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カレーが辛い件
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三者三様!
天神平庵、加藤鳳紅、奈良橋博美は『ザ・グレート・タージマハル』のカレーに三者三様の反応を見せた!
一番ノーマルというか、おそらく最も平均に近い反応を見せたのは博美であった。
「い、痛い。み、水ーーーー!」
彼女は席から飛び上がりそうになった。辛い辛い辛い、激辛で有名なスナック菓子をじっくり煮込んでだしを取って、そこにさらなる唐辛子、それもハラペーニョやハバネロといった激辛成分をガンガン混ぜて炒め、天日で干すという作業を念入りに数十回行ったものから作ったカレーを食べているのではないか、という錯覚をおぼえる。
もうここまで来ると辛みではなく、痛みだけが舌をかけめぐるのだ。
しかも、水を含んだことで、
「qあwせdrftgyふじこlp;@:★!!!」
言葉にならない悲鳴を博美は上げそうになった。
辛いものを食べるとき、注意したいのは水だ。唐辛子に含まれるカプサイシンは、水ではほとんど洗い流すことができない。それはカブサイシンが油に溶ける性質を持っているためである。ゆえに水だとむしろ、口中に辛さを広げてしまいますます大変な状態になることがある。
「こ、こっちか……」
博美は乳白色のグラスに手を伸ばした。こんなとき助かるのがヨーグルト飲料ラッシーである。乳製品にはカゼインというタンパク質が含まれているのだが、このカゼインはカブサイシンと親和性が高く、カブサイシンをブロックしてくれる成分であるという。ともかく冷たいラッシーを含んでようやく、火炎地獄のような世界から博美は脱出することができた。
「やっぱり、辛-いですか?」
ハイイド氏がおそるおそる訊いてくる。
「いやたしかにこれは……」
だが意外にも、博美はこうも言ったのである。
「めちゃめちゃ辛いけど……美味いよ」
そうなのだ。
単に辛くするだけであればいくらでもできよう。だが、辛くも美味い、というレベルを実現するのは大変に困難なのである。
それを理解している男、すなわち鳳紅は、この辛さと美味さを楽しんでいた。
「ほう……これは……ジュルッ……ハフ……ハァハァ……ン……とても……ゴクッ……辛くて美味しいカレーです……ホフ……ジュルル……モグ……ゴクン……」
大量の汗が流れる。これを拭い拭いしながら鳳紅はカレーをあおる。
赤い色は伊達ではなかった。期待を裏切ることはまったくなかった。
ものすごく、
辛い
。
このカレーは、鳳紅がこれまで食べたどんなインド料理店よりも辛い。間違いない。しかし味には、コクというか深みがあった。ただ辛いばかりではないのだ。だから、猛烈に食べがいがあった。
彼はライスも大盛りを指定していた。やはりカレーの強烈さを味わうには、米が一番だと思う。乾燥したインディカ種ではなく、湿り気粘り気の多い日本米なのも、辛さに拍車をかけているといえよう。
――手を止めては食べられなくなってしまいそうですね。
直感的にそう理解した鳳紅は、水はもちろん箸休め的なチキンなどにも手を伸ばすこともなく、ただひたすらに赤いカレーをかきこむのである。しかも、舌に蓄積する辛さに追い立てられるようにどんどん加速していくのだ。食器とスプーンがと軽くぶつかり音を立てるほど勢いよく!
ああ、まさに今、鳳紅は炎のランナーと化している。
――辛い! なんだこれ!? 辛すぎるだろ!
庵はむせかえりそうになっていた。なんとうか、極悪だ。
顔を上げて見れば、若い子(博美)は真っ赤な顔をしているし、若い男性(鳳紅)も早くこの辛みから逃れたいのか爆走気味にスプーンを動かしている。
ということは、これを辛いと思うのは的確な反応というわけだ。
しかし庵の探究心はそこにとどまらない。
なぜならこのカレーに、辛さに隠された旨味を見出すことができたからだ。
辛味を強めただけじゃ、こんないい味にはならない。
――もうひと口いってみるか。
ナンにたっぷりつけて口に運んで、またまたむせかえりそうになる。
「やっぱり辛い!」
ついに声に出してしまった。
「でも旨い!」
それもしっかり言っておきたい。
これは研究のしがいがあるのではなかろうか。鳳紅は口直しにサラダやチキンを食べながら考える。
どんな配合をしているのだろう。並のスパイス使いではこうはいくまい。
ちらっと店主のほうを彼女が見ると、「はいはーい」と彼は嬉しげにやってきた。
「水追加ね」
コップに入れてくれる。
「やっぱり、辛すぎですかー」
店主が心配そうに訊くのだが、直接そこに庵は答えず、
「あたしの薬局、漢方薬も扱ってるから興味あるよ。スパイスの配合がね」
「おー、それ、企業秘密ね」
「ふふっ、だろうね」
そこはもちろん予想済み、ここからが、庵が本当にしたい話だ。
「かなりのスパイスを使ってると思うんだけど……原価率を下げつつも味を落とさない方法、興味はあるかい?」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年05月30日
参加申し込みの期限
2015年06月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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