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【ハロウィン】寝子島ハロウィン☆デイズ!
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こっそりと大人の世界を味わいたくて、郡トモエは舞踏会を訪れていた。
入場料は「うおっ」というくらいの値段であったが、こういうときのためにあるのだとばかりに、ちょこっとお小遣いを奮発している。
オレンジ色のベネチアンマスクを借りて顔につければ、それだけでもうアダルト気分だ。
会場に入ってみればもう、格調高き紳士淑女の世界という感じで、どうにもこうにもトモエは緊張してしまった。
それでも、高い入場料払っているのだからしっかり見させていただこう。
――大人の女性ってどんな感じなのかなー。やっぱり男の人って大人っぽい方が好きなのかな……。
店を締めて錠前を下ろし、洋菓子店『Raton』の面々は舞踏会入りしている。
「それ、もしかして前の……」
紅林柳霞が問うと、やや照れくさそうに荒井景貴は応じた。
「ええ、前に柳霞さんと踊った時の燕尾服です」
景貴はそのままジニー・劉に顔を向けて、
「ジニーさんのスーツ、洋美さんが選んだのでしょうか? とても似合ってますね」
「これ? あーどうだったかなー?」
ジニーは空とぼけてみたが、鹿嶋洋美がこっちを見ているので慌てて咳払いし、
「すまん。ご名答、その通りだ」
洋美はふふっと笑った。ジニーとはたくさんの思い出を作ってきた。スーツを買いに行ったことも、その一つだ。
「やっぱり似合ってます!」
そんなとき見せる洋美の目は、黒真珠のような光沢を帯びているのである。
「洋美さんのドレス、とても可愛いです」
景貴はそう言って、洋美の可愛らしい緋色のドレスを誉めることも忘れない。
「ど、どうも……照れますね」
「うんっ、洋美さんかわいい!」
喜ぶ柳霞は次にジニーを見て、
「ジニーさんがスーツを着ると……カタギに見えな……」
とまで言ってあとはゴニョゴニョと、言葉を濁すのであった。
「あーいいっていいって、気にしねー、っていうか『税理士とか会計士みたいに見える』って言われるほうがよっぽど嫌だ」
この言い方に、三人は声を合わせてどっと笑った。
「そして……」
最後に、とばかりに柳霞はもう一度、とっぷりと景貴の姿を見て、
「……うん」
こくっとうなずくと、あえて言葉にせず満面の笑みを浮かべたのである。
「……はい」
景貴もうなずきを返した。彼らの間には言葉がなくても、相通じ合うものがあるのだ。
四人はこうして、舞踏会に同行している、野々ののこも誘ったのだが、「ごめんね疲れちゃって」とやんわりと断られた。けれどののこなりに、気をつかってのことだったのかもしれない。
仮面は入り口で借りている。
そしてジニーは洋美と、
景貴は柳霞と、
手を取り合って、流麗な音楽流れる中に溶け込んでいく。
――げ、女かと思ったらこいつか……!
千種智也は、美少女と思って肩を叩いた相手が、よりによってロベルト・エメリヤノフであることを知って渋面になった。
間違っても仕方なかった。ロベルトは貴婦人のように、ブラウスとタイトなスカートで決めていたのである。顔にはベネチアンマスクをしていたし、ガーターベルトを装着しニーソックスに包まれた脚も、思わずむしゃぶりつきたくなるくらいに綺麗だった。それは、認めねばならない。
きらっとロベルトの耳に、赤い雫型のピアスが光っていた。
「お前まさか、ロベ……!」
苛立ちと怒りと恥ずかしさがないまぜになったような感情とともに声を上げかけた智也だったが、
「しっ」
ロベルトがその人差し指を彼の唇に押し付けたことでたちまち黙らされてしまった。
「ま、ここで会ったのも何かの縁……君に謝りたいことがあるのさ」
ロベルトは、どことなく魔性を帯びているような、茶色の瞳で智也を見つめた。
これを押しのけ、却下しても良かった。
けれど智也はそれより、彼とソファに腰を下ろすことを選んだ。
「仕方ねえ……聞いてやる」
憮然とした口調で、智也はロベルトと距離を取る。ソファの、ちょうど端と端になるように。
「聞いてほしい」
ロベルトはすらすらと語りはじめた。
「君は僕の憧れだった。君は美しいし、なんでも持っていた。君は僕の理想そのものの完璧な美少年だった……それを壊してみたかったんだ」
さっそく智也は、こめかみに苛立ちを覚えていた。
――こいつ、謝りたいって言っておきながら言い訳ばっかじゃねーか……うぜえな。
「は? あのな……」
智也は言いかけるもロベルトはその上に言葉を重ねた。しかも、いけしゃあしゃあとこう言いのけたのである。
「大丈夫だよ。君は間違っていない。そもそも、僕が君をどうかしようなんて考えを起こすことのほうがおかしいんだ」
「俺の話も聞……」
「君の言ったように、気持ち悪い僕がいけな……え?」
さすがに、智也の堪忍袋の緒も切れた。彼は無言で立ち上がる。
「ま、待って!」
ところが智也は去るつもりはなかった。ロベルトの手首を握って立たせたのだ。
そうして、ずんずんと大股でダンスフロアに向かったのである。手首を握ったまま。
当然、ロベルトも彼とともに、ダンスフロアに乗ることとなる。
そこからも無言だった。智也は強引にロベルトをリードして、ワルツを舞い始めたのである。
ロベルトには、意外な展開であったのは言うまでもない。
けれども、
――悪くない。
ロベルトは、彼に身を任せることにした。
さらにこの物語は次ページに続くであろう。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
161人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月09日
参加申し込みの期限
2015年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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