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【ハロウィン】寝子島ハロウィン☆デイズ!
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リムジンのドアが開き、そこから淑女が降りてくる。
壬生由貴奈だ。目にも鮮やかな浅黄色のカクテルドレス。背中は大胆に開いているが、スカート丈も控えめなフリルも、すべて由貴奈の好みに合った。彼女は髪を夜会巻きにしている。
「どう? 誘ったからには、当然リードしてくれるのでしょう? ピエロさん?」
言いながら彼女は、日暮ねむるが差しだした半仮面で目元を隠した。マリー・アントワネットになった気分だ。
「仰せのままに」
ねむるは彼女の手を取って、うっとりしたように言うのである。
「そのドレス、よく似合ってるよ。よろしければ一緒に踊っていくれるかな? お嬢様」
ピエロマスクで顔が半分、隠れていて本当に良かったとねむるは思った。マスクが、頬の紅潮を隠してくれているから。
かくしてピエロと貴婦人は、ダンスフロアに上がったのである。
「リード致します、お嬢様」
「ふふ……こういうダンスは経験あるから、気はつかわなくても大丈夫だよぉ?」
今夜の志波武道はよく働く。
楪櫻のために、
「誘ったの俺だし、何か食べたいものとかあればとってくるから使いぱしって☆」
と告げ、彼女から、
「食べたいものか、特にはないが……そうだな、志波がおいしそうだと思ったものをもってきてくれないか」
このように返事を受けるや、
「がってん承知!」
ロケットのように飛び出して行くのである。櫻のためなら、たとえ火の中、水の中。
ためらいはほんの一瞬、気がついたときにはもう、五十士柊斗はエリューシア・セリアンの手を取っていた。
並んで歩きながら、さりげなく手を握ったのだ。
――!
エリューシアの心臓は跳ねた。それこそ、雪兎のように。
けれどもその手を握り返している。指先から彼の熱が伝わってきて……満たされていくような気持ちになる。
――嫌われていないのですね……。
涙が出るほど嬉しかった。
――わがままな私です、嫌われても仕方ないと思っていましたから……。
ネコフェスのときには、できなかったこと、それがひとつできた。
彼女の体温を感じながら、柊斗は思う。
あの日、彼女は忘れてほしいといった。でも、忘れられるはずがない。
彼女の想いにどう答えたらいいのか、自分には何ができるのか、という迷いは柊斗の中にもある。
けれども彼の願いは、はっきりしている。
それはエリューシアに、笑顔でいてほしいという願いだ。
ワルツの続く間ずっと、ロベルト・エメリヤノフは夢心地であった。
千種智也は終止不機嫌そうに黙っていたが、それでも、ロベルトを淑女として扱い、華麗に舞わせてくれた。
それだけでロベルトはまるで、智也にずっとキスされているような気持ちになったのである。
踊り終わって、智也はロベルトに顔を寄せた。
「俺がお前の憧れだったとか自分は気持ち悪いだとか言う前に……もっと言うことがあるんじゃないか」
するとたちまち、ロベルトは怯えた子兎のような目になる。
「……あのときはごめんなさい……許してください」
ふーっと呆れたように、智也は溜息をついた。そうして、指でロベルトの右の耳朶に触れると、特に感情を込めぬようにして言ったのである。
「このピアスはなんだ?」
「これは……もらい物だよ」
「似合ってねぇな。外せ」
鞭打つように、冷然とした智也の口調だった。
やっぱり――ロベルトは、塩をかけられた青菜のようになってしまう。
けれどもそのしゅんとした気持ちは、彼の次の一言で、反転した。
「友人のお前にはもっと良いものを付けてもらいたいんだよ。な? 代わりぐらい俺が買ってやるよ」
まるで地獄から天国へジャンプしたような気持ちだ! たちまちロベルトは愛玩犬のように、
「今なんて言ったの? もう一回言って!」
と迫りながら、智也にむしゃぶりついたのである。押し倒せるくらい、強く。
けれども、それは一瞬で片が付いた。
ぺちん、と音がした。それは智也が、ロベルトの額を軽く叩いた音だ。
「静かにしろ! バカ」
「いたーい」
涙目のロベルトを見て智也は頭を抱える。やれやれだぜ――そう毒づきたくもなった。
けれど一方で、智也には妙な安心感もあったのである。
――あのときは、こいつのことを得体の知れない化け物のように思ったけど……やっぱりこいつは昔のままだ。
まだこいつの人脈は使えそうだ――そんな冷徹な判断も働いた。
だったら、また友達に戻ってやっても、いい。
――俺は友達思いで、優しい『いい人』だからな。
「いつまでもメソメソしてんじゃねえよ」
まったく、こいつは――と、智也はロベルトの顔を正面に向かせて、
「次の曲が始まるだろーが。ほら、準備しろ」
と、彼の手を取って、ワルツの姿勢に入ったのである。
ロベルトは、「うん!」と褒められた子どものような表情になり、涙を拭った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
161人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月09日
参加申し込みの期限
2015年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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