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「ママー」
褐色の顔立ちの女の子……年齢は四歳くらいだろうか……が、
相原 まゆ
の袖をしっかりとつかんでいる。訴えかけるような目で、しっかりと見上げて。
「ママー」
また言った。
ママ? まゆは必死で考える。
儘(まま)という意味か。いやーたしかにあたし、わがままっぽく見られることもあるけどねえ。
それとも魔魔? 魔性の女と呼んで頂戴!
ここで変化球、継(まま)だったりして。シンデレラは意地悪な継母にいぢめられる日々でしたとさ……混乱のあまり意味がわからなくなってきたみたい。
まゆは現実を直視することにした。
いやこの状況、
どう考えても
『Mama』
でしょうな!
マザー! マム! お母ちゃん!
記憶を失った三年間に、いつの間にか出産して母になっていたというの!? ていうか記憶失ってないから!
またも脱線しそうになる自我を正気の柱にくくりつけて、まゆはしゃがみこむと女の子に語りかけた。
「あのね、あたしはそもそも独身でね……っていうか、人違いよ、お嬢ちゃん」
そうして、これ以上ないほど優しい笑みを浮かべる。
「お嬢ちゃんのママはどこに行っちゃったのかなー? 一緒に探してあげようか?」
半べそ状態だった女の子は、邪念のない瞳でじっとまゆの顔を見る。ちょっと落ち着いてきたようだ。ほっと一安心……
「ママ」
一安心じゃねえ!
女の子はしっかりとまゆの顔を指さして断言したのである!
「だー!」
まゆはボブカットの髪が爆発するのではないかと思うくらいのけぞった。こんなところを生徒にでも見られようものならどんな誤解を……。
手遅れだったようだ。
「まゆちゃんセンセーどうし……って隠し子なのだっ!?」
バッチリ目撃されてれいた。
ぴしゃりとまゆ、そして女の子を指さして、衝撃でわなわなと震えているのは
後木 真央
ではないか。
「隠し子ちがーう! 真央ちゃん、あたしはこの子に突然……」
けれども真央は後じさりを開始し、今にも逃げだそうとしている様子だ。
「み、みんなに知らせないと……なのだ……」
「知らせるなー!!」
まゆは一息に真央のところまで跳躍し、その両肩を押さえて女の子のところまで引っ張ってきた。手早く事情を説明する。
「……だからね、これはなにかの誤解なのよ」
ところが真央は目を泳がせて、
「信じていたのだまゆちゃんセンセーは花も恥じらう独身なのだ女の子の勘違いなのだ」
などと、書かれたものを強制的に読まされているような口調で言うのである。
「全然信じてないでしょそれー!」
同時多発テロというわけではないのだが、ほぼ同じころそっくり同じ状況に陥っているのは
桜庭 円
であった。
円の場合、相手が三歳くらいの男の子、という違いはあった。だが逆に言うと差はそれくらいである。やはりこの子も肌は褐色で、エキゾチックな顔立ちをしている。
「ママー」
そろそろランチかな――と考えながら歩いていていきなり、袖を引かれこの発言、面食らうなというほうが無理だ。
されども円は冷静に考える。
どうもこの子、自分に向かって話しているようだと。
なぜに『ママ』なのか、人違いにしても過激すぎるのではないか。
またこうした第三者に見つかりたくない状況に限って、友人知人に目撃されてしまうというのはなぜなのだろう。
「桜庭? その子は?」
同じく、空腹を抱えつつ散歩中の
御剣 刀
が、しっかりばったりその場に遭遇していた。
「あー……刀くん……これはその……」
するとその間隙を突くように、しっかり男の子は円を見上げ指さして、
「ママ」
と刀に紹介したのであった!
「桜庭……まさか!?」
こういう場合変に取り繕うほうがよくない、円は苦笑気味に言うのであった。
「いやあ、ママと勘違いされたようで……ボクって大人っぽいからなぁ……あと、隠せない母性がね……」
すると刀は、やれやれ、を全身で表現するかのように肩をすくめて見せた。
「桜庭に母性? んな訳ねーだろ、正気に返れ」
「ちょっと! それ失礼じゃない」
「だったら『母ちゃんっぽいな、わかるわかる』のほうがいいのかよ?」
「いやまあ……それはそれでイヤかも……」
複雑な乙女心、なのである。
「常識的に考えると迷子ということになるだろうな。任せてくれ」
ひょいと膝を折ると、刀は男の子に話しかけた。
「坊やどっから来たんだ? 言ってみろ」
ところがその刀の目が怖かったからか、男の子は「ママー!」と声を上げて円の背後に隠れてしまったのである。
「刀くん怖がらせたらダメじゃないか」
「いや別に凄んだわけじゃ……」
「その目つきが、子どもに話しかける目じゃない」
「あっ、目つきね、はい」
刀はうなだれてしまった。確かに、真剣を抜いたような目であったことは否定しない。とはいえこれは刀にとって、真摯な態度の表れであったのだが……。
勢いがしぼんだ彼と入れ替わるように、優しく円は子どもに話しかけた。
「お名前はー?」
「……タロー」
「タローね? おうち、わかる?」
タローは黙って建物を指さした。正しくは、雑居ビルの一階を。
看板にはタージマハルがどかん、壁にもインドの神様がずばばん、ナンとカレーとタンドリーチキンがどんどんどーんと盛られた写真の立て看板、そしてパオーン感満載のゾウ彫刻の柱……。
「ってカレー屋?」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年05月30日
参加申し込みの期限
2015年06月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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