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【ハロウィン】寝子島ハロウィン☆デイズ!
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Herb&Tea Shop MOEGIも回って、緋紅朱赫乃たちのパレードは終わった。
八神修ら仮装コンテストに出るという面々とは別れ、赫乃は帰路につく。脚光の当たる場所に出る気には、まだなれなかったから。
ところが途上、赫乃の耳はある報せをとらえていた。
仮面舞踏会の情報である。
「……」
このまま帰宅したところで、何も得るものはない。失うものもないだろうが――ここで赫乃は思いを巡らした。果たして今の自分には、失うことを恐れるものが残されているだろうか、と。
つい先日、赫乃はある別離を経験した。身が引きちぎられるような痛みを伴う別れであった。彼女の傷はまだ癒えていない。しかし積極的に治療しなくては、永遠に治ることはないだろう。
一歩踏み出さないと――赫乃は心を決めた。
このとき、赫乃の数メートル後方に常闇月の姿があることに、気づいたものは誰もいない。
赫乃の足取りにあわせ、月はまるで影のようにして、彼女の後に続くのである。
桜花寮にいた頃のことを思い出すと、
ロベルト・エメリヤノフ
はいたたまれない気持ちになる。
ある晩、寝苦しい夜にたまらなくなって、ロベルトは同室の友人
千種 智也
の寝込みを……詳しく書くのはためらわれるので、ここは意味深に、『あれこれしようとした』と書くにとどめよう……ともかく、思いを遂げるべくあれこれしようとしたのだった。
ところが智也からすればたまったものではない。信じられないとばかりに彼はロベルトをはねのけ、拒絶し、当然のことながら激怒した。
ロベルトはすぐに謝ったのだが、元々寮費を長期滞納していたなど、複数問題を抱える身であり、この夜の出来事が決定打となって、見事追放、すなわち退寮となったのだった。
正直――ロベルトがいたたまれない気持ちになっているのは、その夜、自分が行った、いや、未遂なのだから『行おうとした』行為そのものではない。焦って行動に移したという、自分のうかつさについてである。
もっと時間をかけて、もっと少しずつ、智也の心の掘を埋めていくようにしていれば、願いはかなっていたかもしれないのだ。いや、かなっていたはずだ――そうロベルトは考えている。
失ったものの大きさについても、ロベルトは惜しまずにはいられない。
かつて、彼らは本当に仲が良かった。親友といって良かった。親友同士なら、もっと互いのことを知りあおうとするのは当然のことではないのか。
だから自分はやり方を間違っただけだとロベルトは思っている。あのとき焦らなければ、今頃はまだ、ロベルトは桜花寮にいて、智也との仲も、深まりこそすれ現在のように、途切れてしまうことはなかったはずである。
そんなことを考えていたせいだろうか。
ロベルトはこの夜、舞踏会で智也と再会した。
「なあ、俺と踊らねえか?」
と智也が声をかけた相手が、ロベルトだったのだ。
さもありなん。ロベルトの仮装は、あきらかに女性だったのである。
この項、次ページに続く。
「楽しいイベントアルヨー!」
と仮面舞踏会のスポークスマンのように、数日前から
志波 武道
はこのイベントを喧伝しまくっていた。
「仮装か洋装プラス仮面かりるとかできるってー」
両手をメガホン状に口の横に当て、こんな調子で陽気に元気に、武道はクラスの女子に声をかけまくっていたのであるが、特に、
楪 櫻
は念入りに誘った。
「楽しそうだからクラスの子に声かけまくってるけど櫻ちゃんもこなぁい?」
と呼びかけたのである。
注意しておきたいのは彼が、この一言に『櫻ちゃんだけを誘ってるんじゃないよ』という言い訳を潜ませているところである。さらには、『断られても平気だよ』『でもみんなもいるし安心だよ』というメッセージも読み取ることができようか。
断られても自分の心が傷つかないよう、保険をかけているとも言えるだろう。
けれども、櫻が参加しやすいよう、最大限気をつかっているとも、言えるだろう。
さてそうして肝心の櫻は、
「……私が行くのは場違いではないだろうか?」
と逡巡した結果、
「行けたら行ってもいい」
という、当日結果待ちみたいな回答を武道に与えたのである。
そして現在、すなわち舞踏会当夜。
ずっと待ちぼうけだった武道は、櫻の姿を見て飛び上がらんばかりにして喜んだ。
「志波……まあ、色々あったが、来たぞ……」
「うっわー! 櫻ちゃん!」
なんだか武道は、ちょっと涙ぐんでいるのである。本当に泣いちゃいないが。
彼の服装は演劇祭のとき着たファントムの衣装であった。仮面も同じだ。右目だけ隠れる半仮面である。夜な夜なオペラ座に出没するイメージである。
「志波の衣装は……この間の演劇のやつの格好か。なかなか様になってるじゃないか、似合ってるぞ」
「サンキュー、でも、役になりきってないと微妙に照れるんだよなコレ……それはそうと」
不躾は承知だが武道は櫻の姿をしげしげと眺めて、
「ビックリしたよ! その姿を見て!」
「びっくり……やはり場違いであったか……」
くるっと背を向けて帰ろうとうする櫻の前に、
「待って待って! ウェイトストップシルブプレ!」
回り込んではあはあと、荒い息をして武道は言ったのである。
「ビックリしたのは……いやその、超綺麗だったから!」
「衣装がか?」
「違う! その衣装を着た櫻ちゃんが!」
そうして静かに、武道は言葉をぽそりと付け加えたのだ。
「本当に驚いた、ああ……」
「こっ……」
一瞬、言葉に詰まった櫻だが、しばし呼吸を置いて、
「こ、こういった服は滅多に着んからな……そのせいだろう……」
とは言うものの、頬が少し赤らんでいた。
これに先立つこと数日前、櫻は祖父の道場でも、仮面舞踏会に参加すべきかどうかという迷いを口にしていた。すると祖父は黙って席を立ち、入れ替わりにやってきた叔母から、このホルターネックのシンプルな赤いドレスを手渡されたのである。仮装はないがせめてこういうのを着て行けということらしかった。
とすると叔母のチョイスも間違いではなかったということだろうか。
照れ隠しのように櫻は言葉を返した。
「ところで……クラスの他の女子はどうした? 誘ったのだろう? 誰が来る?」
痛いところを突かれたようだ。武道は言葉を選ぶように、慎重にこう告げたのである。
「他の子は全員……断られた。だからメンバーは、櫻ちゃんと俺だけなんだ……」
最初から意図的にデートにもっていこうとしたのか、結果としてこうなったのか……その真相は藪の中である。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
161人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月09日
参加申し込みの期限
2015年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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