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【VS シュンスケ・ザ・ダークネス(一人目)】
曖浜 瑠樹
はスキル《こーきゅー》を発動して、光の球を人工衛星のように自分を中心に回転させながら城の探索を進めていた。
「なんだかどっかのランドみたいなお城だねぇ。もしかしたら着ぐるみとかも出てくるかもしれないなぁ……」
着ぐるみなどが大好きな瑠樹は自分が放った光の球に匹敵するほどの期待に満ちた輝きを瞳に宿らせながら赤絨毯の上を歩き続けていく。
と、そのとき、瑠樹はふとした違和感を抱いて足下を見た。
「――って、うわぁ!?」
次の瞬間、瑠樹は思わず変な声を上げてしまいながら、大きくその場から後ろへ飛び退った。
というのも、ついさっきまで踏んづけていた赤絨毯がいきなり牙を剥いて瑠樹に襲い掛かってきたからだ。
「あっ、危ないなぁ……!」
瑠樹は驚きのあまりまだドキドキしている心臓を押さえながら、あらかじめ自身のまわりに周回させておいた光の球を一気に絨毯に叩きつける。
「《こーきゅー》にはこういう使い方もあるんだよぉ……!」
『ぎゃあああああああ!?』
すると、人間のような悲鳴を上げて光の球の連撃を浴びた絨毯が
爆発
した。
「おお……!」
特撮ばりに爆発した絨毯を見て、瑠樹はちょっと嬉しそうだった。なんだかんだいってまだ小学生の彼なのである。将来はきっと立派な中学二年生になるに違いない。
と、そのとき、まさに漫画のようなタイミングで、その男は現れた。
「やあ、僕だよ」
「……誰?」
瑠樹の言葉に、その男は思いっきりズッコけた。
(……声はどこかで聞いた記憶があるんだけどねぇ)
と、瑠樹が思ったまさにそのとき。
「……ありゃ、姐さん。こんなところに教頭がいるぜ?」
「おや、本当だ。ということは、彼が今回のボスかな?」
やはりソシャゲっぽいコスをした
七峯 亨
と
矢萩 咲
の二人が、おもむろに瑠樹の前に姿を現した。
ちなみに、二人に「教頭」や「ボス」と呼ばれたときの、その男の嬉しそうな顔を瑠樹は生涯忘れることができそうにない。
「フ、フハハハハッ! 教頭? なんのことかな? 僕の名はシュンスケ! 闇の四天王、シュンスケ・ザ・ダークネスさ!」
やってきた二人にシュンスケはとてもとても嬉しそうな声と顔でそう言った。
「……姐さん、あいつなんか
キャラ違くないですか?
」
「うん、どうやら彼は闇に心を食い尽くされてしまったようだね……。まさに闇の四天王と言ったところか。だが、闇は僕にこそ相応しい。そのことを証明してあげるよ!」
すでにここに至るまでのザコ敵との戦いでテンションがMAXになっていた咲の行動は早かった。スキル《闇纏い》で強化した肉体を駆使して、一気にシュンスケ・ザ・ダークネスに詰め寄り、手にした闇の剣を振るう!
「ふ、面白い冗談だ。できるものなら、やってみるといい! トランスフォーム!」
対するシュンスケは余裕の表情を崩さないままで、
借り物大魔神
に変身した。
「……っ!?」
刹那、ぞわりとした悪寒が背筋を駆け抜けて、咲がほとんど反射的にサイドステップして身をかわす。
次の瞬間、借り物大魔神の虹色の剣が咲の頬をかすめていく。
「く……」
頬を伝う血の感触に思わず咲が小さく呻く。まともに食らっていれば一撃で終わっていた。本能がそれを理解する。
「咲さんッ……!?」
亨が喉から声を迸らせるようにして、咲の名を呼ぶ。
このままではみんなやられてしまう。誰もがそう思ったとき。
「わぁっ……! 借り物大魔神だぁっ……!」
ちょっと場の空気にそぐわないぐらい明るい瑠樹の声が城の中に響いた。
すると、彼の最強のスキル《ふぁいにゃるゆるゆる》の発動条件(可愛いものを見て和む)が満たされて、敵を一分間無力化するリボンがシュンスケ・ザ・ダークネスにゆるっと絡みついた。
「む、しまった……変身が……」
結果、一分間無敵になるスキルと一分間無力化させるスキルの効果が相殺しあい、ダークネスの変身が
強制解除された
!
「ああ、終わっちゃったぁ……」
ファインプレーをしつつ、もう借り物大魔神が見られなくなってちょっと瑠樹はガッカリする。
「く、よくも僕の見せ場を!」
と、そこに怒りに我を忘れたシュンスケのシャドウランスが迫る。
「あ……!」
《ふぁいにゃるゆるゆる》発動の代償としてHPとMPがほぼゼロになっていた瑠樹は回避ができない。
「……っ、しまった……!」
亨が驚愕に目を見開く。
「……少年っ!」
咲の悲痛の叫びが城の中に響き渡る。
次の瞬間、闇色の槍が瑠樹の額を撃ち貫く――それよりもわずかに早く、
「おっと。坊や、大丈夫だったかい?」
「……え?」
瑠樹の影から飛び出した一人の道化が上半身だけの姿で瑠樹を抱えたまま天井近くまで浮上し、その窮地を救った。
日暮 ねむる
は最初から
曖浜 瑠樹
の影の中にいた。
「怖くなかったかい、坊や?」
彼は『闇』の道化師。道化は道化らしく、最高に愉快な道化を演じるべく彼の影の中で虎視眈々とそのチャンスを狙っていたのである。決してついさっきまで眠っていたわけではない。
「ほう。ずっとその子の影の中に隠れていたのか。まったく気がつかなかったよ。なんだか親近感が湧くなぁ」
少し親しげな口調になって、シュンスケはねむるにそう語りかけてくる。
しかし、ピエロ(ねむる)はそれには答えない。ただ助けた少年に曖昧なピエロの微笑を向けたままでいる。
「……あ、ありがとう、ピエロさん!」
瑠樹はしばらく目を白黒させてから、地面に着地し、下半身と合体して人の形に戻ったピエロに慌てて礼を言った。
「いやいや。こちらこそありがとう、坊や。君の影に隠れていたおかげで、ぐっすりと眠れたよ。ところで君は愉快なショーは好きかい?」
「え? 楽しいショー? もちろん大好きだよぉ!」
「よし、それじゃあお礼と言っちゃあなんだが、素敵なお客さんである君のために、このピエロが最高にCOOLな時間をお届けしましょ――おおっと!?」
次の瞬間、無視されて涙目になったシュンスケのシャドウランスが再びねむるに襲い掛かっていた。
「ぼ、僕を無視するなぁっ……!」
もしかすると本当のピエロはシュンスケの方なのかもしれない。こちらは全然まったくCOOLではなかったが。
「……やれやれ。どれだけ目立ちたかったか知らないけれど、こんな小さな子供を危険な目に遭わせるなんてナンセンスだと思わない、裸の王様サン?」
ねむるはさっきと同じように身体をバラバラに分解・浮遊させて、その攻撃を回避しながら言った。彼のスキル《バラバラボディ》はシャドウランスのような一点集中型の攻撃に対して相性が抜群だった。
(とはいえ、僕のスキルじゃ決定打に欠けるのもまた事実なんだよね。殴り合いなら少しは自信もあるけれど、相手は仮にも闇の四天王……。それなら――)
ねむるはちらりと
七峯 亨
と
矢萩 咲
の二人の方を見やった。
二人はこちらの成り行きを呆然と見守っていたが、ねむるの意味ありげな視線に気づくと意を決したように頷く。
それを見て、ねむるは最後にもう一度瑠樹に微笑みかけ、
「これから僕は遠いところに行くけれど、悲しい顔をしてはいけないよ。君に涙なんて似合わないからね」
「え?」
その次の瞬間には、ねむるはバラバラに分解した身体の一つ一つをロケットのように加速させ、シュンスケの身体を窓を突き破って天高くまで押し上げた。
「な、なにぃっ……」
それまで余裕だったシュンスケの顔がにわかにひきつる。
「亨君、今だ! 合体攻撃を仕掛けるぞ!」
「了解っ! それじゃあ、ひと消し行くとしましょうか!」
二人の息はぴったりだった。
亨が長い槍を操りパラボラアンテナ状のフィールド《梨礫(なしのつぶて)》を展開すると、そこに咲が裂帛の気合とともに極太の闇のビーム《メガエラビーム》を放つ!
「僕の闇の力、君に預ける!」
「おっと、こいつはすげぇ闇だ……。これじゃあ俺の身が持つかどうか……。だが、咲さんの闇に呑まれるならそれも本望……。しかし、先にやることだけはやらせてもらうぜ!」
亨は《メガエラビーム》のエネルギーをフルチャージしたフィールドの中心をまっすぐ上空のシュンスケに向け、咲の持つ闇の剣と同時にその中心に槍を突き刺す!
『秘奥義《雨垂》!』
刹那、フィールドの中心から圧縮された闇のエネルギーがシュンスケと彼と一緒に空へ上昇するねむるに向けて一直線に放たれる!
「ば、馬鹿なっ……ぼ、僕は闇の四天王……こんな……こんなところで死ぬわけがっ……わああああああああああああああああああああああっ!?」
「ふふ、道化は道化らしく。散り際こそ鮮やかに。次は寝子島で会おう、曖浜くん!」
次の瞬間、ねむるもろとも闇のエネルギーに真っ直ぐ貫かれたシュンスケはまるで花火のように空に大輪の火花を咲かせて――
爆発
した。
〔NOTICE〕
ヒグラシ ネムル(ピエロ)――セントウフノウ
「ピエロさぁあああああああああああああああああああああああんっ!」
瑠樹は空に向かって叫んだ。
(……またきっと寝子島で会えるよねぇ?)
瑠樹には彼の言葉を信じ、また会える日が来ることを待つことしかできないのだった。
「……ようやく消えた、か」
「……そのようだね。まったく主も厄介な男を教頭に持つ学校に通っているものだ」
一方、見事な合体技を披露した二人もようやくほっと息を吐くようにして、互いに腰を下ろした。
「けど、あいつなんかまだ死んでないような……」
「おや、亨君もそう思う? でも、大丈夫さ。きっと僕達と同じようにこちらにやってきた人達があとはなんとかくれるさ」
それよりも後で主はきっとこの出来事を夢に見て頭を抱えるだろうな、と咲は思っていた。
亨は亨で、この出来事が楽し過ぎて、現実に戻ったあとがちょっと怖いな、などと思っていた。
現実の世界に戻った二人がこのあとどうなったかはまさしく神のみぞ知るというところであった。
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3人まで
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コメディ
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月02日
参加申し込みの期限
2015年06月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月09日 11時00分
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