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【ワンコ捕獲作戦!】
「ああ。素晴らしい景色ですねぇ」
隣り合わせた乗客同士。窓の外を眺めながら、気付けばどうやら、同じことを考えていたらしいことに思い至りまして。ふいにぽっかり、空いてしまったこの時間……束の間の話し相手として名乗りを上げてみるのも、あるいは悪くは無いと、そんな風にも思えてきます。
「こうして見ると、オレンジ色に染まった海も、とても暖かそうで……ああ、けれどこの季節は、思ったより海水が冷たいそうですから。泳ぐことはできそうにないですねぇ。いや、残念ですねぇ」
「……はは、確かに。そうだな、冷たいだろうね」
法衣を纏った、お坊さん。
齋藤 智照
のそんな言葉には、
音羽 紫鶴
も気を許したのか、気さくな笑みを浮かべました。
目の前に、海。乗り込んだ車両が、あのラッピングコンテストで『秋賞』を受賞した車両であったことにも、あるいはあの海がどこか物寂しく、けれどいつもより美しく見えてしまうことに、一役買っていたのかもしれません。
紫鶴は、再びそんな景色を眺めて、
「海には、夏の暑い日にでも入りたいものだね。夏になればこのあたりの浜辺も賑わって、きっと楽しいんだろうな……」
「ええ、それはとても。島へは、最近いらしたんですか?」
彼の言葉尻を捉えて判断したのでしょう、智照がそう尋ねると、紫鶴はうなずきます。
「ああ。まだ、こちらに来てから日が浅くてね。それでも、こうしてこの島の自然に触れるたびに、思うよ……寝子島は綺麗だな、と」
まだまだ少年の面影を残しながらも、やけに大人びて見える彼のそんな言葉には、智照も大いに同意するところです。
「私は、旧市街のはずれにあるお寺で、住職をやっていましてねぇ」
「へぇ、そうなのか」
「ええ。見慣れたあの味わい深い街並みや、九夜山のふもとの景色なども、素晴らしいものですけれど。こうして眺めるシーサイドタウンや、このオレンジ色の海もまた、いずれ劣らぬ素晴らしさというものです……仰るとおり、寝子島は、美しいところですよ」
「そうだね。たまにこうやって電車に乗ると、普段は目に付かない光景が見られて……こういうのも、悪くは無いな」
何気ない会話を交わしながら、再び電車が動き出すまで、のんびりと。こんな風に過ごすのも、たまには良いものです。
と……そうしたゆったりとした時間が流れておりました車内へ。突然、すっとんきょうな声が響き渡り、ふたりは振り返りました。
「あら? あらあら? ちょっと、ねえペコちゃん、どこに行くのー!?」
身なりの良い、星ヶ丘あたりのプチセレブな、品のよい奥様といった風情の、女性の叫びに。
「……ペコちゃん?」
智照と紫鶴は思わず、顔を見合わせます。
しゅたたたた、と乗客たちの足元を素早い動きで走り抜けていく、小さな影。
「あらあら! すみませーん、どなたかウチのワンちゃんを、ペコちゃんを捕まえてくださーい!」
どうやら、ペットケージに入っていたはずの女性の愛犬、白いチワワの『ペコちゃん』が、車内へしゅたたたっと脱走! 旺盛な好奇心の赴くままに、逃げ出してしまったようなのです。
大いに慌てた様子の女性の声に、しゅば! イキオイ良く振り返りましたのは、
椿 美咲紀
です。
「えっ、ワンコが逃げた!?」
おめめが、きらーん!
日頃から、犬を飼いたい飼いたいと思っていた彼女。けれどお家には、可愛い2匹のハムスターくんたちがおりまして、これが手いっぱい。なかなかそうもいかない現実……つまりは、
「これってワンコをまふれる、大チャーンス! シュー君!」
「ああ。俺たちで、捕まえるのを手伝おう」
背後には、頼りになる彼だって控えております。シュー君こと
八神 修
がいれば、小型犬の捕獲だって、きっと上手くいくはず!
ふたりはまず、飼い主の女性へと名乗りを上げまして、
「俺たちも手伝いますよ。名前は、『ペコ』ですね?」
「その代わりに、捕まえたら少しだけ、まふまふさせてもらってもいいですかぁ?」
もちろん飼い主さんには、渡りに船というやつでして。
「ああっ、お願いしますー!」
「分かりました。それでは……すみません。乗客の皆さん、窓を閉めていただけますか?」
修が周りへ向かって声を発しますと、すぐにも意図を汲み取ってくれたと見えて、窓際の乗客たちが、ぱたん。ぱたんと、快く窓を閉めてくれました。もちろん、逃走防止のためです。勢い余って外へなど飛び出してしまっては、大変ですもので。
「ありがとうございます。よし、それじゃ美咲紀、まずは装備の確認だ」
「いえっさー!」
「おもちゃ代わりに、ハンカチを結んだ物を振ってやろう、気を引けるかもしれない。それに、これは猫用だが、犬も食べられるササミのおやつだ。これも使って、誘ってみよう……無理やり捕まえるのは、良くないからな」
「カバンからフツウにササミが出てくるシュー君、さすがですねー……」
なんて言いつつ、ふたりはハンカチのおもちゃとおやつのササミを手に、まずは逃げ出したペコちゃんの捜索を始めました。
そう広くも無い車内なもので、そんな彼らのやり取りは、紫鶴と智照も目にしておりました。
それに乗客たちの足元を、しゅたたたたっ! 忙しなく駆け回る、小さな白い犬の姿も。
「これは元気がいいな。なかなかすばしこい……電車の中で小さな大冒険、といったところだね」
「おやおや。そういえば先日、
大きな犬に追いかけられましてねぇ
……それに比べれば、こちらはずいぶんと可愛らしいものですが」
「ふぅん……?」
紫鶴は、そんな智照の言葉に、何か引っかかるものを覚えつつも。
「なら、あの小さな子を捕まえるくらい、わけは無いね。僕らも協力するとしようか?」
「そうですね。これも巡り合わせというもの……お手伝いをいたしましょうか」
修と美咲紀へ名乗り出れば、
「ああ、助かるよ」
「お願いしまーす、一緒に頑張りましょーっ!」
彼らも快く協力を承諾してくれまして。ペコちゃん捕獲作戦、スタート!
そう、これも巡り合わせ。ぽっかりと空いた時間をこんな風に埋めるのも、きっと悪くは無さそうです。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年05月25日
参加申し込みの期限
2015年06月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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