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ちゃよなら、フツウのひ
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●五十嵐先生といっしょ(トリしらべ編1)●
【北校舎2F・会議室】
さて、こちらは再び会議室である。
事件の直後、あの
八神 修
や
東中居 陽二
が調べようとして果たせなかったこの部屋だが、彼らと入れ替わるようにして、また数人の生徒たちが集まり始めていた。
まず、会議室に残っていた唯一の教師、
五十嵐先生
への聞き込みを行おうと試みたのは、
エヴァ・ブランシェ
と
菅原 嶺
の2人だった。
「なんでスク水? 『ももぐみ えば』って、ふざけてるのかしら」
その水着姿はともかく、理性と記憶はまだ高校生の
エヴァ・ブランシェ
は、
「五十嵐センセ。会議室で何が起こったのか、教えて下さらない?」
誰が最初に幼児化したのか。どういう状況でそれが起こったのか。何か不審な点は無かったか。
先生が混乱して泣いたりしないように、ひとつひとつ丁寧に問いかけていくのだが、この五十嵐先生、のれんに腕押しでまるで反応なし。
(……さっきからずっとぼーっとしてるみたいだけど……状況を飲み込めずに呆然としてる?)
背後に回って両肩に手を置き、「ヤッ」と喝を入れてみるエヴァだったが、やはり効果は無かった。
状況が飲み込めてないというよりは、五十嵐先生はまあ、だいたいいつもこんな感じだ。子供になっても、ぼーっとしたところは変わらないのだろう。そもそも、あいかわらず頭の上でやかましく鳴いているヒナ鳥たちにさえ、気付いている様子がない。
「さぁっ! 五十嵐先生、おとなしく捜査協力してもらおうか!」
そのエヴァに代わってダン!と机をたたき、ノリノリで事情聴取を始めたのは、癖っ毛に園服+スモック姿の女の子、
菅原 嶺
だ。物言いがちょっと刑事ごっこっぽいのは、刑事ドラマ好きの従兄弟の影響らしい。
彼女の場合は、自身のろっこん【アブソリュートメジャメント】を活用しての聞き込み。
会議中にあった出来事を「いつ認識したか?」を重点的に聞き出し、供述の曖昧なところは、抱えた時計の指針で補正する──というものだったが、肝心の五十嵐先生が、会議の内容をまったく憶えていなかったので、これも不発。というより、どうやら大人だった時の記憶そのものが失われているようだ。
「駄目か……まずは時系列を明らかにして、事件の整理を行おうと思ったのだが」
ガックリする菅原嶺。そもそも、仮に五十嵐先生に記憶があり、またろっこんが弱体化していない通常の状況だったとしても、嶺が意図したようなろっこんの使い方ができたかどうかは、はなはだ怪しいところだ。五十嵐先生の主観は、時計という客観時間を示す機器と、べつに連動しているわけではない。
仕方なく事情聴取をあきらめ、
「空腹か? カツ丼の出前だ……」
などと、刑事ごっこだけは続けて先生と遊ぶ菅原嶺。その弁当の残り物っぽいカツサンドを、
「おなかーすいた! おまえーそれちょーだい!」
さっきから室内をウロウロしていた、白ワンピースの5歳児がめざとく見つけた。
「おまえのものはあたしのものも!
あたしのものもの、あたしのもののも……あえ?
もものも……も……いいからちょーだい!」
ぼんやりしている五十嵐先生の横っちょから、ぱくっとそのパンにかじり付き、
「うまい! てーれってれー! あじがあるものはおいしい! にはは!」
この血色の良い活発な女の子は、じつは
茨姓 歩
である。濁点でしかしゃべれなかったあの徘徊娘が、幼児化するとこんな普通っぽい姿に……(ほろり)。
とはいえ、オツムのユルみ加減は、子供になってもあんまり変わっていないようで、
「むしゃむしゃ、ばりばり、ばきばきごくん。
あがっ……乳歯が抜けら…… 痛いよああ〜!」
一方、会議室に残された資料や板書から、会議の内容を調べようとしている生徒たちもいた。こちらは、
高梨 煉
、
鬼久保 美桜
、
坂上 直
、
志波 武道
の4人だ。すでに同様の調査は、八神修が初期に着手していたので、ここでは彼らを仮に、第2次会議室調査隊とでも呼ぼう。
「全体系ってきついなァ、とりあえず震源地の会議室を調べて発動条件の手掛かりを探すか……
って眼鏡じゃまぁ! でっかいわー!」
そう言って眼鏡をぶん投げる4歳児は、
志波 武道
。もともと伊達メガネなので、外しても視力にはべつに問題ない。ホワイトボードや資料のプリントをひっくり返しながら、
「ヨーシおにーちゃん調べるぜー超調べるぜー!!」
とやる気満々。ただ、何やら心残りでもあるのか、時おり窓の外をながめながら、
「……ちびたー坊スッゴク見たいけどッ(血涙)」
「おいブドー。ちゃんと集中しよう、な?」
高梨 煉
に注意され、お、おうと返事をする武道……ん? とそこでふと気付く。
(窓が……開いてるな)
けれど今は春だ、べつに不自然なことではない。換気のために開いていたのだろうと、また資料の確認に戻る武道。
「それにしても、学校の全員が幼児化するなんて規模がでかすぎるだろ」
とぼやく煉。武道とは同学年だが、今では短いハネッケの髪の毛に、若干たれ目気味の幼児だ。
「ふつうのろっこんでこんな威力が出るものなのか?」
「そうだな……五十嵐センセの頭のヒナが2羽ってのも気になるな」
と煉の疑問を受けて、武道も部屋の向こうでまだぼんやりしている先生を見やる。
「この現象は2つのろっこんの仕業か?
例えば『幼児化』と『範囲の拡大』、2つのろっこんが働いてるとか……?」
さて、昼休みを返上してやっていたのだから、何か重要な会議だったのだろうと考えていた
鬼久保 美桜
や
坂上 直
だったが、こちらはすでに八神の1次調査で、中間テストについての会議だったことが判明している。
ねこったーをチェックしていた
菅原 嶺
から、そのことを聞いた2人は、それ以上の情報が何か見つからないかと、会議室の中を探し回っていた。
「……会議室で起こった事を調べれば、心の原因……つかめる、かも」
そうつぶやく美桜は、和モダンでお嬢様な服装だ。
「えっ、心の原因って?」
と聞き返す直は、パーカーにショートパンツ姿の、ぱっと見男の子みたいな印象で、子供になっても対照的な2人である。
「ほら……ろっこんは、人によって違うから。
心の奥の願望が……能力に現れてても、おかしくない……かな。
その願望を叶えたら……今回の事件、収まるかもしれない……よ」
「ふうん……」
坂上直の方は、ちょっと違う意見だ。もう少し具体的なキッカケが、このろっこんの発動には関係していたのではないかと考えている。
「あと休憩で飲んでた飲み物とかも発動条件に関わりそうだな……」
と今度は
志波 武道
が、会議机にウンセとよじのぼって、グラスをガチャガチャさせ始めた。
「それ、どういうことかしら?」
「たとえば『何か特定の物を飲む』、とか……いんや、中身は全部水かー。
でもどのグラスも、やけに空っぽなのな」
武道に言われて、直もテーブルの上を見る。細かい点すぎて気が付かなかったが、そう言われてみれば確かにどのグラスも、量が少ない……?
「あ〜ん! あ〜ん!
あ〜ん! おなかすいたよ〜!」
そのグラスを片端からひっくり返しては、残った水をさきほどのハラペコ幼児、
茨姓 歩
が舐め取っている。その様子をぼんやりながめながら、ぽつりと坂上直が、
「おなかが空いていたから……水を飲んで、みんな……空腹をまぎらわした……?」
ハッと何かに思い至った直は、そこでコースターの1つに挟まれている、そのメモを発見したのだった。
「これって……?」
「なになに見せてちょ、何のメモ?」
近づいてきた武道にも、そのメモを見せる。走り書きの電話番号と、蕎麦屋らしき11人分の注文がしるされたその紙片は、
「出前のメモみたいだわ」
顔を見合わせる、武道と直の2人。しかし、見回すテーブルには、そのような料理が届いた形跡は無い。
「昼休み返上で、会議をしていた……でも、頼んだ注文が時間内に届かなかった」
まっすぐに、武道を見つめて話す坂上直。
「だから先生たちは皆、おなかが空いていた。
もしかして、このろっこん……誰かの空腹が、発動のキッカケだったのじゃないかしら?」
「ソレダ!!」
「おい、どこ行くんだブドー?」
立ち上がり駆け出す武道に、高梨煉が声をかける。
「俺の理性がまだあるうちに、今の直ちゃんの推理を、学校の皆に放送じゃーん!」
「どうやって?」
「職員室の放送設備を使えば……」
「職員室は同じ階だが、確かそんな機器は無かったぞ」
「あるぇ? じゃあ放送室から一斉放送だ!」
「放送室は何者かに壊されたって話だが」
「なん……だ……と?」
愕然とする武道。いったいどこの誰がそんなことを……。
「じゃあねこったーに投稿……ってワーオ、れいちゃんもう幼児化してるし!」
ねこったーで情報を周知しようとしていたはずの
菅原 嶺
が、見れば携帯をアタマからガジガジとかじり、よだれまみれにしてはしゃいでいる。
「うっ……おれまでけーたいのそうさがわからなくなってるぞ!?」
「あっ、でまえのめもを、ておがくわえて、やぶきやがった!?」
いきなり幼児化が進んで言葉も怪しくなってきた煉や武道たち、もうテンヤワンヤだ。
「だいじょうぶ、うちにまかせて」
こんなこともあろうかと、ちゃんと坂上直は予測していたのである!
「いまのすいりは、てちょうにかいておいたわ。ひらがなで」
同じく
エヴァ・ブランシェ
も、今聞いた話をきちんとメモに残していた。
「そろそろあたちのあたまも、げんかいみたい。
でも、もしあたちたちがぱーぷーになっても、
だれかがこのめもを、みちゅけてくれれば……
Σ ってそこ、なにちてるの!?」
歩さんたら読まずに食べた。気が付くと、いつのまにかやって来た
茨姓 歩
が、その2人のメモをムシャムシャと手づかみで食べている。
「え? 手がかりを書いた紙? これ?
おいちいけど? たべゆ?」
「「は……はは……」」
呆然としているエヴァ、煉、武道、直たちに向かってチビ歩は、
「あんねー、あんねー。じゃあねー新しく書くー!(さらさら)
はい、あげゆ! よかったね! よかったね!」
「「ワーイワーイ、きれいなおはなさんだーーーー!!」」
歩が描いてくれたお花の絵にもう、みんなうれしくなっちゃって、それぞれ床や机にちらばり、てんでに好きな絵を描き出す幼児たち。どの子供も、もはや完全なぱーぷーだ。
よかったね、よかったね。
こうして第2次会議室調査隊もまた、志半ばに全滅したのである──。
いや、全滅ではない。まだもう1人、子供が残っていた。
「この部屋、何かいるのかな……?」
和モダンな服装のお嬢様幼児、
鬼久保 美桜
だ。
「何か、感じるけど。幽霊……?」
けれど、そのようなものはこの会議室の中には、何も視えなかった。
子供の頃の美桜の霊感が弱かったためか、そもそも彼女の勘違いで、最初から何も居はしないのか。
しかし美桜は、ある気配に導かれるかのように部屋を探しまわり、そして誰かの席だったイスの下に、「それ」が落ちているのを発見する。
「これは……」
黒い、彼女の髪よりも黒く艶のある、濡れ羽色の1本の羽根。
「カラスの……はね?」
開いている窓をぼんやりと見つめ、そしてまた手にした羽根にゆっくりと視線をもどす美桜。
これは、なんだかとてもだいじなものなきがする。
しかし、美桜にはもう、それをかんがえるちからがのこされていないようだった。
(だれか……わかるひと……)
その黒い1本の羽根を手に、よちよちと美桜は会議室を出てゆく。
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なし
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学校生活
コメディ
推理・サスペンス
定員
1000人
参加キャラクター数
187人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月01日
参加申し込みの期限
2013年04月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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