【ハロウィン】劇場版　ねこじま魔法少女大戦　H”（エッヂ）｜リアクション

【ハロウィン】劇場版　ねこじま魔法少女大戦　H”（エッヂ）

　酒浸朱蘭は和風ミニスカゴシックロリータな魔法少女姿で、既にへべれけになっていた。
　彼女のろっこんの仕業だ。
　千鳥足のまま、彼女はマジカルネコジマ空間を闊歩していた。
「よく分からねぇけど、あたし、魔法少女になってたぜ。なんだよ魔法少女☆ヨイドレーヌって……」

（以下、回想シーン開始）
　名も知らぬ一般人が目の前でカボチャモンスターに襲われそうな場面を酒浸は目撃。
　すると酒浸の脳内に突如、変身の呪文が浮かび上がってきたのだ。
　彼女は持参しているヒョウタン（中身は水）を掲げて、腹の底から叫んだ。

「ポンシュコール・Ｒ！　ハッ☆カイ☆サン！」

　すると、ヒョウタンの中の水が勝手に飛び出したかと思えば、酒浸の体をぐるぐると覆い隠した！
　そのまま着ていた衣服は（下着を含めて）水に溶けて、彼女は全裸になった。
　魔法少女の変身は、１度全裸を経る必要がある。
　ネクロノミコンにもそう書いてある。
　だが安心したまえ、彼女の局部は水のベールで覆われてシルエットしか拝むことはできない。
　ケンゼン！
　気が付けば、彼女は真っ赤な和風ミニスカゴシックロリータ姿の魔法少女へと変貌していた。
「なんだこりゃ！？　いやいや、そんなことより助けなきゃだな！」
　酒浸は襲われる一般人の前に立ちはだかった。
　黄金に輝くヒョウタンを抱えながら、高らかに名乗りを上げた。
「あたしは魔法少女☆ヨイドレーヌ！　アルハラする奴はお仕置きだぜ☆」
　自然とポーズを決めていた自分自身に、強烈な羞恥心がこみあがってくる。
「って、あたしは何を言ってるんだー！？」
　そのままカボチャモンスターにヒョウタンを投げ付けた！
　攻撃魔法（物理投擲）だ！
「「カボォー！？」」
　カボチャモンスターたちは、まるでボーリングのピンのように容易く吹っ飛んだ。
　黄金ヒョウタンは空中で弧を描きながら酒浸ことヨイドレーヌの手元へ戻っていった。
　ヒョウタン・ブーメラン！
「な、なんとか追っ払ったぜ……。おい、大丈夫か？」
　ヨイドレーヌが一般人に近寄る。
　だが、助けてもらった一般人は白目を剥いて気絶しかけていた。
「オワー！？　魔法少女ナンデ！？」
　説明しよう、これは『魔法少女実在性発作（マジカルガールリアリティショック）』だ。
　通称MGRSである。
　魔法少女が実在することを知った一般人は、その大きすぎる『愛』『夢』『希望』『あざとさ』『販促戦略』『最近流行りの鬱展開』『カップリング捏造』『コンビニで引けるやたら高いくじ』の概念に自我を押し潰されて正常な判断を行えなくなる上に脳神経と貯金に多大な負荷が掛かり廃人になってしまう。
　人体はDNAレベルでこれを回避するためにMGRSが起こると生理的に気絶してしまうのだ。
　有名な悪魔召喚魔導書『ソロモンの鍵』にもそう書いてある。
　そうとは知らないヨイドレーヌ、気絶した一般人を近くの空き民家の縁側に介抱したあと、仲間を求めて切り離されたマジカルネコジマ空間を彷徨っていたのだ。
（以上、回想シーン終了）

「でも魔法少女になって良かったことが１つあるぜ。中身の水が無くならない魔法の黄金ヒョウタンを持ってる！　おかげで水を補給する心配がなくなったのは得したぜ！」

　ヨイドレーヌのろっこんは『液体の入った容器に、指を十字に這わす』ことで『容器の液体を飲んだ者は酔う事ができ味は変わらない』というもの。
「もう飲まないとやってられないぜチクショー！　なんで変身で下着が全部消失するんだ……？」
　魔法少女の変身は、１度全裸を経る必要がある。
　ネクロノミコンにもそう書いてある。
　大切なことなので２度解説した。
　つまりヨイドレーヌは今、ノーブラノーパンなのであった。
　それを背後から聞いたこの２人が黙っている訳が無い！
「フフフ……では、直接……触って……確かめねばな……！」
　時音の超振動ゴールデンゴッドフィンガーが唸る！
「ノーパンノーブラありがとうございます！　では早速、俺の『作品』を身につけてもらおう！」
　RYU☆ZINの股間からレインボーパンツとレインボーブラジャーが引っ張り出される！
　背後からの強襲！　２人の魔手がヨイドレーヌを掴んだ！
「らめぇぇぇっ！　エロ同人みたいな展開はやめろー！？」
　ヨイドレーヌの甲高い悲鳴が、マジカルネコジマ空間に轟いた……。

このページにイラストを設定する