの裾を翻して城門に向かって走り出した。城内の手前で不吉な曲が流れる。
「これはまずいかもしれんのう」
睦月は言いながら遠巻きに回り込んでいく。そうなのかい? と千鶴は素で返した。
衣夢は一体のカマキリと対峙した。大きさは人と大差なかった。
「カマキリがなんだっていうのよ。ただの昆虫のくせに!」
敵は長い足を活かして一気に間合いを詰めた。折り曲げていた鎌を開いて衣夢に襲い掛かる。
魂を刈り取る死神の一撃を両手で受けた。苦しげな表情の衣夢に七の数字が重くのしかかる。緑のバーは半分以上の減りを見せていた。
睦月は全体が見える横から声を掛けた。
「栖来とやら、逃げるを選択するのじゃ。このゲームは仕様で必ず逃げられるようになっとるぞい」
「私にはまだ薬草が残されているわ!」
眠そうな目に強い意志が宿る。睨まれた睦月は力なく頭を振った。
「ただの薬草では焼け石に水じゃ。わしはレベル1の僧侶ではあるが、本命は殺人鬼でかなりのヘビーユーザーなんじゃ。犬死にはしたくないじゃろ?」
「それでも私は逃げないよ。薬草がダメでも、まだ方法は残されているはず」
「敵のHPは11で防御力は4じゃ。一撃で仕留めるには腕力が15以上か、8以上のクリティカルでなければ無理じゃぞい」
白い歯を見せて衣夢は不敵に笑う。
「とても素晴らしい情報をありがとう」
すっと前に出た。無音の助走から軽やかに跳んだ。
「私の腕力は9だから、クリティカルが出れば勝てる!」
上空を舞う黒い蝙蝠が獲物に襲い掛かるかのように一撃を放つ。
「え、ウソでしょ」
敵の頭部への攻撃は首の動きだけで躱された。着地と同時に鎌の一閃を受けて衣夢は光の塊となって砕け散った。残滓の粒子が、辺りにはらはらと舞い落ちる。
千鶴は結果を目の当たりにして、なるほど、と感想を漏らした。
「確かに一人で魔王に会うのは無理のようだね」
「それなりの準備は必要ということじゃのう」
「また誰か来たみたいだよ」
光の中から衣夢が現れた。迷いのない視線で足早に近づいてきた。
「薬草が全部なくなった」
「そう、それは大変だね」
千鶴が物静かな言い方で接した。
「負けて悔しい。リベンジしたい」
「ゲームの中だから、何度でも挑戦できるよ」
衣夢は聞き役に回っていた睦月を見上げた。視線を逸らさずに唇を引き締める。
「三人で動けば、魔王にも会えるかもしれんのう」
睦月の言葉に衣夢は安堵の笑みを浮かべた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
冒険
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年03月18日
参加申し込みの期限
2013年03月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年03月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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