酒浸 朱蘭は夢を見ていた。
それはこんな夢だ。
その日、君は何の前触れもなく異世界に飛ばされた。
言うまでもなく、これは
神魂の仕業だ。
君達がやってきたのは剣と魔法と
その他諸々のファンタジーの世界。
君達はそんなまるでファンタジーのような世界に、まるでファンタジーのような格好で放り込まれた。
元の世界に戻るためには全部で五つのダンジョンを攻略し、それぞれ最深部にいるボスキャラ達を倒さなければならない。
それではここでそんなボスキャラ達を紹介しよう。
まずは『燃える炎のオネエ系』火の四天王――フジコ・ザ・フレイム!
「燃え尽きたい子猫ちゃん達から、かかってらっしゃい」
お次は『いつもパンツは○○模様』水の四天王――ヨシヒロ・ジ・アックア!
「……悪いが、私のパンツを見た者を生かしておくわけにはいかない」
そして『ぼさぼさの髪は小鳥さん達の聖域(サンクチュアリ)!』木の四天王――ナオキ・ザ・ユグドラシル!
「…………(返事がない。実験に夢中になっているようだ)」
さらには『輝く頭の太陽の使者!』――光の四天王――ソウタロウ・ザ・サンライト!
「ほっほっほ。伊達や酔狂でこんな頭をしているわけではありませんよ?」
そして最後は『縁の下の力持ち。「誰?」とか言ったら駄目!絶対!』――闇の四天王――シュンスケ・ザ・ダークネス!
「……教頭先生? 何のことだかわからないな……。僕は闇の四天王――シュンスケ・ザ・ダークネスさ」
え? 四天王なのに五人いる? ていうか、みんなどこかで見たことある?
それはきっと――気のせいだ!
さて、君達はこの世界ではろっこんを使うことができない。
その代わりに、君達はこの世界でのみ使える『スキル』を発動することができる。
スキルについては細かいことは考えなくていい。
あんまり無茶な内容だと
大いなる意思に修正されるかもしれないが、なにしろいつにも増して
こんな感じだからある意味ではっちゃけた方が勝ちという部分もあるだろう。
あのときや、
あのとき以上に、はっちゃけてくれて構わない。合言葉は、
人生楽しんだもの勝ち!
さあ、仲間と協力し、自慢のスキルを駆使して、四天王(五天王?)を倒して元の世界へ帰ろう!!!
「……こ、この人達はいったい何を言っているんだぜ……?」
酒浸 朱蘭も思わず酔いが醒めるそんなトンデモ・ザ・ワールドでまた新たなる混沌(カオス)が始まる。
「君は生き延びることが(以下略
というわけで、ごきげんよう。頭の中がおよそファンタジーしていることに定評があるMS――水月 鏡花です。
そんなこんなで、今回はソシャゲ系バトルシナリオです。ちなみに水月はいまだガラケー持ちでソシャゲはやったことありません(ぇ
というわけで、このシナリオは完全に想像(妄想?)です。ていうか、絶対にこんなんじゃねぇだろという自信が逆にあります。はい、要するにソシャゲ風イラが使いたかっただけなんですね。すみません反省してます。でも後悔はしてない。
もちろんソシャゲ風イラ以外にも魔法少女イラでもハロウィンイラでも何でも来いです。
イラストに合わせて現実の寝子島ではありえないスキルを想像(創造)して、元の世界へ続く道を全力で駆け抜けて欲しいと思います。
なお、テオさんは今回も傍観者です。彼に対してアクションをかけられても対応できかねます。あらかじめご了承ください。
というわけで、以下は色々と説明です。無駄に長いですが、流し読みだけでもして頂けると幸いです。
事前準備について
要相談、というほどのシナリオでもありませんが、あらかじめ誰がどのダンジョンを攻略するかをコメントページなどに書いてまとめておくとアクション執筆がスムーズかもしれません。
また協力プレイをするならGA推奨です。
今回の戦いをきっかけに今まで接点のなかった人とGAを組んだりしてみませんか?
なお、あのときと同様、今回も異世界での『死』=『爆発』を意味するのでご覚悟をお願いします。
状況について
アクションはPCがそれぞれのダンジョンの入口付近で目を覚ますところからスタートします。
PCは自身の経験から、あるいはほかの誰かに話を聞いて、状況を理解し、元の世界に戻るために行動を開始します。
なお、スキルの名前・効果については本能的に理解ができるものとし、BOSS情報に関しては全員未知のものとします。
また本シナリオでは属性間に有利不利はありません。あくまでも一種のフレーバーとしてご活用ください。
ダンジョンについて
各ダンジョンとそこに出現する敵の説明をします。
なお、BOSSはみんなどこかで見たり聞いたりしたことがあるかもしれませんが、
間違いなく別人ですので遠慮なくやっちゃってください。
◇火のダンジョン《フジコの炎の城塞(ダンジョン)》
砦型ダンジョンです。そこかしこに溶岩の海があります。
熱いのでつい服を脱ぎたくなります。が、男性が服を脱ぐと危険かもしれません。理由は……わかりますね?
またときどき上から岩が落ちてきます。
ちょっとした怪我で済むものから、潰されて即死するレベルのものまで大きさは様々。
誰かをかばって「ぐわーーー」というのもファンタジーぽいかもしれません。
なおフジコ・ザ・フレイムは砦の最深部で仁王立ちしてPCを待ち構えています。
〔enemy〕
動く火の玉「ファイヤーボール」
不死鳥っぽいのにわりとすぐ倒せる「フェニックスもどき」、
全長10cmでセクシーな格好の男性キャラにのみ襲い掛かってくるフジコ・ザ・フレイムの分身
「フジコJr.」、などが出現します。
◇水のダンジョン《ヨシヒロの水の聖堂(サンクチュアリ)》
聖堂型ダンジョンです。そこかしこに水路が流れていて、そこからよく敵が飛びだします。
足元に仕掛けられたスイッチを踏むと高水圧の水が壁から吹き出して水路へ押し出そうとしたりする罠もあります。
カナヅチさんにはちょっと厳しいダンジョンかもしれません。でも、誰かが助けてあげればきっと大丈夫。
ちなみにヨシヒロ・ジ・アックアは最深部の祭壇で水の精霊アクア様にお祈りを捧げています。
〔enemy〕
全長10cmで生臭い水鉄砲を口から発射する「ミニサンマさん」、
剣と盾を持ち二足歩行するイモリの「ニュートさん」、
口から破壊光線を吐き、手足を引っ込めて甲羅状態で回転しながら突っ込んでくる「カメデマンネン」、
などがいます。
◇木のダンジョン《ナオキの世界樹の迷宮(ラビリンス)》
密林型ダンジョンです。
何故かそこかしこにしかけられたトラバサミや、頭上から落ちてくるイガグリなどに注意が必要です。
またいたずらな風の妖精シルフがスカートとか褌をめくりにくることがあります。
ところで、ナオキ・ザ・ユグドラシルは一番奥のエリアで一本一本に名前をつけてマンドレイクを
育成しているようです。
〔enemy〕
どう見てもキノコにしか見えないけど頑なにクリだと自己主張する「栗坊」、
近接攻撃をする笑いが止まらなくなる毒の粉をまき散らす「茸坊」、
悪臭を放ち、二本の根っこで二足歩行しながら、つるのムチで人を捕食する「ラフレシアさん」、
などが登場します
【マンドレイクについて】
根っこが二本の足のように動き、地面から抜かれるときに
「ひああああええええええいいいぃいいいいいいいっ!!!」と恐ろしい悲鳴をあげる恐怖の植物。
悲鳴をまともに聞くと漏れなく死にます。
しかし、何故かナオキ・ザ・ユグドラシルには聞かないようです。漏れあるじゃん。
◇光のダンジョン《ソウタロウの光の美術館(ミュージアム)》
美術館型ダンジョンです。石像とか、甲冑とか、絵とかが飾ってあります。
館内BGMは『耳で聞いて覚えるシトラス・ガムダン名言集』で長く館内にいると頭が痛くなります。
何故か古今東西の名画に混じってソウタロウ本人の肖像画も並んでいたりするのですが、
もしかしたら意外とナルシストなのでしょうか。
そしてソウタロウ・ザ・サンライトは一番奥の部屋の大きな宝箱に入っています。空気穴は開いてます。
〔enemy〕
動く石像(普通に襲ってきます。なぜかデザインはフジコ先生です)、
いきなり変顔をして笑ってしまった者を開閉式の床の下(そこには目や鼻、舌に優しくない
激辛プールが待ち構えている)を落下させる「絶対に笑ってはいけないモナリザ」、
手持ちの槍でごく普通に刺しにくる「さまよう甲冑」、
などが出現します。
◇闇のダンジョン《シュンスケの闇の王国(キングダム)》
お城型ダンジョンです。石造りで豪奢な、いかにもRPGに出てきそうな中世ヨーロピアンな感じのお城です。
場内にはどこからともなくクラシック音楽が流れ、ご丁寧に戦闘時にはBGMが変わります。
なんというかシュンスケ・ザ・ダークネスさんのいかにもな歓待ぶりがわかって、
よっぽど出番が欲しかったんだろうなということがわかります。
シュンスケ・ザ・ダークネスは最深部の玉座でPCが来るのを待っています。
〔enemy〕
宝箱に偽装して頭に噛みついてくる「ミミック」、
いつのまにか頭上に移動してきて落下してくる「空飛ぶシャンデリア」、
目と鼻と口があって火を噴いたり牙を剥いたりしてくる「人喰い絨毯」、
などが出現します。
BOSSについて
○フジコ・ザ・フレイム
筋骨隆々の肉体から放つ様々な格闘技(「フジコパンチ」または「フジコキック」)と
火の魔法(「フジコファイアー」)で攻撃してきます。
ただし、火はあくまでもこちらの衣服を剥ぎ取るためのもので、直接的なダメージをうけることはありません。
ですが、衣服を剥ぎ取られたあとで、必殺技の「フジコダイブ」を食らうと文字通りの意味で
即死(=爆発)なので注意してください。
なお、女性には興味がないようなので、女性PCは優位に立てるかもしれませんが、
女性しかいなかった場合、欲求不満による大爆発(フジコダイナミック)発動で全員即死します。
3人以上の男性PCを「アーーーッ」させると満足して動きが鈍るようです。
○ヨシヒロ・ジ・アックア
強力な「眼鏡ビーム」を放って攻撃してきます。当たるとかなり痛いです。
また板書用の大型三角定規を使った物理攻撃「ツイン三角定規」もリーチがあって厄介です。
お尻の裂け目からパンツを見られることを極端に嫌っているので、
常に誰かが後ろを取るように移動しながら戦うことでアドバンテージを得られるかもしれません。
戦っているうちに徐々にお尻の裂け目が広がって、その状態でパンツの柄(模様)を言い当てると動きが鈍ります。
言い当てを狙う場合は柄(模様)をアクションに明記してください。
ヒントは彼が何の四天王であったかに隠されています。
○ナオキ・ザ・ユグドラシル
化学の実験と称して、黙々と畑からマンドレイクを抜いていきます。
何が化学の実験なのかよくわかりませんが、マンドレイクが引っこ抜かれるときに発する悲鳴を聞くと
人間は即死(=爆発)なので、しっかりと耳を塞ぐ準備が必要です。
耳を塞いでいれば死にませんが、同じエリアに生えているラフレシアさんが邪魔をしてくる
(悪臭で鼻を塞がせようとする)ので、きちんと対策を考えましょう。
マンドレイクを全て抜き終えると満足して動きが鈍ります。
うっかりマンドレイク対策を怠ると全員即死(=爆発)なので、意外と危険なボスです。要注意。
なお、ボス部屋の入口の前にマンドレイクの効用はきちんと書いてある親切設計のダンジョンとなっております。
○ソウタロウ・ザ・サンライト
宝箱の中で息を潜めてPCさん達が来るのをいまかいまかと待ちわびています。
校長ソウタロウさん、暇なんでしょうか?戦闘が開始されると太陽の光を頭部で反射・増幅させる「ソーラービーム」を屋内なのに使用したり、
こちらの戦う意欲を徹底的に削ぐ「雨宮 草太郎のつまらない話」を披露したりして、PCを苦しめてきます。
さらには当たった人間を校長と同じ姿に変えてしまう「校長ビーム」などが危険です。
敵味方の区別がつかなくなり、同士討ちの恐れが発生します。
ちなみに最後までつまらない話を聞いてあげると動きが鈍りますが、
放っておくとたぶん24時間以上喋り続けます。ソウタロウ、意外ト強イ。
○シュンスケ・ザ・ダークネス
王座で手ぐすねひいて――というよりもむしろ首を長~~~~~くしてPCさん達を待っています。
久しぶりの出番なのでのっけから本気です。闇のエネルギーを掌からぶっ放す「ダークネスビーム」は発動に一瞬のタメが必要なものの
射程も威力も申し分ないですし、
自分の影から無数の闇の槍を突きださせる「シャドウランス」は威力こそあんまりですが、
ほとんどノーモーションで発動します。
もうぶっちゃけお前がクローネと戦えよって感じですが、それは言わない約束です。
さらに一分間だけ借り物大魔神に変身する「トランスフォーム(使用は一回限り)」
(変身時に装備できる虹色の剣は当たると即死=爆発)などという技も使ってきます。
特に弱点はなく、地味に強いです。本当に地味に強いんです。
大事なことなので二回言いました。心してかかってください。
なお、もし彼らにそっくりの人物に心当たりがあっても、それはドッペルゲンガー的なアレで全くの別人ですので、遠慮なく好きにやっちゃってください。
アクションについて
アクションには次の三つの要素を中心に記載して頂ければと思います。
○キャラクター設定
・外見(イラストがあればそちらを参照します)
・キャラクター属性(火・水・木・光・闇のいずれか一つを選択)
・スキルの名前と効果(自分の属性をモチーフに自由な発想で)*最大二つまで
○ダンジョン攻略指針
PCの皆さんにはまず火・水・木・光・闇のうちのどのダンジョンを攻略するかを選んでいただきます。
お好きなダンジョンを選んでいただいたうえでトラップや敵に対し、どのような対処をするか記入してください。
なお、一人一つのダンジョンを攻略することしかできません。
一つのダンジョンを攻略し、また別のダンジョンを攻略しに行くといったアクションは採用できませんので
ご注意ください。
あくまでもご自身で選んだダンジョンでの行動のみを書くようにしてください。
○BOSS戦行動指針
BOSSとの会話や、どういった戦法を取るかを記入してください。
説明は以上です。
まあ要するにいつもの水月シナリオです。
うん、青い鳥とか書いてた頃が懐かしいよね。
とりあえずそんな感じで。
それでは今回も皆様の熱いアクションをお待ちしております。