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【ハロウィン】寝子島ハロウィン☆デイズ!
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「ぐごっ!? あれ、うち寝ちゃってた?」
壬生由貴奈は目を覚ました。
まだ車の中にいる。革張りのソファもそのままだ。どうやら車の振動が気持ち良くて、すっかり眠りこけていたらしい。
彼女を起こしてくれたのは、日暮ねむる……ではなくて、ピエロ!?
「ビックリした? 仮面舞踏会へようこそ、由貴奈様」
ピエロだ。それも、スーツを着たピエロである。けれどもその顔をよく見れば、由貴奈のよく知る少年であった。
「ここからはねむる少年に変わりまして私ピエロめがエスコートさせて頂きます……なんてね」
「……その声、ねむ……ふーん、なるほどねぇ」
やはりねむるであった。どうやら由貴奈が寝ている間に、この広いリムジンの車内で、さっとピエロに変装したものらしい。まずは一安心、だがこれでサプライズは終わりではなかった。
「驚いた!」
窓の外をみて由貴奈はまた声を上げたのである。
何時間経ったのだろう、すでに外は真っ暗である。さすが秋、寝ている間に夕方をすっ飛ばし、もう夜になったものらしかった。
「で、仮面舞踏会って、イソラ・ガレッジャンテで開催される……?」
「そう、前売りチケットも押さえてあるんだ」
さっとねむるは胸ポケットからペアチケットをのぞかせた。
「それに、由貴奈さんの衣装もね」
「ふーん、用意周到だ……」
「気に入らなかった?」
「いや、むしろ気に入ったよ」
と由貴奈は微笑んで手を伸ばした。
「じゃあ用意してくれた衣装に着替えさせてもらおうかな」
リムジンの内部には仕切りがあるし、窓ガラスにはブラインドも下ろせるので、着替えにも苦労はない。それでは、と由貴奈は渡された包みを開けた。
中に入っていた衣装……それは。
享楽主義と呼びたければ呼べ、けれど享楽なくしてなんの人生か。
そう問いたい、
須藤 清一郎
は、世間に問いたい。これが彼流の青年の主張だ。
主張、と描いたが清一郎は熱血漢タイプではなかった。むしろ暑苦しいのは苦手だ。軽妙でさらりとしているのがいい。
そんな信条を象徴しているかのように、彼の外見も吹く風のように爽やかであった。がっしりした骨格ではあるが細身で、端正な顔立ちの一方で近寄りがたいところはなく、常に口元には薄笑みがある。オールバックにした髪はさらさら、やや濃いめの肌は、日サロでほんのり整えたものだ。
清一郎が舞踏会に参加を決めた理由は、ストレートこの上ない。
「女性にお近づきになるためには、やっぱり舞踏会に参加やろ」
と、一も二もなく決定したのであった。女の子と親しくなりたい。できれば彼女(カノジョ)を作りたい。ちなみに彼女の数は、別に一人きりである必要はないのだ。古人いわくの多々益々弁ず(多ければ多いほど良い)というやつである。
ただ問題は、仮装だ。
ハロウィンの舞踏会である以上、コスプレが必要と聞いて、
「……めんどくさいなぁ。仮装しとったら俺ってわからんやんけ……」
いちじるしく清一郎はやる気をそがれた。いっそ、やめてしまおうかとすら思った。
けれども! 舞踏会では多数の女性が、自分を待っているのだ――そう考え直して清一郎は気力を取り戻したのである。
「包帯があればミイラ男になれるやん! そんで、包帯の上からスーツをきっちりと着たらええ!」
これぞ妙案、と手早く清一郎はコスチュームを整えた。ちゃんとスーツを着たのは「ドレスコード大事!」と考えたからだ。肩幅があるのでよく似合う。鏡を見て、我ながらほれぼれするくらいであった。
「ようし、ほな行くで!」
かくしてナンパ師、清一郎は出撃した。
「さ~て、一人の女性はおらんかなぁ。男付きの女性に用はないねん!! 壁の花となってる女性に声かけてまわるぞ~!!」
赤いドレスを着た彼女の姿は、亡霊と見まがうばかりに朧である。肌の色はぞっとするほど白く、ダークブロンドの髪にも、どこか現実味がない。けれども最大の特徴はその顔だ。
白骨。
髑髏を想像させる半仮面を舞踏会の入口で借り受け、身につけていたのである。
仮面の下の表情こそ見えねど、彼女……
稲井 いおね
が笑みを浮かべていることは、その口元から明らかだった。
静かで謎めいた微笑に見えるかもしれないが、いおねの心中は、違う。
――なんと……なんとアダルティック!
シェイクした炭酸飲料のプルタブを開け放った直後のように、感激が吹きだしていたのである。
けれどもその胸の震えを、決していおねは表に表さないのだ。この雰囲気をかき乱すようなことはしたくない。むしろその一部になりたい。だから、彼女は誓っていた。
――これは、普段の口調は封印しなければ!
いおねはいおねらしく日常を過ごしているが、口調はいつも「~なのですよ」といった語尾に統一していた。意図してそうしたわけではなく、自分が楽な話し方を追求した結果がこれだったというだけのことだ。
けれど、それは子どもっぽい口調だ――といおねは思っていた。
少なくともこの場になじむものではないはずだ。歴史ある稲井家の一員として、舞踏会で浮くことだけは絶対に避けねばならない……それは彼女が自分に嫁した使命である。
進めお嬢様、淑やかに進め、亡霊少女のお嬢様。
というわけで今夜は、稲井いおねの亡霊お嬢様ぶりをご堪能いただきたい。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
161人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月09日
参加申し込みの期限
2015年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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