this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【ハロウィン】寝子島ハロウィン☆デイズ!
1
2
3
4
5
…
106
つぎへ >>
寝子島ってどんな島?
一言であらわしてと求められたとき、あなたならどう答えるだろうか。
もちろん、千人いれば千人の回答があるだろうし、年齢性別立場などで、表現に差があるのも当然だろう。
けれども多数決を取るわけではないけれど、それなりに支持を集めそうな回答があるのではないか。
お祭り好きの島
――これだ。
寝子島はお祭り好き、それも、トラディショナルなものに限らず面白そうなものであれば、どんどん取り入れてグイグイ楽しんでしまう、そんな積極性がある。明るさがある。しかも多くの住民が、祭りの参加に積極的なのだ。同じ阿呆なら踊らな損々的精神とでも言おうか。生まれがこの島かどうかは関係ない。それどころか、やってきたばかりの観光客であっても、寝子島にいるうちにいつの間にか、そうした心境になるものらしい。
もしかしたらこの島こそが、住民をお祭り好きにする、という『ろっこん』の持ち主なのかもしれない。
さてここにも一人、そうしたポジティビティを胸に抱きながら『かりそめのよそおい』、すなわち仮装を楽しんでいる者があった。
森 蓮
だ。
蓮がチョイスしたコスチュームは、シルクハットに夜会服、さらには長いマントという、なんとも古式ゆかしき衣装、全体的に黒の色彩だがマントの裏地やマントの合わせ目、さらには反り返った帽子の鍔の裏などなど、随所にあしらった鮮烈な赤がイメージを明るくしている。加えて、マント留めにした大きな瑠璃色のブローチ、首元に巻いた純白のスカーフ、さらにはジャック・オ・ランタン風の帽子飾りもあいまって、格調高くも楽しげな演出に成功していた。これで口にフェイクの牙も装着して完璧、ご存じ吸血鬼伯爵の登場とあいなったわけだ。
「ハロウィンは古代ケルト人のお祭りです。この時期になると、この世とあの世の境目がなくなると信じていたらしいですね。仮装は、死者の魂とともにやってくる魔物に、仲間と思わせることが目的だそうです」
「聞いたことがあります。この日、そしてこの夜は、魔法のような時間になるのでしょうね」
応じるのは
御巫 時子
、彼女は買い忘れたリボンを手に、自宅に戻る途中で蓮に出会った。うっとりしたような目の色をしている。
「ところでその衣装、よくお似合いですよ」
「はは、ありがとうございます。いくらか浮かれすぎな気もしましたが……」
蓮は帽子を取り、わざと仰々しい姿勢を取ってお辞儀してみせた。どことなく、大衆演劇の舞台俳優じみた動きだ。照れくさくても、楽しむときはとことん楽しむ彼なのだ。
「時子さんはこれから仮装ですか?」
「ええ、もう島中仮装した人でいっぱいですから、なんだか気が焦ります」
時子は手にしたリボンをひらひらと振って見せた。
「何の仮装を……と訊くのは野暮ですね。願わくば、パレードでお目にかかりたく思います。楽しみにしていますよ」
では、ともう一度礼をして、吸血紳士蓮はゆく。目指すはそう、パレードの出発点となるシーサイドタウンだ。
「また会場で」
言い残して時子も帰路を急ぐ。
島中仮装した人でいっぱい、そう時子は言ったが、これは決して大袈裟ではない。
寝子島は今、物語、伝承、神話に小説、ゲームやアニメ、はたまた即席のイマジネーション、そうした想像力という想像力が生み出した、楽しく奇抜でちょっとだけホラーな、思い思いの衣装に着替えた人たちであふれかえっているのである。
まるで島全体から、この世とあの世の境目が消え失せたかのようだ。夢の世界が、現実に出現したと言ってもいい。
準備はいいか? さあ、やってくる。
さまざまなかたちで盛り上がった
寝子島ハロウィン☆デイズ!
、これをしめくくる最大にして最高潮の一日が、いよいよやってくる!
**********
洋菓子店『Raton』は本日、店ぐるみでイベントに参加する。シーサイドタウンのチェックポイントとして、パレード参加者にお菓子を配布するのだ。
合言葉は「トリックオアトリート!」、これを口にした人に、もれなく特製カボチャのプリンを無料で手渡すことになっている。
これも町が、協力店にいくらか助成金を支払うからこそ実現した大盤ぶるまいだ。それに店の宣伝にもなるし、来店者は他のお菓子を購入してくれたりするので、結果的には店にとっても大いにプラスになる。
といっても、楽な商(あきな)いでないことくらい容易に想像がつくことだろう。
いやむしろ対象店舗にとっては茨の道! それどころか気力体力そのすべてを試される、恐怖のハロウィン・サンダーロードともいうべき試練の一日であるということを、墨汁がぽたぽた垂れそうなほど肉厚な毛筆をイメージしつつここに断言しておきたい。
なぜなら寝子島のハロウィンが、並大抵の規模ではないからだ。
規格外、驚天動地、あるいは吹き荒れる竜巻、季節外れの巨大台風……その他どんな表現を使っても、このすさまじさをあらわすには足りないように思える。
まず人の数だ。よくもこれだけ住民がいたものだと、あんぐり口を開けるような途切れなきパレードが始まる。島中がにぎわうばかりではなく、この日を目指してどっと観光客も押し寄せるため、その集客力たるや半端ではない。
そのうちの少なからぬ数、いや過半といっていい人数が、小さなお菓子屋に攻め寄せてくるのだ。
おお、その光景! 波間漂う笹の葉小舟と言おうか、四方八方から楚の歌を合唱され落涙する項羽と言おうか。ほとんど絶望的ですらある。タイミングによっては何度か、店がパンクしそうなほどの光景をあなたは目にするであろう。
しかしこれは悲壮な世界ではない。むしろ楽しい、楽しすぎるほどの世界である。
やってくるお客のほとんどが、皆仮装をしているのだ。そのゴージャスさ、面白さに美しさはこの日しか味わえないものだ。そんざいするのは目もくらむような非日常感、飛び交うトリックに求められるトリートである。ほとんどこれは戦場だ。しかれども誰も死なずそれどころか傷つくことのない、甘く夢見るような戦場なのである。
ゆえに『Raton』に揃った顔ぶれ――臨時の手伝い店員の面々は、いずれもどこか、緊張した面持ちであった。
といっても恐れるというよりは、まもなくはじまる巨大なフェスティバルを、待ちきれない様子である。
ぱりっとした制服に袖を通し、『Raton』のロゴが入った黒い帽子もかぶって涼やかに、
楢木 春彦
は控え室に姿を見せた。
「よしっ、今日は一日頑張るか! 女性陣の手伝いもどもっす」
「……あ、はい、どうも」
ぺこっと会釈したのは
鹿嶋 洋美
、やはりエプロン姿で髪もくくっている。
「鹿嶋さんは初めましてっすね。よろしくっす」
「よろしくね。今日はどんなコスプレが見られるかな?」
洋美はフリーター、ここでの仕事は初めてだが、こういった店で働くのには慣れているので制服の着こなしもなかなかのものである。
「今日はよろしくね。春彦くん、なかなか気合いが入ってるね」
言いながら出てきたのは
紅林 柳霞
だ。今朝の彼女は長い黒髪を背で結っている。柳霞は両腕を水平に伸ばして、
「この制服着てみたかったんだよね、似合うかな?」
とくるり回って見せた。
「おう、似合ってるぞ。なかなかのもんだな」
ひょいと片腕上げて挨拶するのは
ジニー・劉
だ。上げる腕の角度は浅めである。やや寝不足気味な顔色だが、これはジニーにとっては通常の状態だ。
「今日、かなり忙しいって話だよな? 夜は舞踏会にも行く予定だし……体力持つかな、俺」
ごく自然にジニーは、洋美のすぐ隣に立っている。
「大丈夫ですよ、劉さんですし」
するとまたごく自然に、洋美は彼に微笑みかけたのだ。まるで磁石の両極が、自然に引かれあうように。
「励ましてくれるのはいーけどよ、『劉さんだし』ってのは、根拠としてどーなんだ?」
「だって」
ふふっと洋美は意味ありげに彼に肩を寄せた。
「そういうものじゃありません?」
「そーいうもんってどーいうもんなんだよ……ったく」
と言いながらも、ジニーはまんざらでもなさそうなのである。
「ややっ、ジニーさんと鹿嶋さんの間には、言葉のいらない共通のなにかがあるように見えるっす」
すかさず春彦が茶々を入れた。
「おいこら春彦、知った風なこと言うんじゃねーよ」
言葉ばかりは威勢が良いが、なんだか舌がもつれ気味のジニーだったりする。
言葉のいらない共通のなにか……たしかにそれはあるだろう。それは互いの想い、ジニーと洋美がこれまで過ごしてきた、数々の記憶が醸成したものである。
控え室のドアが開いた。
「みなさん、おそろいですね」
荒井 景貴
が優しい、稲穂を撫でるような笑みを見せる。景貴は『Raton』のオーナー兼店長、まだ若いが、フランスでのパティシエ修業経験もあるという優れた経歴の持ち主だ。もちろん腕も超一流といっていい。けれども彼は決して自分の技量や経歴を鼻にかけることはない。どんな人が相手でも物腰柔らかに接する。
今日が初の手伝いになる柳霞、洋美を景貴は見て、
「制服姿、みなさんよくお似合いです。ではそろそろ開店の準備に入ろうと……」
「あ……でも景貴さん」
おずおずと柳霞が声を上げた。
「あと一人……」
そのとき転がり込むようにして、
「ごっめんなさーい!」
なにか白いものが飛び込んできた。急ぎすぎて壁に激突せんばかりの勢いで両手をつく。
野々 ののこ
である。
「ね、寝坊しましたーっ!」
ぴしゃっ、と合唱してののこは頭を下げた。すごい勢いで疾走したらしくゼエゼエ息をついていた。けれどもその姿を見て、
「えっ!?」
洋美は目を丸くした。
「おい野々……それ、大丈夫かー?」
春彦はあきれ顔だ。
なぜってののこは純白の和服で、しかも頭に三角形の白い布(天冠とか三角頭巾というらしい)を巻いていたのだ。いわゆる和風の幽霊というやつだろうか、少なくともあまり普段着には見えない。ていうか、どう考えても仮装だ。
「ののこ……てめぇなんでコスプレして来てんだよ?」
ジニーは頭痛がするように、額に手を当てている。
「え? ハロウィンだから仮装で店員やるんじゃないの? この服装に手間取って……」
「しねーよ。景貴が制服用意してくれるって話だっただろーが。聞いてなかったのか」
考えてみればののこはあの格好で寮から走ってきたというわけなので、ある意味すごいではある。
「ええ、そうなんですよ」
これには景貴も苦笑を禁じ得ず、ビニール袋に入った洗い立ての制服を示してくれた。
「そのおばけの格好、可愛いですね。けれど制服も似合うと思うのですが……」
「ええっ!? ごめんなさーい!」
だからなにを聞いてたんだー、とジニーが言うより先に、
「店長さん、そろそろ時間っすよ?」
春彦が声を上げた。
「いけない、それではののこさんはその上にエプロンだけ巻いておいてください。制服も試してみたければタイミングを見て……そうですね、昼の休憩のときにでも着替えて下されば結構です」
「はいーっ!」
ラジャ、というように敬礼して、ののこはエプロンを受け取って幽霊衣装の上に巻くのであった。
1
2
3
4
5
…
106
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【ハロウィン】寝子島ハロウィン☆デイズ!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
161人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月09日
参加申し込みの期限
2015年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!