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【ハロウィン】寝子島ハロウィン☆デイズ!
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しばしの休憩時間の後、ミニステージの上は様相を一変していた。
古城のようなセットが用意されている。バックスクリーンには、暗雲たれこめる空も描かれていた。スクリーン上にはコウモリや魔生物が飛び交っており、不穏にしてファンタジックな雰囲気を盛り上げている。
ステージ後方中央に、鎮座するのはドラムキット、それもフルセットだ、ここに鎮座すると
羽黒 空
は、軽くスネアドラムを叩いて音の響きを確かめる――完璧だ。
寝子島高校軽音楽部、過去のトリエンナーレ、ネコフェス、マタタビ演劇に引き続き、ハードな予定の合間を縫って、今夜もやってきたのだ、彼らは。
「今回もお手伝い……いたしますよ」
と告げて空がリズムを刻みはじめれば、最初うっすらと、やがて克明に、
雨寺 凛
のギターが冴え渡るコードを鳴らしてこの波に乗った。
最初、凜の姿は舞台になく、ギターだけが音を発していた。しかしそれは短い間だけのこと、やがて拍手が場を満たす。
凛がギターを抱いて、ゆらりとステージに上がったのである。
空も凜も、普段とは姿を一変していた。
空の仮装を一言で言えば、『ゴスロリ衣装を着た猫又』になるだろうか。ちゃんと猫耳をつけ、黒で統一したレースのドレス、その一方でヘッドマイクには、ワンポイントでジャック・オ・ランタンの飾りつけをしている。
一方凜は前髪を垂らし片眼を隠すようにした上で、白いワンピースとポンチョで西洋幽霊をイメージした姿になっている。といっても不気味さよりも、可愛らしい印象があった。右肩に乗る黒猫のぬいぐるみも、そんなヴィジュアル形成に一役買っているようだ。なお本日の凛の相棒は、鮮血で染めたような真っ赤なギターだ。
空が築く音の土台の上で、リズミカルな凛のギターがずんずんと歩む。二人の演奏はやがてマーチ調になり、これに導かれるようにして魔女の装いの夢宮瑠奈、同じく魔女の千明優輝が壇上に上がった。
瑠奈は、カボチャをあしらった壇上のキーボードにスタンバイし、優輝はショルダーキーボードを肩から下げた。
一瞬、雷鳴のように空のシンバルが鳴った。
そのときステージに、
仲村渠 鳴
が駆け上がったのだ。ゴシック調の黒いドレスを着た彼女は、蝙蝠の大きな翼を生やし、頭にも山羊のような角がある。一見恐ろしげだが、鳴の笑顔を見れば誰もが釣られて笑むことだろう。鳴がまとうすべての扮装が、彼女のキュートさを底上げしているかのようだ。鳴が肩から下げているのも、白鍵を赤く染めた特製のショルダーキーボードである。
黒依 アリーセ
の姿が見えたとき、客席からため息が上がった。彼女はヴァンピール、すなわち女性吸血鬼に扮しており、口元には牙がのぞいている。赤いバラを飾った漆黒のロングドレスが、いやが上にもその肌の白さ、妖艶さを増しているのだ。アリーセは一礼すると、コーラスマイクの前に立った。
そして一度ステージが暗転して、ドラムが静かな地響きのようなものを鳴らしたとき、観客たちはついに、軽音楽部本日のフロントマンの姿を見たのである。
姿を見せたのは
吾妻 優
であった。彼は包帯と破れた衣装でミイラ男に扮している。けれどもその色彩バランスは、他のメンバーと基調を合わせており、ゴシックな雰囲気たっぷりであった。
優が物憂げな表情でぐるりと客席を見渡せば、感極まったのか少女たちの歓声が上がった。彼はステージ中央の前列、マイクスタンドを両手で握って立つ。顔は下を向いており、マイクに祈りを捧げているようにも見えた。
もうおわかりであろう。本日の軽音楽部もやはり全員仮装、一夜限りのモンスターバンドとして、舞踏会ステージに舞い降りたのである。
それにしても威風堂々、圧巻の顔ぶれではないか。
全員が、それぞれのコスチュームでそれぞれのパーソナリティを表現している。一見個性がバラバラのようだが、不思議と統一感がとれているのは、やはりバンドとして、軽音楽部として、数々のステージをこなしてきたがゆえの経験と自信があるからだろうか。
これに沸かぬはずがない。たちまち歓声がもちあがり、
「アリーセ!」
「凜ちゃーん!」
といったように、メンバーそれぞれの名も上がった。もちろんリードボーカリスト優をたたえるこえも少なくない。すでに数多くの伝説的ステージを達成し、寝子高軽音楽部は高い評価とファンを獲得しているのだ。
ぷつっ、とマイクのスイッチが入った。
「ありがとう! みんなありがとーっ!」
最初に告げたのは凛だった。彼女はアリーセと肩を寄せるようにして、コーラスマイクの前に立っている。
「今夜は、軽音楽部のみんなと演奏させてもらうよ。このためにみんなで仮装も用意してきたからね♪」
拍手が鎮まるで少し待って続ける。
「もう知ってる人もいるみたいだけど、今夜は優くんが初めてボーカル担当ってことで……よろしくお願いするね!」
たちまち「優」コールが次々発生した。優はうなずいてはいるが、緊張しているのか、それとも集中しているためか、下を向いたまま顔を上げない。
ここで優輝が、鍵盤をぽろぽろと鳴らし始めた。凛が見ると優輝は軽くウインクを返す。
うん、小さく言って凛は軽く息を吸い、
「それじゃあみんな、聴いて、そしてたくさん踊ってね。Trick or Music! みんなでハロウィンナイトを楽しみましょー!」
と一声、垂直に立てたギターの弦を、ギューーーーーーーンと撫でるようにして弾きむしり開会の挨拶を締めくくる。
「ワンツースリー、ワンツースリー!」
間髪入れず空がカウントを取った。
このとき、鳴の両腕にさあっと鳥肌が立った。ぞくぞくする。ライブが始まる瞬間というのは、いつもこうだ。
――やっぱり……。
鳴は確信した。
――やっぱり誰かと一緒にこうして演奏するのって、楽しい!
この瞬間、このステージをみんなとともにできる幸運を、鳴はあらゆるものに感謝したいのである。
普段は切り込むようなハードロックにポップサウンドをちりばめて、わっと盛り上げるのが軽音のスタイルだ。しかし本日彼らは方向性を変えている。なんといっても今夜は仮面舞踏会なのだ。音楽が観客を圧倒してはいけない。音楽で、踊ってもらわなければいけない。
凛のギターが歌い始めたアルペジオに、驚いた観客は少なくなかった。
バラードなのである。
それも、ラテンフレーバーのある情熱的なバラードだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
161人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月09日
参加申し込みの期限
2015年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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